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PSYCHOPATH & PSYCHO-PASS


 皆さん、こんにちは。最高ですかー!? 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。皆さんはサイコパスに出会った事がありますか?

 ワタクシは長く接客業をしていたので、何度か「ああ。この人こそがいわゆる、サイコパスなんだろうな」と言う人に出会った事があります。
 何と言うか、倫理観の大きな欠如がチラつくんですよね。

 ワタクシは専門医で何でもないので、それが本物のサイコパスなのかどうかはわかりません。
 しかし中二病でもポーズでなく、しれっと、事も無げに、何の躊躇もなく、それが当然であるかのように「ヤバい行動」を取ります。
 人間はとかく自分を特別な存在だと思いたがる傾向にあり、「コンプレックス」だの「トラウマ」だの「アスペルガー」だの「サイコパス」だのと言う言葉を知るや否や、自分がそれなのではないかと疑いを持ち、何なら、そうでありたいと願います。
 そして、そうであろう、と振る舞う。

 だが、それは所詮、本質ではないのだ。
 人間誰しも妙な面は持ち合わせているし、それが厄介の種であり、同時にそれが自分のアイデンティティ、つまりは自己の確立の礎であったりもする。
 要するに、社会や周囲と馴染めない部分が悩みの種のくせに、それがあるから自分な特別な存在なんだと思い込みたい。
 普通でありたいと同時に、特別でありたい二律背反。だが、残念ながら「それが普通」なのだ。

 一方で「サイコパス」と呼ばれる人は違う。
 それが何かはわからない。だが、一般の人間が思考を経る上のプロセスから、何かが欠如している。
 ワタクシはおそらくサイコパスでもないし、専門医でもない。
 だから、ぽっかりと空いたそれを「倫理観の欠如」としか説明が出来ないでいる。思考のプロセスから、感情的な、本能的な何かが切除したように消失しているのだ。
 最もわかりやすいのが、生命への尊厳の欠如とでも言うのか、命を奪う事に何の躊躇もない。
 子供の頃に「昆虫を殺す事への躊躇のなさ」がそのまま残っている。それが哺乳類でも人間でも。いや、躊躇が生まれなかったと言うべきか。

 「高所平気症」と言う冗談みたいな病名がある。
 高所恐怖症の逆で、どんな高い所に行っても、一切の恐怖を感じない症状だ。
 これは主に超高層マンションなどで育った子供が発症しやすいらしく、それが当たり前という感覚に育ったから、恐怖心が芽生えなかったというのが原因らしい。

 昔、農業高校にいたので「屠殺場」を見学に行った経験がある。
 毎日うまい飯にありついて言うべき事ではないが、やはり、あまり気分のいいものではない。しかし、それが職業ともなれば、特に躊躇は覚えないそうである。
 いや、躊躇を覚える人間は続けられないのかも知れない。
 ワタクシ自身も育てた鶏を〆た事はある。
 やはり、良い気分ではない。そして鶏肉は美味かった。
 慣れれば何とも思わないのか、素質がどの程度関係するのかはわからない。

 実際、ワタクシは飲食関係に長くいたので、肉を捌くのは半身でも枝肉からでも特に躊躇は覚えない。胃でも腎臓でも腸でも心臓でも脳みそでも、ほぼ平気である。

 大量の内臓を取り扱った時には、突然、


 (;´・Д・)」 あ。コレって内臓なんだ。


 と我に返って気持ち悪くなった経験などはあるが。別にそのまま仕事してたし。

 だから、サイコパスが本当に先天性なのか後天的なものなのかもわからない。
 ただ、精神的、本能的な何かが不足している。いや、欠如している? いや、存在していないのだ。

 それが、生命への尊厳なのか。
 生命を奪う事への躊躇なのか。
 あるいは、他人を欺く倫理観なのか。
 また、自分と他人の財産の境界線なのか。


 種類や度合いは人によって違う。
 我々のほとんどもまた、多少なりとも、色んな欠如や不足を感じ、苦悩しているだろう。

 だが、彼らサイコパスは、その何かが決定的に存在していない。

 無論、いま言ったように、必ずしも生命への尊厳が欠如している訳ではない。だから、サイコパスが絶対に危険とも言えないのだ。
 そりゃ、財布を盗んだり、財産を騙し取ったり、他人の人生を操る事に躊躇がなくても危険ではある。
 しかし、倫理観が充分に育たないのは一般人でもある事だし、倫理観があれば犯罪に手を染めない訳でもない。
 逆に言えば、サイコパスだからと言って、必ず他人に危害を加える訳でもないのだ。

