SPY × THE FAMILY STONE


 皆さん、こんにちは。スパイ小説好き。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 はい。ワタクシ、バイオレンス小説とか、ミステリー好きなんですよね。政治劇も大好きなんです。
 バイオレンス、ミステリー、政治劇。この3つを混ぜたらどうなるか? 答えは簡単。

 (´・Д・)」 スパイ小説が出来上がるんです。


 ワタクシは冒険小説、推理小説、政治ドラマのどれも好きなんですが、スパイものに目覚めたのは、この3つが混じっているからではない。
 単純に、スパイものが好きなのである。切っ掛けはおそらく「スパイ大作戦」と言うドラマだ。後にトム・クルーズ主演でリブートされるが、ワタクシはドラマ版の空気が好き。

 だって、

 (´・∀・)」 スパイってカッコイイじゃん。


 知能、技能、身体ともにエリート。それに加えて特殊技能を持つ。秘密を抱えている。
 国家の為に命を懸け、相手国のエージェントと命を削りあう。
 極秘任務の裏に隠された謀略を追い、その秘密を暴き、阻止する。あるいは仕掛ける。
 作戦の為には非情な選択もやむなしとされ、時には自らがその対象となる。何なら、飼い主である国家にさえ裏切られ、切り捨てられる。

 (´・∀・)」 中二病的ロマンしかない。


 そんな訳でワタクシ、007ことジェームズ・ボンドも、ミッションインポッシブルことスパイ大作戦も、チャーリーズエンジェルも、キングスマンも、ジェイソン・ボーンも、ナポレオン・ソロも、それ行けスマートも大好きなのである。

 しかし、何故かしら我が国日本では、スパイものがイマイチ流行らない。007なんかの海外作品はそれなりに売れてるが、おそらく、刑事モノとサスペンスがそのシェアを占め、国産スパイものが制作されにくい環境にあるのだと思われる。
 見込み売上や予算の関係は大きいだろう。また、平和の続いてる日本は諜報戦に弱いのだろう。
 だが、映画やドラマではイマイチでも、小説や漫画なら制作コストは大きく変わらない。

 そんな日本のスパイ漫画界に、希望の光が差し込んだ。

 SPY×FAMILY


 スパイもの好きとしては、スパイものにスポットライトが当てられるのは嬉しいものです。ええ。

 ん?

 なになに?

 ふむふむ。

 え? SPY×FAMILYはスパイものじゃない?


 (´°Д°)」 え?


 いや、そりゃスパイダーマンだって、タイトルにスパイが入っててもスパイものじゃないですけども。
 え? でも、スパイの夫と殺し屋の妻って、Mr.&Mrs.スミス的な、、、えっ? ホームコメディ、、、?




 (´・Д・)」 はい。ここまで読めばわかると思いますが、ワタクシ、SPY×FAMILYを読んだ事がありません。ないんです。
 なので、今回の件もあらまし自体をまるで知らない。そして、SPY×FAMILYに対する愛着どころか観念がない。そう。ここからが本題となるが、そのSPY×FAMILYで一悶着あったらしい。

 要約すると、SPY×FAMILYの作者がファンブック(?)でのインタビューにて、「キャラクタへの愛着はない」と答えたため、

 ( ;˘・з・˘) ええ〜、なんかショック、、、


 とお気持ち表明が続出して炎上に類似した騒ぎになったとか。ふむふむ。なるほど。言いたい事はわかった。
 わかったが、

 (´・Д・)」 知らんがな。


 お前ら、「こんなの俺の仕事じゃない…」って愚痴もこぼさず、金や生活のためじゃなく、押し付けられた仕事にも愛着持って働いてんのか?
 聖人か? 聖人なのか? それとも洗脳されてんのか?

