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尋常性乾癬ってなに?


 皆さん、こんにちは。いざ、尋常に! 木賃ふくよし(芸名)です。
 今日は、いきなりですが「尋常性乾癬」と言う病気についてお話ししようかと思います。
 ええ。「尋常性乾癬」 何だか難しい漢字だらけですね。「じんじょうせいかんせん」って読みます。
 漢字や響きからすると何だか難しい、怖い病気のように思うかも知れませんが、ちっとも怖い病気ではありません。

 ウィリス動脈輪閉塞症という、かなり怖い病気(脳血管障害)がありますが、異常血管網がモヤモヤと煙のように見えるって理由だけで


 もやもや病


 なんてトボけた病名が作られた例もありますから、気を付けてください。
 怖いのはもやもや病の方です。命に関わります。
 歌手の徳永英明が患った事で知名度が上がりましたが、名前の悪さからか「イヤイヤ病」みたいに軽く思われがちです。違います。死にます。ヤバいです。

 一方の尋常性乾癬はちっとも怖い病気ではありません。


 まず、命に関わりません。


 で。名前が「かんせん」と言うので誤解されがちなのですが、「感染」しません。
 感染しないのですが、わかりやすく言うと皮膚病なので、人目に触れる事が多く、見た目がよろしくないので「感染」を恐れて嫌われる、という傾向にあります。

 まあ、人は見た目が9割なんて言いますから、仕方ないですけどね。

 この「乾癬」が具体的にどういう病気かと言うと、


 皮膚が角質化します。


 なんだか遺伝子異常らしく、例えば、かすり傷を負ったりすると、その傷口が角質化します。角質化。つまりサラリーマンの皆さんで言うと、足のカカト部分みたいな、白くて硬い皮膚になってしまう訳ですね。

 なんでも、皮膚を作る速度が常人の10倍を超えるらしく、それだけ聞いたらヒーリングファクターかよ!って嬉しくなりますが、実際には醜い真っ白なカサブタがモリモリ発生するだけで、その周囲に炎症を起こすので、むしろダメージファクターです。

 この白いカサブタと炎症がそこら中に発生します。引っ掻き傷なんかの怪我とかが、簡単に白いカサブタになるので、とにかく見映えがよろしくない。
 実際には、見映えが良くない程度で、痛みや痒みは殆どありません。
 症状は個人差が大きく、痛みや痒みが酷い人もいるようで、掻くと、そこがまた角質化するので始末に負えません。
 白いカサブタを下手に剥がすと血が出たり、余計に角質化が進むので、これまた厄介。
 カサブタを丁寧に取り除いても、カサブタの下が炎症を起こしているので、赤い斑点が目立ち、カサブタよりはマシ?ってぐらいにしかなりません。

 まあ、なんでこんな話をしてるかと言うと、ワタクシがこの尋常性乾癬を患っているからなんですね。

 ちなみに原因は不明。遺伝的な疾患らしく、ハッキリとした事はわかりません。治療法も確立されていません。どうやら白人に多く(3%)、日本人は1%以下らしいのですが、ワタクシは見事に引き当ててしまったようです。こんな事なら甘デジのパチンコで当たって欲しいわ。
 なお、遺伝子的な欠陥なので、遺伝するのかと思いきや、両親ともに尋常性乾癬でも、子供が乾癬になる確率はほとんど変わらないらしいので、ホントに謎。

 原因の一部は西洋食にあるとも言われておりまして(日本では太平洋戦争後に増えたらしい)、肉や油、炭水化物、スパイスなどの刺激物、アルコールなどが乾癬を悪化させるとも言われています。
 食事療法が何処まで本当かはわかりませんが、乾癬を悪化させる食材を除去したら、坊さんみたいな粗食になりますのでご勘弁願いたいところ。そのくせ金はかかるし。

 そんな訳で、とにかく食事は粗食、皮膚には刺激を与えるな、が基本。衣服も化繊やウールが皮膚に触れるのはよろしくない模様。
 皮膚に刺激を与えるな、という割に日光は乾癬を抑えるのも不思議ですね。
 近頃はとても良く効く薬もありますが、基本的にステロイド系が多いので多用は禁物。

 しかも、ステロイドで乾癬が消えてくれるのは数日という対処療法でしかなく、基本的に根治はない模様。
 厄介といえば厄介だが、別に感染しないし、命に別状はない。対処療法しかなく、根治も難しい。となれば研究が進むはずもなく、とにかく、乾癬を目立たないようにするしかありません。

 なので、刺激しない、引っ掻かないように、と気を配っている訳ですが、それでも困るのが、肘、ひざ、頭皮です。(ワタクシは頬もなんですが)
 この三ヶ所は、特に乾癬が発生しやすく、刺激を与えてなくても、常に角質化してる状態なのである。
 膝は衣服で隠すことが用意。(そうすると日光を遮断するのもジレンマですが)
 肘もまあ、夏場でなければ衣服で隠せます。


 しかし、頭皮だけはどうにもならんのです。


 頭皮が角質化して剥がれ落ちる。


 皆さんにも身に覚えがあるでしょう。

 そう。


 フケです。


 他の部分は割と隠せるんですが、頭皮だけはなかなか隠せない。しかも、フケだらけに見える。
 そりゃ洗髪すればフケは防げますが、乾癬は皆さんの10倍以上の速度で発生してこぼれ落ちるのだ。
 しかも、ムキになってガシガシ洗おうものなら、余計に乾癬が広がるのである。
 おわかりいただけるだろうか。フケだけどフケじゃない。そしてとにかく治らない。大して厄介ではないけど、地味に厄介なのである。

 そんな訳で、別に命には関わらないけど、今のところ共存していくしかない面倒な病気なんですよ、乾癬。

 で。この乾癬、ワタクシは今まで色んな人と会ってきましたが、3人だけ、ワタクシ以外の尋常性乾癬持ちと知り合っています。
 その中で女性の方が一人いまして。ええ。ワタクシは男なんで、極端な話、多少見た目が悪くても気にしない所はありますが、女性だとそうもいかないでしょう。

 ワタクシは気にしないのと、面倒なのと、金がかかるので薬は使用していませんが、近頃はそれなりに効く薬も出ているのは知っていました。

 ワタクシと同じく、頭皮の乾癬が酷い、という女性にその薬の存在を教えましてね。

 「早速買って試してみる」という返事をいただいた訳ですよ。

 で、しばらくしてその女性と会った時、ワタクシは薬の効果の有無を確かめたくて、開口一番に言いました。





 σ( ◠‿◠ ) 「あ。少しはアタマ、良くなりました?」




 ってね。



 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ワタクシも治療薬が買えるよう、投げ銭(¥100)とかお願いします。せめて、いいねとかリツイートとか。
 なお、この先には特に何も書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。