 多くの場合、彼らは知能が高く、外向的で、魅力的な人間だと言う。
 同時に利己的で、他人を操るのが上手く、社会的地位を得やすい
らしい。

 つまり、彼らが自分の欲望に対して満足さえしていれば、わざわざ犯罪行為をするリスクは犯さないのである。

 この分析が正解しているのかどうかはわからない。何しろ専門医でもないのだから。そして、専門医でも正確に見抜けるのかどうかはわからない。
 ただワタクシは、そう言った人物と接した時、本能的に感じるのだ。

 倫理的な何かがあるべき場所に、あるべき何かが存在していない、と。

 とは言え、30年近く接客をしていて、本能的に「これが本物のサイコパスだ」と感じる人間は20人に満たない。極めて稀な存在だと言える。
 そりゃ、おかしな行動を取る人や、精神的に不安定な人、倫理観が不足している人間なんて、いくらでもいる。

 だが、そーゆー類とは違う、精神的な無機質感。それを感じるのはせいぜい20人。

 しかも、彼らの多くは他人の感情に敏感らしく、こちらの警戒心も上手に読み取るらしい。
 そんな訳で、どうやら本物と思われる人間は、ワタクシの警戒心を感じるのか、まず近寄って来ない。いや、利用できないから興味を示さない、という方が正しい気がする。

 結局、何度か接触してくれた、コンタクトできた「本物」は、ざっと3人だけ、と言うのが個人的な見解である。

 さて、ここまで話すと、そろそろ「本物のサイコパスが見せた狂気の片鱗」についての話が出てきそうなものだが、特にそーゆーのはない。(ィャ、ない訳ではないが、話して面白くなるのは1つだけなので、それはまたの機会にしよう)

 では何の話かと言うと「PSYCHO-PASS」というアニメについての話である。

 1年ほど前、無職になってから、他人の薦めでアニメを観るようになったのだが、そのうちの1つが「PSYCHO-PASS」だ。
 まだシーズン1,2しか観ておらず、先日、3が見られるようになっていた事に気付いたので、ふと思い出したという訳だ。


 時は近未来。
 コンピュータ「シビュラ」の測定と判断により、犯罪者を即時裁判に掛けて射殺できるようになった日本。
 主人公常守朱つねもりあかねは犯罪者を追う「監視官」として新任する。
 そして、そのパートナーとなるのが狡噛慎也こうがみしんや。犯罪者と同じ「犯罪係数」を持つがゆえに適任とされる「執行官」である。


 コンピュータに管理されるディストピア感、絵柄は劇画に近くワタクシ好み、おためごかしは少なく、平気で人を殺すシーンも出てくるので、好みという意味では好みである。
 決して嫌いな訳ではないが、バイオレンス小説などを好むワタクシからすると、

 少々、物足りない。


 好みのジャンルだからこそ見る目が厳しい点はあるかも知れない。あと、完璧を謳うコンピュータのシステムが色々とザルすぎて、

 ツッコミたくなる。


 その2点ではイマイチ感を拭えないが、サイコ野郎はいっぱい出てくるし、銃撃戦あり、肉弾戦あり、バイオレンスあり、サイペンスあり、ミステリあり、SFありと、エンタテインメントとしては充分に面白い。

 個人的には、第1話の時点でヒロイン常守朱つねもりあかねが、劇画チックな世界の中で、萌えアニメ並に目玉が大きすぎてアンバランスで笑ってしまう。

 しかしコレ、話が進むにつれて、顔がどんどんと険しく劇画になっていくんですね。

 この辺は非常に面白い演出だと思った。
 あと、2期はもう一人の主人公狡噛慎也こうがみしんやが不在のままなのも意外だったな。


 先日、何とはなしに、このPSYCHO-PASSの話になったんですよね。
 話し相手は女性だったんですが、このPSYCHO-PASSを観たことはないと言う。
 しかし、「たぶん主人公っぽい男性キャラクタの顔は好みだから、観てみるかなー?」ってな話になったのである。



 (╹◡╹) 「割と好みっぽいのよね。

 なんだっけ? たぶん、主人公なのかな?

 あの、


 ずるかみさん


 だっけ?」



 (´°3°).:∵ ブフォッ




 (´・Д・)」 こうがみさんです。


 夜神月とか狡噛慎也とか範馬刃牙とか、やっぱりこーゆー名前は色々と問題あるよな。



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 なお、この先には動画放送で、「PSYCHO-PASS」の視聴実況にチャレンジした話が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。