スイカが丸くなければならない理由
皆さんこんにちは。農業高校中退、木賃ふくよし(芸名)です。
さて。先日フォロワーさんから頂いたスイカを食べたんですよ。スイカ。
量ってないけど、多分10kg以上はあるデカさ。てか今、重さを量ったら皮だけで5kgあって目を疑った。
割とデカさの限界である。これ以上大きくしようとすると、もはやコンテスト用(大きさや重さとか)の品種や育て方になるのではないだろうか。そうなると食用ではないため、全然美味しくない。コンテスト用のスイカを育てた事はないが、コンテスト用の巨大カボチャなら育てた事がある。
で。
野菜は大きくなりすぎると、だいたい水ぶくれしたり、中身がスカスカだったり、大味になったり、味が薄かったりするものである。
※ スイカは瓜科なので野菜。いわゆる草本植物と呼ばれる野菜である。(果実は樹木性) 同じ理論でメロンも野菜。そして、イチゴも野菜。逆にアボカドは樹木性なのでフルーツである。まあ、この定義は科学的見解なので甘けりゃフルーツだよ、という見方もある。タラバガニがヤドカリの種類でも、一般的にカニ扱いされるようなもんである。
阿部寛がどう見ても日本人じゃないのに日本人だったりするようなものだ。
基本的に、野菜もフルーツも、自然に育ったものは美味しくない。
日本人は養殖の魚を蔑む傾向にあるが、
牛も豚も鶏も
野菜もフルーツも、
基本的に養殖だからな。
多くの人間が好み、食べやすいように改良されたモノを食ってるんだからな。
魚の養殖の歴史は、野菜や肉に比べると浅い。だからまだ追いついていないだけだ。いずれ多くの魚は養殖の方が美味しくなるだろう。無論、その価格も上がるだろうが。
そんな訳で、野菜やフルーツは養殖されまくり。
過剰な生産管理は、キュウリが曲がってたり、ダイコンが二股だったり、カボチャに亀裂が入ってたりすると売れなかったりする。
そりゃ、多少は見目が良い方がいいだろうし、調理もしやすいだろう。しかし、そう過敏に考える事でもないだろうに。
見た目で味が落ちる訳ではないのだから。
と、話を戻そう。
頂いたスイカだ。
これ、デカいのに、見た目よりすごい甘いのよ。中身もしっかり詰まってるし。
ううむ。
デカいと味が薄いってのは、あくまで「同じ栄養価なら」って事なのか。
うむ。デカさに負けない栄養価を摂ってれば、大味にはならないって事らしい。
んで、赤い方が甘い、ってのも間違いではないんだろうけど、正しくはないようだ。実際、比較的白くても甘い部分はあるし、赤くてもあまり甘くない部分もあった。
実の甘さの位置がわずかながら不規則なのである。
はて?
なぜ不規則なのかを考えてみた。普通は真ん中から甘くて、外側に行くほど甘みが減る。概ね間違ってはいないが、甘さの流れみたいなモノに、乱れがあるのだ。
その原因は何か?
おそらくだが、形である。
写真を見ていただければわかると思うが、球型と言うよりは卵型だ。
球なら中心からの距離は一定だが、卵型だと一定にならない。これが甘さの流れに乱れがある原因ではなかろうか。
専門家ではないので、真偽はわからない。
だが確かに、二股のダイコンは根っこの先が2つある訳で、芯が2つある事になる。亀裂があればその付近は硬くなる。形がまばらになれば、火の通りも変わってくる。味を追求すれば自然と綺麗になっただけかも知れない。
ワタクシはみだりに「綺麗な農作物を有り難がる」傾向を良くは思っていない。
しかし、農家が綺麗な農作物にこだわるのは、何も消費者に迎合しているばかりではなく、味にも影響があるため、それを均一にすべく努力した農家の研鑽によるもの、と言う部分があるのではないだろうか。
※ 頂いたスイカを悪く言ってるつもりはないので、その辺はご容赦ください。実際、美味かったし。
(´・Д・)」 とりあえず、1日スイカしか食ってない日があるぐらいには大きいスイカでしたが、足かけ3日で、ようやく食い終わりました。美味かった。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。