 そもそも、「インタビューが本音か」って点からして疑わしい。
 ガンダムの作者の富野由悠季なんて、時代毎で言ってる事が二転三転する。武論尊先生だって、イングヴェイ・マルムスティーンだって、過去と矛盾する発言は多数ある。

 あの時は見栄を張って、照れ隠しでそう言ったけど、本音は違った。あの当時はそう考えてた。記憶違いや勘違いで発言している。当時とは事情が変わった。そもそも本音を言う必要もない。インタビューだからそれ用の答えを用意した。他者の証言と食い違っている。そんなのは日常茶飯事であろう。

 お前らが必ずしも本音を言わないように、作者が言ったから事実とは限らない。
 政界人や財界人がインタビューに答えても「本音を言ってない」とか言うくせに、漫画家や小説家なら「嘘を言うはずがない」なんて寝言もいいところだ。言っとくが、漫画家や小説家は政治家以上に嘘をつくのが仕事だからな?

 それに、作品やキャラクタに愛がなきゃ駄目なのか? 愛で作品選んでんの? 愛さえあればつまんなくていいの? 愛は何で計測されてんの?
 ドラゴンボールなんて、作者の鳥山明はストレスでペンが持てなくなるほど連載を終了したがってたけど、未だに大人気だぞ。
 幽☆遊☆白書もアレじゃなかったか? 作者の愛が作品を面白くするとは限らん。

 そもそも、作者がキャラクタを気に入りすぎて話がおかしくなった作品なんてよくある話だぞ。
 色々と問題になりそうなので例を挙げるのはやめておくが、アレとかアレとかアレとか、割と枚挙に暇がない。

 ん? うんうん。なになに?

 うんうん。言いたい事はわかるけど?

 夢を持って作品に接してるファンや子供たちの?

 幻想を壊すような事をわざわざ聞かせなくても?



 (´・Д・)」 あー、、、まぁ、


 (´・Д・)」 知らんがな。


 手塚治虫だって、「鉄腕アトムは金のために描いた」って言ってたし、そんなの通過儀礼みたいなものじゃないのか?
 ちなみに、それを聞いた山下達郎は子供心にショックを受けたと言う話を聞いた事があるけど、それでも「アトムの子」って曲を書いてるし、ひょっとしたら、その通過儀礼が偉大なミュージシャンを生んだのかも知れない。

 それに、さっきも書いたが「こんなの俺の仕事じゃない」なんて愚痴をこぼした事はないのか? 「仕方なく向いてない仕事をしてる」「やりたかった仕事じゃない」「思ってたのと違う世界だった」なんて、TVでも雑誌でもネットでも山ほど出てくる話だろ。

 ん? わざわざインタビューで多くの人に聞かせる話じゃない?

 (´・Д・)」 ほう?


 キミはその愚痴を、希望を持った後輩や、未来ある子供達に聞かせた事はないと断言できるのかね?
 ワタクシは、先人たるもの、後輩に「夢」や「希望」をたくさん用意してあげなきゃならんと思う。
 しかしそれと同時に、先人として「現実」って奴も見せておかねばならんと思うのである。

 仕事をして生きていくって事は、夢や希望や喜び、楽しみだけじゃない。苦しみもあれば、挫折も、妥協もある。
 そんなもんじゃないか。

 それに、割と色んな仕事をしてきたから言うけど、しんどい仕事、自分に向いてない仕事、楽な仕事、楽しかった仕事、

 トータルでの甲乙はあるけれど、どんな仕事も、案外と、

 やったらやったで
 意外と愛着は湧いたよ?


 作者だって、描いてるうちにキャラクタが愛おしくなるなんて、よくある話だろ。

 あんまりいい感情を抱いてなかった女子なのに、隣の席になって接するようになると、「あれ、、、? 好きかも、、、?」ってなる男子がいてもいい。
 一目見た瞬間、稲妻に打たれたように恋に落ちる女子がいてもいい。
 何がきっかけで惚れても、何が原因で冷めてもいいのだ。
 作者も、読者も。

 さあ。これで皆もわかっただろうか。

 さあ、胸を張って言おう!




 (´°Д°)」 金のために!
 しぶしぶ! 働いてます!!



 そんなモンやろ。

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 なお、この先には「SPY×FAMILY」の問題のインタビューについての追記があります。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。