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ウィッカーマン


 皆さん、こんにちは。ウィッカーマンロブ・カーマンどっちが強いと思う? 木賃ふくよし(芸名)です。

 さて。先日、もちさんから、


 (╹▽╹)」 映画代出すから、ウィッカーマン観ようぜ!



 と、お声を掛けていただき、


 観てきましたよ、「ウィッカーマン」


 伝説的カルトムービーで、何度もバージョン違いが放映される程の、まさにカルト的人気作品。

 とある行方不明の少女を捜索する為に、小さな島を訪れる主人公の警察官。
 島民たちは誰も彼女の行方を知らないどころか、島民でさえないと言う。少女はそもそも存在しないのか? しかし、島民たちの態度は何処か不審で、島では産めよ増やせよとばかりに乱痴気な騒ぎがあるばかりか、独自の宗教観があり、学校でも盛んで歪んだ性教育が行われている。
 キリスト教徒である主人公は頭を痛めるが、不審な点を繋ぎ合わせると、ひとつの仮説が浮かんだ。
 少女は不作の年の生贄として、島民たちに殺されたのではないかー、と。



 という、ミステリー、サスペンス調の空気を孕ませつつ、秘密を覆い隠そうとする闇の恐怖を描いたスリラー作品。

 実はワタクシ、この映画の存在は知っていたのですが、まだ観てなかったんですよね。どのバージョンとかではなく、一度も。
 ええ。近所のレンタルビデオ屋に置いてなかったとか、そーゆー理由もある(後述)んですが。

 なお、映画自体は1973年という、かなり昔の作品。
 しかし、この映画には様々な事情から、様々なバージョンが存在し、日本でまともに劇場公開されたのは1998年だったりする。ビデオ版も存在しているらしいが、日本向けのリリース経緯は不明である。
 つまり、まともなメディア化は2003年のDVDらしい。
 なお、2006年には、あの、

 ニコラス・ケイジ主演
 でリメイクもされている。


 ワタクシ自身はホラー映画好きなので、映画の存在も知っていたのですが、どうせニコラス・ケイジ版は面白くないだろうから、あ、いや、ニコラス・ケイジ版がという意味ではなく、リメイク映画は98%がハズレなのであって、ニコラス・ケイジがロクな映画に出てないとか、ゴールデンラズベリー賞の常連だとかには関係なく、やはり、1973年版を先に観たい、と言う意味だ。誤解しないでくれ。

 で。そう思ったまま時は過ぎ、結局観ないまま、今に至っていた訳だ。

 それが近所の単館上映系の劇場で公開中。

 てな訳で、観てきた訳ですよ。


 他人様の金で。


 観始めて、すぐに気付く。


 (´°Д°)」 あ。コレ「ミッドサマー」や。


 うん。

 まんま「ミッドサマー」や。

 いや、ミッドサマーは2019年の作品なので、完全にウィッカーマンが先なんですが、ワタクシはこっちを先に観てしまっていたのである。

 まあ、つまるところ、ミッドサマーはウィッカーマンのモロパk…オマージュ作品なのですが、正直言って、


 ウィッカーマン「は」面白い。


 正直なところ、古い映画という事もあり、色々と粗は目立つ。ミッドサマーを観ていた事もあり、物語は完全に予想通りだった。
 いや、ミッドサマーを観ていなくても、ぶっちゃけストーリーの予想は出来た。
 まあ何て言うか、良い感じに正統派じゃないので、逆に予想がつくと言うか、ある意味、あの映画やあの映画の元ネタはコレだったのかも知れない、という意味では正統派。

 映画をたくさん観てる人なら、割と最初から最後まで想像できると思う。


 スリラー映画の先が読めちゃうとつまらない?


 いいや、それでも面白かったのである。


 「どうせこうなる」という予想が当たっていても、ちゃんとハラハラするし、ちゃんと怖いのである。

 音楽がいちいち良い。


 割と歌もたくさん入るんだけど、歌もいい。ただし、歌詞がロクでもない。

 画作りも綺麗。まあ、画の綺麗さだけで言うなら、「ミッドサマー」の方が上なんだけど、ミッドサマーがウィッカーマンに勝ててるのはそこぐらいだと思う。


 ミッドサマーの感想はこちら。

 完全に順序が逆なんですけどね。

 ミッドサマーという論文を敏腕教授が校正・添削して行ったら、ウィッカーマン論文が出来たって感じである。

 しかも80枚あった論文が40枚にまで減ってるのに、内容は40枚の方が濃く、わかりやすく、面白い。残念だが、それぐらいの差があった。

 ミッドサマーは肝心な場面で、笑わせに来てるとしか思えないシーンや演出や台詞回しがある。しかも、監督は真面目に怖がらせようとしてるっぽい雰囲気だから、


 (´°Д°)」 えええええ?


 と脳がバグって笑ってしまうのだ

 が、

 その点、ウィッカーマンはちゃんと怖いのである。



 いや、これだと褒めてるように聞こえないかも知れないが、ホラーサスペンスとかが好きなら、一見の価値はあります。


 肝心なシーンで笑いをこらえなくて済むし。



 あ。いや、一ヶ所だけあったわ。


 ねーちゃんが
 すっぱだかで、
 謎のダンスを
 踊り出した時。


 最初は妖しい誘惑って感じで、良いシーンなんですよ。BGMのリズムに合わせる感じで壁を叩く演出も良い。

 ところが、ねーちゃんが一人で宴もたけなわになって、


 ぶぉんぶぉん

 ぱん★ぱん☆


 踊り狂い始めた時ゃ、
 笑いを堪えましたけどね!


 あかん。笑ったらあかん。いや、多分コレ、ミッドサマーさえ観てなけりゃ、まだ堪えられたんだけど、あかん。


 (´・Д・)」 ワタクシもう、

 ミッドサマー観てもうた後なんやわ。



 ねーちゃん、壁を叩いてリズムを取り、しまいめにゃ、


 自分のケツを、


  (。・-・)つ,☆ぱぁん!
   と_,、⌒) ) 
     (_ ノノ 


 って叩いた時に、



 後ろの席で映画を観ていた男性が、


 (´°3°).:∵ ブフォッ


 って噴くんだもん!



 そりゃねーよ! こっちは我慢してるのに!!(´°Д°)」



 (´・Д・)」 あと、名優クリストファー・リィの笑顔も、ちょっと笑った。


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 なお、この先には特に問題のないネタバレが書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。