化物語はバトル漫画です!⑪化物語 4巻〜6巻
こちらの記事の続きです。テーマは、原作/西尾維新、作画/大暮維人「化物語」。今回ご紹介する巻のメインキャラクターは神原駿河(かんばるするが)。
サブタイトルはするがモンキー。そしてこの巻の見どころは圧巻のバトルシーン。1~3巻でも随所にバトルパートがありましたが3巻以降ではバトルパートが激増し、より迫力満点!
化物語をアニメでしか見たことがない人はその変わりように驚くくらいの王道バトルシーンにご注目ください!
①勝手に一言キャッチコピー
魅ザル奇カザル違和ザル
化物語の一癖も二癖もあるストーリー展開は、するがモンキーでもいかんなく発揮されています。
するがモンキーでは特に神原駿河の言動の違和感に着目して頂くとどんでん返しがより楽しめます!
②「化物語」4~6巻の内容を2コマで教えて!
4~6巻は内容てんこ盛りで魅力がたくさんありますが、あえて2コマを切り取るとしたらやはりヒロインbefore & after。
◎Before
きゃわいーですね。この笑顔の前では何でも許せてしまえそうです。
◎After
阿良々木さーーーん!!よく見てもらうと分かりますが、パンチがお腹を貫通しています。
阿良々木さんはコメディパートでもシリアスパートでも容赦ない扱いを受けています。
③キャラ紹介 神原駿河(かんばるするが)
阿良々木や戦場ヶ原が通う高校の2年生。バスケ部のエースで、俊足のスポーツ美少女。
溌剌としているが非常に礼儀正しく、もはや慇懃無礼の域。一方で、百合でBLで露出狂でロリでマゾと阿良々木に評されている。ある目的から阿良々木に近づいたようだが…
神原の嘘とは…?
④特集 するがモンキー 圧巻のバトル!
ここまで再三お伝えしていますが、4~6巻するがモンキーの魅力は何と言ってもド迫力バトルシーン。
この章では、そんな超カッコいいバトルシーンを筆者独自のカッコいいランキングベスト3で発表します!
第3位
急襲の一撃!
コマは阿良々木が自転車で戦場ヶ原の家に向かう途中に不意に何者かに襲われたシーン。このコマからバトルシーンへ急転直下。
第2位
多重影分身!?ばりの超高速ヒット&アウェイ
影分身をしたかと思われるほどの高速移動で繰り出される連撃。
第1位
怒涛!怒りの猛ラッシュ!!
オラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!と聞こえんばかりの猛ラッシュ。化物語はバトル漫画です。
番外編
圧倒。僕はお前なんか嫌いじゃない。
なんと仰天、阿良々木暦と神原駿河の間に圧倒的な実力差があることが分かるシーン。
実は一番のモンスターは阿良々木だったりする。誰これイケメンすぎる。
見下していた。見縊っていた。(中略)僕は、神原駿河を対等の相手と見ていなかった。出典:コミックス第6巻 第三話より
⑤特集 するがモンキーの謎まとめ
今回はバトル描写にフューチャーして作品の紹介をしてきましたが巧妙な伏線、練りに練られた矛盾なき異次元のストーリー展開もまた常に化物語の魅力です。
この章では、するがモンキーで読者に提示される謎、伏線を紹介します。
Ⅰ.神原駿河はなぜ阿良々暦に近づいてきたか。
Ⅱ.神原駿河に憑いた怪異”猿の手”とは何か。
Ⅲ.持ち主の願いを3つ叶える怪異に、神原駿河が願った願いとは何か。
Ⅰ.神原駿河はなぜ阿良々暦に近づいてきたか。
物語は神原が阿良々木に急に近づいてくることから始まります。それまで何の接点もなかったのに近づいてきた理由について尋ねると、神原は誤魔化してはっきりとは言いません。
そんな折、もう一人阿良々木に近づく人物、いや襲ってきた人物がいました。それが④で登場したフードの人物です。
このフードの人物の正体は神原でした。2人が同一人物であることがすでに、ネタバレしてはいけないような重大などんでん返しに見えますが、実はこのネタバレは作品の序盤にあっさり公開されます。
そしてフード=神原の図式が明らかになってから、神原が阿良々木に接近してきた理由が明らかになります。2人を結ぶ共通項は戦場ヶ原ひたぎの存在でした。
神原は慕っていた戦場ヶ原に拒絶された過去があり、阿良々木は戦場ヶ原と最も親しい人間です。
神原は戦場ヶ原に近づくために、阿良々木に接近してきたことが明かされます。
(戦場ヶ原ひたぎの詳細は本記事最上部の1~3巻レビュー参照)
衝撃的な事実がポンポンでてくる驚きのスピード感。そして左腕にご注目。
Ⅱ.神原駿河に憑いた怪異”猿の手”とは何か。
そして、神原に憑いた怪異”猿の手”の能力が明かされます。
神原は小学生時代に足が速くなりたいと願った結果、運動会の徒競走で一緒に走るはずだったメンバーが入院することとなった過去を引き合いに出し、”猿の手”を恐れ、封印していたことを明かします。
Ⅲ.持ち主の願いを3つ叶える怪異に、神原駿河が願った願いとは何か。
しかし、神原は阿良々木が戦場ヶ原と親しげにしている様を見て、願ってしまったのです。『戦場ヶ原と一緒にいたい』と。
では前述の”猿の手”の法則に照らし合わせると、その願いはどのようにして叶うのでしょう。誰かの一番の近くにいたいという願いは、なんという願いに言い換えられるでしょう。
ここまでの物語の構造をベースに、阿良々木と神原は”猿の手”を祓うために怪異の専門家忍野メメの元を訪れます。
ここまでですでに多大な情報量とネタバレ量かと思う人もいるかもしれませんがとんでもない。忍野の元を訪れて、ようやく物語は核心に近づきます。
ここまで紹介してきた部分は、物語の表面、氷山の一角にすぎません。
全ての話を聞き、状況を把握した忍野は意味深な台詞を投げかけます。
物語は一瞬で反転します。ここから先の物語の真相、最も面白いパートは、ぜひご自身の目でたしかめてください!
あとがき
ご覧頂きありがとうございます。
前の記事で予感していた通り、あれよあれよと引き込まれ、GWに突入した時にはすでに既刊12巻全巻を衝動買いしていました(笑)。
今回のレビュー作成にあたり感じたことですが、コミックス「化物語」はとても分かり易くて面白い。
実は私はアニメ版を少しだけ見て、独特な雰囲気について行けず視聴を諦めた過去があります。
だからこそ、リメイクされコミカライズされることで、この作品を楽しむことができたことがとても嬉しいです。
もし仮に、難解なストーリーと雰囲気に、苦手意識を持っている人がいるならば王道を楽しめるコミックス「化物語」をおススメします!
分かり易い、カッコいい、バトル、恋愛、ミステリ、王道最高!
この記事が面白い、漫画ライフ向上になにかしら役に立ったと思いましたら是非スキをおねがいします。
ーコンテンツにリスペクトを込めてー
ではまた。
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