デザイナーが思うことあるある

デザインがわからない人に特に読んで欲しい内容です。
デザイナーがやっていることがわからない人は、これを読むことで少しはデザインと言うものの本質がつかめるのではないかと思います。


◯デザイナーじゃない人が整理出来ない情報は、デザイナーも実現することは出来ません。

デザイナーが考えている事は、
伝えたいことの本質を明確にして、
それをより良い形で表現することです。

ですが、伝えたいことの本質を明確にする。
この部分まではデザイナーでなくても、
論理的思考で物事を整理していくことで
答えを出すことが出来ます。

おそらくデザイナーに求められている特殊な能力の部分と言うのは、わかりやすく言うと、絵を描いてくれる人。
ということだと思うのですが、
昨今はデザインの意味も多様化してきていますし、
デザイナーに求められている事も多様化してきていると思います。
その中に、情報を整理して本質を見極める。
と言うものがあると思います。
更に言うと、情報をどのように整理していくのか?
と言った判断もデザインの中に包括されているように思います。

最近はこの部分において、
解決策を求められることが多いと感じますが、
デザイナーにも色々なタイプがいるので、
デザイナーと呼ばれている全ての人が
その解にたどり着けるわけではありません。

ですが、逆に全てのデザイナーに共通しているのは、
伝えたい事が明確になっている内容を
より良い形でどのように表現したら良いか?
を導き出せると言うことです。
それについてはデザイナーと呼ばれる全ての人が
その解を持っているだろうと思うのです。
なぜなら、デザイナーの第一歩はその部分ができるかどうか。にかかっているからです。

ここで大事なことは、デザイナーが行うことは、より良い状態に持っていくことです。ですので、全てのデザイナーが適切な情報設計や整理が出来るわけではありません。また逆に言うと、その部分はデザイナーでなくてもロジカルシンキングで誰でも解決することが出来ます。


◯引き出しは人それぞれ。やり方を指示するのではなく、実現したいことを示して欲しい。

また、情報をより良く表現するにあたっては、
様々な方法があります。
その方法をいくつ持っているかによって、
デザイナーの質につながってくることもあると思います。
その解決策を私は引き出しとよく呼んでいますが、
デザイナーによって引き出しの数や種類は違います。

なので、こういうふうに変えて欲しい。と、
解決方法を指定してしまうことによって、
逆にそのデザイナーの本領を引き出すことが出来ない
場合があります。
なぜなら解決方法は一つではなく、
そのデザイナーは別の方法で解決することに長けている可能性があるからです。
なので、デザイナーのパフォーマンスを一番効率よく引き出すためには、方法を指定するのではなく、
何をどのようにしたいのか。という気持ちの部分を伝える必要があります。


◯デザイナーは魔法使いじゃない

よくあることなのですが、
デザインすることがどんなことか理解していない人は、
情報設計からなにからデザイナーがなんとかしてくれる。
「デザインでなんとかして。」
という指示をもらうことがありますが、
デザイナーは魔法使いではないので、
頭のなかで想像出来ないものは実現出来ません。
幾つかの解決方法を提供することは出来ますが、
そもそも辻褄の合っていない内容を結びつけたり、
情報設計自体が崩壊しているなどについては、
なんともならないことがほとんどです。
本人はあまりそのことに気がついていないことが多いのですが、
「自分はデザインがわからないから。」
という人ほど、魔法使いかなにかと勘違いしている人は多いです。
そういう人にこそ、もっとデザインのことを知ってもらいたいなと思います。


◯デザイナーは読心術が使えるわけじゃない

よくある指示に、
「なんかいい感じにしてください。」
という指示がありますが、

人それぞれいい感じの定義は違います。
なので、その人の頭のなかにあるいい感じがどんなものなのかを伝えずに、
ただ「なんかいい感じに」という指示を出されても何をどうしてほしいのか、読心術があるわけでもないので、理解できません。

POINTーーーーーー
ここで大事なことは、
「なんかいい感じにして」という指示をだすだけではなく、

どのようにしたいと思ったのか?
なぜそのようにしたいと考えたのか?
という理由の部分にあります。

デザインはおおよそ理由に基づいて作成されます。
(理由など特になく、デザイナーに任されている場合もあります。)

ビジュアルコミュニケーションとして
どのようにしたほうが良いのかを問われている場合がほとんどだと思いますので、
そのような場合は、理由がとても大事になってきます。

理由や、そうだと感じた気持ちの部分、思考の部分を詳細に伝えることによって、デザイナーにどのような方向に進めてもらいたいのか、考える要素を与えることが出来ます。

それらの情報を受け、デザイナーは初めて
最適な答えを模索し提案することができるようになります。

ーーーーーーー

以上。
デザイナーとして働いている方は
一度は思ったことがある内容ではないかと思います。
感覚的だと思われているデザインの世界は、
実は結構ロジカルな構成で成り立っている
と私は考えています。
デザインがわからない。という人にこそこういった事実を知ってもらえたら嬉しいです。

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