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武術の真髄


 皆さん、こんにちは。武術大好き、木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。世の中には、格闘技と呼ばれるものがありますよね。

 そして、格闘技を取り巻く世界には、護身術、スポーツ格闘技、格闘技、格闘術、武道、武術、暗殺術、軍隊格闘術、喧嘩術と言った様々な階層がある。
 これらの層は非常に似通っている上に、「主に肉体を使って闘う」という芯で繋がってはいるものの、


 (´・Д・)」まるで別物。


 なのです。
 ワタクシに言わせりゃ、ロックとヘヴィロック、ハードロック、ヘヴィメタルぐらい違う。
 所詮、興味がなければ、同じジャンルである。格闘技と武術に何の差もない。
 だが、どれほど親和性が高く、酷似していようとも、ヴィジュアル系とメロディックスピードメタルは別物なのである。
 顔がどれだけ似ていても、アイザック・アシモフとキダ・タローと竹村健一は別人。
 逆に言えば、外見は違えども、魂が近い方こそが近似ジャンルであると言えるだろう。

 先ほど、格闘技や武道、武術は「芯」で繋がっていると言ったものの、


 (´・Д・)」核が違う。


 芯とは棒状で別の階層と繋がれるが、核はその階層の中心の中芯。
 そんな訳で、独断と偏見にまみれてはいるが、各武術系の差を見ていこうと思う。


 護身術 文字通り身を守護まもる術である。しかし、結論から言うと、真の意味で身を守るなら、危険に近寄らず、危険から遠ざかり、危険から逃げる事が最善なので、その意味で言えば護身術という言葉は正しくない。
 心技体を磨き、いざという時に役立つ護身にはなるだろうが、手っ取り早い実用性は高くないと言えるだろう。

 スポーツ格闘技 これは見た目が格闘技に近いだけで、実際に役にも立とうが、その実は「エクササイズ」や「ダイエット」「ダンス」「ボディビル」に近しい。
 まあ、単純な運動を延々とこなすよりも、やっててスカッとするし、何となく強くなれた気もするし、運動不足が対象できて、肥満防止にもなる。そーゆー意味での実用性は高いし、手っ取り早い。一方で、精神性は説かれない点は要注意。

 格闘技 実用性が高く、戦いにも向く。しかし、格闘技である以上は「ルール」が大事であり、ルールを超えた戦いに向かないのも事実。例えば、ボクシングに傾倒すれば蹴りは弱くなるし、ボクサー相手には蹴りや投げが有効になる訳だ。
 これはあくまで体重差などを含めた、同ルール内での強さを競う競技である事を忘れてはいけない。


 武道 格闘技よりも実戦的であると言えるだろう。わかりやすい例で言うなら「武器」の解禁である。
 しかし、格闘技よりも緩いとは言え、「同ルール内」という制限は大きい。
 また、実戦的である一方で危険な技も多く、格闘技よりも強い精神性が問われる。


 武術 ここからが武の本質である「相手を無力化する」事の重要性が大きくなる。武器の使用は勿論のこと、他流派との交戦も大きく想定される。
 武道が「相手と同じ技を競う」のに対し、武術は「自分の知らない技を使う相手に、相手の知らない技で闘って勝つ」事が解禁されるのだ。
 そういう点では「卑怯」などと言う考えはなく、その一方で、だからこそ精神性が大きく問われる。


 暗殺術・殺人術 もはや精神論は必要なく、相手をいかに無力化するかが最重要となるので、それはもはや「戦い」ではない。
 武器、策略、罠、不意打ちと言った「卑怯な手」こそが最善となる。最も実戦的である一方、そんなの何処で使うんだ? って話であり、現実を見れば最も実戦的ではない。


 軍隊格闘術 これは軍隊が教える殺人術だと言えるが、一方で実戦的ではない。
 何故なら、実際の戦争になりゃ銃も使用可能で、こっちが銃器を使えない状態ってのは、現実的に見て勝ち目がないからである。


 喧嘩術 これらのジャンルの良い所取りをして、とりあえず「喧嘩に勝つ」ことを目的とするため、卑怯であろうと構わないので現代的に言えば実戦的だと言える。
 しかし、現代的に言うなら、「そもそも喧嘩なんかするな」って話なので、やめとけ。


 ざっと、こんな感じだろうか。
 ここで重要なのは「ルール」という事である。よく、まだ中学生なのか、それとも中二病が治ってないのか知らんが、


 (´・∀・)」 『実戦では』


 って言葉を使いたがるお子ちゃまが多い。
 だが、実戦とは何だ? 格闘技における「実戦」とは「試合」の事である。

 ここで「試合」ってのは「試し合い」でしかないから、本番じゃない! なんて反論をしてくるチルドレンもいるが、


 (´・Д・)」テニスの試合は
 本番じゃないのかね?


