もう10年以上、運動をしていない人へ

　皆さん、こんにちは。強くなければ、生きていけない。優しくなければ、生きていく資格がない。楽しくなければ、生きている価値がない。木賃ふくよし(芸名)です。
　さて。伏見稲荷山登山ダイエットを始めて40日を突破しました。

　こんな健康的なダイエットをしてるのは初めてです。
　何しろ普段は、

　食わずに痩せる

　を当然としてたので。ええ。だって運動とか面倒くさいし。

　ん？ お前、昔格闘技やってたんじゃねえのかよ？
　ええ。それと運動嫌いに関係あります？ やってた頃は太ってませんでしたし、痩せてる頃から運動は嫌いでしたよ？
　ええ。だってワタクシの場合、格闘技なんて相手を殴ったり蹴ったりするのが楽しい訳じゃないですか。
　ボコボコに殴って殴られて、脳内麻薬がドパドパ出るのが好きなんであって、鍛錬が好きな訳じゃないんですよ。
　殴るのに、鍛錬してた方が有利になるだけで。
　で。鍛錬してるうちにスイッチが入って、鍛錬そのものも楽しくなるってだけで。

　皆さんも仕事や学校に行く前は憂鬱だったりするでしょ？ なのに、行けば行ったでそれなりに楽しかったりするのと一緒ですよ。

　と、話が少し逸れましたが、基本的に運動は昔から苦手でしたし、嫌いです。

　基本的に肺が弱いんですよね。

　例えば、歩くのだったら、かなり早足(時速6~7kmぐらい)ですし、誇張なしで10kmでも20kmでもペースを落とさず歩けるんですが、走ると1kmももたない。息が上がって動けなくなるのです。
　正直、3kmを超える距離なら、走るより歩いた方が速いです。

　身体がダルくて動けない・疲れて手足が動かない的な事はほとんどなく、一度でも息が上がってしまうと、もう身体が動かないって方が圧倒的に先に来る訳です。
　要するに、中国拳法の馬歩站椿(いわゆる空気イス)やらウォーキングみたいな運動は平気なのですが、マラソンやエアロビクスみたいに派手に全身を動かし続ける系は無理。
　要するにプランクは可能でも、バーピーは苦手。そんな感じ。短時間ならともかく、長時間とか絶対に無理。
　まぁ、いずれにせよ、先に肺が悲鳴を上げるので、「肉体がしんどくて動かない」よりも「肺が苦しくて動けない」って事がほとんどで、すぐに「もう走れない、動けない」になる癖に、「もう歩けない、動けない」の意味が全然わからなかったんですよね。

　しかも、この20年間ロクに運動もせずに生きてきた訳で、身体はサビつきまくりです。
　どれぐらい錆びついているかと言うと、

　ちょっとやそっとの
　運動ぐらいでは、
　筋肉痛にもならない
　レベルなんですよ。

　筋肉痛にならないのはいいじゃん！とか、そんなんじゃないんです。真面目に言います。運動不足が過ぎると、筋肉痛にさえならないんです。

　わかりやすく言います。

　もう20年間
　放置した
　キッチンの
　換気扇です。

　いいですか。換気扇を洗おうとしても、油がこびりついて洗えないんです。
　まずはスケッパーで油を削り、お湯につけて油を浮かし、グリストラップ洗浄剤につけて、それを濯いで、そこでようやく洗う準備が整った訳ですよ。
　しかも、スケッパーで傷付けたり、お湯が熱すぎて変形しないように、グリストラップ洗浄剤が直接触れないように気を付けながら。

　20年間運動してないって事は、

　そーゆー事なんです。

　過度な運動で身体を壊すのである。
　上手に発汗できないから、倒れかねない。
　汗をかいただけで風邪を引きかねない。
　筋肉痛さえ来ない。
　適度な運動量がわからない。
　関節や骨を壊しかねない。
　翌日に支障をきたす。

　コレが20年間、運動をしていないという事なのである。
　わかっていた。わかっていたとも。だからこそ、ワタクシは無理をしなかった。だからこそ、ワタクシは徐々に運動量を増やした。
　そして、慣らしに慣らして４０日。

　ようやく
　心地良い
　肉体の疲れを
　手にしたのである。

　久々に筋肉痛が来たのよ。
　身体が乳酸でパンパンなんだよ。
　そう。ここからがダイエット、という入口に立ったのだ。

　うむ。今からがようやくダイエット。ん？ あれ？ でも、アレ？ 肺が悲鳴を上げるより前の、この程度の運動で肉体が疲れるって事は、、、

　コレが (´･Д･)」 46歳か。

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　なお、この先には特に何も書かれてません。