キミたちはどう生きていくか
皆さん、こんにちは。おそらく軽度の鬱症状で、自分に関する事を何にもやる気になれなくて、電気料金の支払いを放置してたら、電気を止められて暗闇の中でこれを書いてる木賃ふくよし(芸名)です。
さて。診断を受けた訳じゃないから知らんけど、多分、軽度の鬱なんで、とにかく自分の事を何もやりたくないんですよね。仕事とか、他人との約束があると動けるんだけど。
で。ちょうど、セレブの紳士さんに「宮崎駿の新作を観に行きませんか?」(しかもセレブさんの奢り)というお誘いをいただきまして、電気を止められたと言う現実を忘れるためにも、観て参りました。
(´°Д°)」 君たちはどう生きるか!!
なんとこの映画、御大将宮崎駿監督、名門スタジオジブリ作品であるにも関わらず、
(´°Д°)」 広告なし。
内容が秘匿される。
という異例の公開に踏み切っておりまして、ある意味ではインターネット時代を意識した新しいやり方だと思いますが、ワタクシはこれに大いに期待している。
と言うのも、ワタクシ、
(´・Д・)」 宮崎駿が
嫌いなのである。
いや、正確に言おう。
(´°Д°)」 ファミリー向けの
ぬるい作品しか作らない
宮崎駿が嫌いなのである!
肚ァ見せろよ! 戦争は嫌いだとか言っても、戦闘機や戦車が大好きな自己矛盾とか、漫画版「ナウシカ」で描いたような、
人間のドロドロした部分とか
宮崎駿の歪んだ人間性とか、
そーゆー薄汚い宮崎駿作品が
(´°Д°)」 観たいんだよ!!
だから、広告なしで好き勝手に自己満足作品を作れる状況。
黒トミノならぬ、黒パヤオが見られる可能性が高い。
見せてくれ! 素っ裸の宮崎駿を!!
※ 比喩です。
ってな訳で観てきました。「君たちはどう生きるか」
一言で言うと、
(´・Д・)」 千と千尋の焼き直し。
もう少し細かく言うと「千と千尋の神隠し」をベースに、これまでのジブリ作品の集大成と言うか、ジブリリメイク総集編と言うか、なんか全部足して水で薄めまくった感じ。
正直言って、観終わった後の結論としては「毒にも薬にもならない退屈な映画」だったと言わざるを得ない。割とマジで。ただし、退屈かと言われると、そこは手腕が確かなので、飽きたりはしない。
だが、映像として新しいものは特になく、ぶっちゃけ、今までのジブリ作品の切り貼り再編集を見せられてる感じ。
てか、映像は素直に凄い。単純に感心する。感動はしないけど。
特にヤバいのが「シフトウェイト」 今回の映画で一番ヤバかったのは、体重を掛けられた物体の動き。近年の「CG映像の物体の軽さ」に違和感を覚える身としては、体重を掛けられた物体の動きは異常に細かくて感心するしかなかった。うん。やっぱり感心するだけで感動はしないんだけれども。
ぶっちゃけ、映画としては、ストーリーも陳腐だし、散漫だし、意味不明な部分が多い。
これがジブリでも宮崎作品でもなれけば「駄作」と断じていいだろう。映像はともかく、だ。
特に「裸の宮崎駿が見たい!(比喩)」というワタクシにとっては「毒にも薬にもならない、しょーもない映画だった」と言えるだろう。
しかし、ジブリ作品であり、宮崎駿作品なのだ。
そこで「ジブリ&宮崎駿の集大成(8倍希釈)」と言う以外の部分をピックアップしてみた。
正直に言って「宮崎・ジブリ作品としては珍しい」という映像は幾らか見受けられた。しかし、それも「何処かで見た事ある雰囲気」なのである。だから余計に薄いと感じてしまう。
だが、何処かで見た事のある映像や空気感ってのが、なんかどうにも、流行りっぽいと言うか、古めかしいと言うか、
新○誠とか細○守とか富○由悠季風なのである。
しかも、料理で言うと「シチリア風」とか「プロヴァンス風」とか「森のきこり風」とか「漁師風」とか言いながら、
結局は宮崎駿という
ソースが濃すぎて
宮崎駿味になってる。
(´°Д°)」 、、、?
そこでふと、漫画の神様と呼ばれる、嫉妬深き天才「手塚治虫」の事を思い出した。
天才でありながらも、他人の才能に強く強く嫉妬し続けた手塚治虫は、
「キミの絵なら、僕にだって描けるんだよ」
って大友克洋に言っちゃうような人である。他の漫画家に対しても似たような大人気ない発言が多い。
そこでワタクシは思ってしまったのだ。
手塚治虫の死後、
ポスト手塚と
言われ続けた
宮崎駿なりの
意地なのかも知れない。
ポスト手塚治虫と呼ばれた宮崎駿。手塚治虫は僕に後継者なんかいないと言ってたと思うが、世間的には「そのポストを押し付けられた」「祀り上げられた」状態で大家になってしまった宮崎駿なのである。
しかも、世間では勝手に妙なライバル的立ち位置にガンダムの富野由悠季を並べられたりして、
更には、ポスト宮崎を狙うかのような形で、
新海誠や細田守が頭角を現してきた訳だ。少し前なら押井守とか。
だから、この作品は宮崎駿なりの、
(´・Д・)」 地位が
「人を苦しめる」
という暗喩なのかな。
と思ったのである。
そう。
ぶっちゃけ、この作品は、観客に向けて作られてないのでは? という事なのである。
何と言うか、ジブリ・宮崎作品として「アレもコレもソレも全部ブッ込んだよ」って映像と、
「流行りのあの監督とかこの監督がやってるのを僕が作り直したらこうなるよ」って映像の混合作。
そして、この作品を教科書にすれば、
アニメーターはだいたい何でも描けるよ。
というお手本を残したのではないかと思うのだ。
さて。ここで正直に言う。
ワタクシは今、この感想を書いていて「さぶいぼ(鳥肌)」が出ている。自分で自分が気色悪いのである。
ぶっちゃけ、こーゆー考察は大変に気色が悪い。
例えば「宮沢賢治研究家」とかの宮沢賢治解説本とか読めばわかるけど、
いちいち「この一文には、賢治のこういった想いが込められている」とか、
(´・Д・)」 作者の人、
そこまで考えてないと思うよ。
って事なのである。
訳知り顔で「こーゆー背景があったから、コレを暗喩しているんだよ」とか言っちゃう意識の高い系オタクとか、正直、気色が悪くてたまらん。
だから、こーゆー事を書いてる自分が気色口悪くてならない。自分で自分がキモいです。
(´°Д°)」 でも我慢して、
ネタバレ全開の
気色悪い考察&感想を
有料部分に書きました!!
(´・Д・)」 てな訳で、続きは有料部分。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。