 そんなのは言葉の問題で、スポーツと武術は違う! ってな事を言うキッズも出てくるだろうが、プロ格闘技において、プロ格闘家がその試合で金を貰ってたら、それが本番じゃなくて何なんだよ、と。

 それでも実戦とは殺し合いだ! なんて言いたがるアンファン・テリブルもいるだろうが、それが事実なら、歴戦の傭兵(笑)が格闘技の試合に出て来ないのは何故なんだね?
 傭兵するよりも優勝賞金の方が高いぜ? ん? ノー・ルールじゃないから出ないだけ?
 いや、比較的ノー・ルールに近い試合形式はあるぞ?
 それとも、それでも禁止されてる技を使わなきゃ勝てない程度なのかね?
 あるいは、本当にノー・ルールにするなら、



 多人数や、
 銃器の使用まで
 認めるのかね?


 だったら、核ミサイルを撃てる奴の方が強いよな?

 つまり、一対一だとか、武器の使用だとか、試合時間だとか言う時点で「ルール」なのである。
 このルールがないなんて事はなく、路上の喧嘩においても「法律」というルールは適応されるのだ。
 相手が無法者の悪漢で、不意打ちされたのを撃退しようとも、怪我をさせれば傷害罪に問われる可能性はあるし、相手に訴えられれば民事で訴訟となる。(負ける可能性は薄いが)


 武術なんかより、金や法律の方がよっぽど強いのが現実なのよ。


 と、そんな感じで各武術の違いや有利不利について話した訳だが、ここで、これほどの差がある格闘術に、ほぼ共通して言える事がある。
 それは何か。
 これは球技などのスポーツにも言える事なのだが、



 (´・Д・)」 不意打ちは強い。


 って事なのである。要するに「相手の裏をかく」「意表をつく」って事は、ほぼあらゆる対戦において、必殺とも言える威力を誇るのだ。

 例えば、ど素人と喧嘩をする時に見ておくべきは「相手の顔」である。正確には「目」だ。
 素人は「狙ってる場所を見る」ので、視線が下に行ったら下段攻撃が来るし、上のままなら上段攻撃が来る。わかりやすい。

 これがそこそこの手練れになってくると、自分も相手も相手の顔しか見なくなる。

 しかし、これが更に上級者となると、



 (´・Д・)」 目で
 フェイントを
 かましてくる。


 視線が下に行ったから、下段をガードしようとすると、上段が来る。上段と見せかけて下段。これが本当に厄介。
 勿論、狙い通りに見たところを攻撃もする。いわゆる攻撃の虚実を見分けなければならない。

 ちなみにワタクシは目のフェイントを混ぜられるのが超苦手で、それが相手の誘導だと、


 (´°Д°)」 わかってても
 釣られるのよおぉぉ!?


 こっちがやる視線誘導にはなかなか引っかかってくれないのに、相手の誘導には簡単に引っかかる。マジで苦手。だいきらい。



 はい。そんな訳で、ようやく本日の本題に行きたいと思います。

 先日、新人くんと一緒にワタクシが制作に関わったクラフトコーラの販売に行ってたんですが、そこで来客のない時間帯に、どーでもいい雑談をしてたんですよ。ええ。
 たわいもない雑談。

 しかし、その雑談がちょっと盛り上がって、軽い言い合いになったんですよ。


 (´・Д・)」 いやー、
 それは違うってー。


 (^ω^ ) 違いませんお。


 (´・Д・)」 いや、
 何が違うか説明すると、


 (^ω^ ) 説明してくださいお。


 (´・Д・)」つまりだな、
 この場合は、


 (^ω^ ) 、、、。


 (´・Д・)」 コレが、
 こうだってコトは、


 ( ^ω^ ) 


 (;´・Д・)」?


 ( ^ω^) いらっしゃいませー


 (´°Д°)」来客ッ!?


 いや、しかし背後に気配はなかっ、、、

 (^ω^ ) プフッ
 そんなトコには
 誰もいませんお?



 (´°Д°)」 たばかられた!!


 正直に言って、気配はなかったので、「フェイクだ」と言う予感はあった。あったが、気配を感じていないだけの可能性もある。
 しかし、だ。
 もし、来客などないという確信が得られていたとしても、



 (´・Д・)」接客業30年なので、
 100%釣られるしかないのよ。



 染み付いてる。
 しかも、「背後に気配はないはず」という逡巡があったからこそ、これがもし実戦だったら、


 (´・Д・)」2度は
 殺されてたね。


 更にはしょーもない議論が内容も忘れるぐらい吹っ飛んだため、議論にも負けてるので、あの一瞬で3度も敗北した事になる。


 (´・Д・)」 新人くんに武の真髄を見たわ。

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 なお、この先にはどうでもいいセリフしか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。