喧嘩でブイブイ言わせる

　皆さん、こんにちは。俺も昔はワルだったよ。(アタマが) 木賃ふくよし(芸名)です。
　ええ。今でも悪いですが。はい。

　さて。ワタクシは武術・格闘技・プロレスが大好きです。金がなくて、もう何年も観に行ったり習いに行ったりはしてないんですが、見るのもやるのも好きです。
　一定数、格闘技好きにはプロレスを毛嫌いする人もいますが、ワタクシはプロレスも好きですし、アクション映画も大好き。リアルもファンタジーもその中間も好きなんですよ。要は戦う姿が好きなんでしょうね。ボディビルも見る分には好きなんですが、日々の筋トレとかは全然好きじゃないです。はい。

　格闘技を習ってた、と言うと「何をやってたんですか？」という質問が来たりしますが、正直なところ、明確に答えたくはありません。

　全部が全部、中途半端だから。

　それに、諸先輩がたに「お前、恥になるから、その程度でウチの流派の名前を出すなよ」と言われたらタンスに隠れてガタガタ震えそうになるので、なるべく明示はしたくありません。

　それに、前述したように筋トレとか嫌いなんですよね。正直、しんどいだけでつまんないし。いや、やってるうちに段々とスイッチが入って、モードが切り替わると鍛錬大好きマンに変身するんですが、そこまで持っていくのがしんどい。

　で。どうせワタクシ如きが鍛錬を重ねたところで、強い人たちの足元にも及ばない事が明確なのだ。それに、そもそもワタクシは毎日ウィキペディアを読み漁っていたいタイプの人間なのです。
　だから、ワタクシは技の蒐集が好きなのである。
　そうです。中国拳法などで忌避される技のコレクターです。

　正直なところ、正拳突きと言うたった一つの技を本当の意味で体得する為には、それだけで何年もの月日を必要とする。前蹴りだけでまた数年。それだけに専念できるほど武術バカにはなれないのである。
　ぶっちゃけ、ワタクシ如きが強くなっても、それで食って行けるレベルには行けないだろう。治安も良く、血気盛んな年頃でもない。鍛錬に鍛錬を重ね、武術や技の真髄に辿り着かなくてもいい。

　健康の為にスポーツをやる人がいてもいい。楽しくて武道に勤しむ人がいてもいい。精神性の為に武術を学ぶ人がいてもいい。目的はひとつじゃなくていい。

　だからワタクシは、技を蒐集したいのだ。

　体得は出来なくていい。知として武を知りたいのである。例えば、野球選手としてはイマイチな戦績でも、育成に関しては優秀なコーチがいる。選手としてはイマイチでも、監督としての才覚があるケースもあるのだ。
　だからワタクシは、色んな武術を知りたいし、色んな技を知りたい。武を知で修めるやり方があってもいいと思うのです。
　もっとも、知識だけでは補えない部分が大きいので、最低限は体験しないと話にならないとは思いますが。ええ。

　で。時折、ワタクシが格闘技をやっていた、という事を知っている人から、「どうやったら簡単に勝てますか？」的な質問をされる事がある。
　ハッキリ言うけど、

　そんなのがあったら、
　格闘家は苦労しない。

　そりゃオメーよ、受験勉強してる高校生に「どうやったら東大に合格できるの？」って聞くようなもんだよ。受験生全員が東大は目指してないから。な？
　あー、そりゃ、東大に入るってだけなら、そこそこの大学でやれるだけやって院から入る方が楽、とかそーゆー方法ならある。

　ワタクシが師事したことのある師範は、

　「どーせ、お前らは喧嘩に勝ちたいだけやろ。

　だったら頭を使え。

　何故、格闘技の試合が色んな技を禁止してるか考えろ。

　反則技は強いから反則なんや。

　反則技を使え。

　武器でも不意打ちでも闇討ちでも何人でもええぞ。

　わざわざ月賦を払ってウチに来る必要はない。

　ウチで教えるのは、

　そーゆー卑怯モンに負けない武術や。

　そーゆー卑怯モンに負けない武術や。

　頭を使って考えろ。

　卑怯モンになるか、しんどい修行するか」

　と仰っていたのですが、まさにその通りだと思います。護身のためならスタンガンでも武器でも何でも使えばいいのです。その辺の石でも投げたらいい。噛みつきでも引っ掻きでもいい。

　で。先日、知人から「小指でも折ったら勝てるかな？」という質問が来たので、

ワタクシが格闘技をやっていた事を知ってる人から、稀にこーゆー相談を受けるのだが、ワタクシの説明で理解した気になって、怪我をさせても怪我をされても事件になっても困るので、お答えしません。 pic.twitter.com/5axTmJnP9E

— 木賃ふくよし(芸名) @ 寿烏丸るみの中身 (@wb_opus_1) April 6, 2021

　「小指は簡単に折れるけど、どうやってその小指を取るのかを教えてくれ」と質問で返しておきました。
　確かに、小指は簡単に折れます。しかし、相手が簡単に小指を取らせてくれるでしょうか。指を取りに行く時に殴られるかも知れません。相手が拳を閉じたら？ 引っ掻いたり噛み付いてきたりしたら？

　まあ、要はやめとけって事である。

　(´･Д･)」 なお、この会話相手は昔からの知人なので、自分の怒り具合を伝えたいだけです。たぶん。

　(´･Д･)」で。あと、なんかワタクシが「小指を折るのは簡単」と中二病めいたコトをほざいておりますが、

　○ 小指を折るのは簡単。(物理)

　簡単に折れる。

　◎ 小指を折るのは困難。(精神)

　他人の骨を折る前に、自分の心が折れる。

　と付け加えさせてください。
　言っときますが、自分の意思を持って他人の指を折るってのは割と無理ゲーですよ。ワタクシは誰の骨１本折った事もないし。
　自分のか誰のか、何処の骨であれ、折れる時ゃ簡単に折れる。実際、ワタクシはクシャミ１発で肋骨折ったし。
　事故でも何でも、物理的に骨を折るって事と、自分の明確な意思を持って骨を折るのは全く別の話なのでご注意ください。

　骨を折るってのは、本当に骨が折れる行為なのだ。格闘技をやってる人間でも、アクシデント以外で折ることは稀である。
　一方、殴る蹴るってのは何故か理性のリミッターが外れやすい。
　口火を切るまでは硬いが、一度でも殴る/殴られると野生化する人だらけである。飲酒とかしてると余計に。

　あと、先程、武器でも何でも使えって書きましたが、刃物はオススメしません。
　刃物は打撃系武器になりますが、相手に奪われると超☆危険。
　また、扱いを誤ると自分が怪我をする。
　そして何より、

　相手が確実に怪我するから、
　かえって攻撃できない。

　そんな訳で、ワタクシのオススメは鈍器です。
　硬過ぎず、重過ぎず、長過ぎず、角とかない方がオススメ。扱いやすい上にリミッターが外しやすい。

　個人的に１番のオススメは、

　砂を詰めた靴下です☆

　マジで強いよ。(´･Д･)」マジで。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、参考になった！という方は投げ銭(¥100)とかサポートをお願いします。
　なお、この先には特に何も書かれてません。