見出し画像

お塩を学ぶ

 はい。タイトルは全人類のアイドル、押尾学元受刑囚から拝借しました。あ。強調するところを間違えた。まあいいや。皆さんこんにちは。塩っぱい野郎、木賃ふくよし(芸名)です。
 本日は、さっさと本題に行きます。いつも前振りが長いので。
 そんな訳で、本日のテーマは、

 塩。


 人間が生きていく上で不可欠な物質であり、そして、料理にも欠かせない調味料。料理のさしすせそにも含まれる塩。
 ワタクシ、30年近く飲食関係の仕事をしてきた訳ですが。

 多くの人が、

 塩を甘く見すぎ。


 塩なのに。塩なのに甘く見すぎ。塩なのに。
 いや、まあ、ワタクシがグルメ番組のレポーターなら、

 この塩、甘〜い!


 って決まり文句を言いますけれども。ええ。言いますよそりゃ。それが仕事なら。まぁ、レポーターは仕事だから言うかも知れませんが、ワタクシが塩の宣伝をしても、1円も入って来ません。

 いや、

 実は広告収入化を
 考えてたんですが、
 手続きと審査が面倒で、
 今のところ断念してます。


 そんな訳でワタクシには1円も入って来ない訳ですが、塩の宣伝をします。
 実際に多くの人が、塩を甘く見てると言うか、舐めてると言うか、いや、舐めたら塩っぱいんだけども。そーゆー話をしてると話が進みませんから、とっとと話を進めます。

 料理上手に
 なりたければ、
 良い塩を使え。


 って話なんですよ。
 安いって理由で、

 「食塩」とか使うな。


 そんなに値段は変わらないから、せめて特級塩を使おう。
 実際、ウチの店では数種類の塩を使ってた訳ですが、色んな方に、


 塩の差ってそんなにあるの?


 って質問を受けます。
 面倒なので細かい話は省きますが、ハッキリ言いますと、

 全然違う。


 まあ、塩なんてそんなに高いものではありませんし、一度に使う量もたかが知れてます。そこで、惜しみなく数種類の塩を無料でご賞味いただく訳ですが、98%ぐらいの人が、

 ホントだ。
 全然違う。

 とおっしゃいます。甘味や旨味が全然違う。2%ぐらいは反応がとても薄かったりしますが、それはしゃーない。誤差誤差。
 
 塩に限らず、多くの方は実際に並べて数種類の味比べをする、なんて面倒な事はしません。そんなモンです。
 ですが、塩なんてそんなに高いものじゃないですから、色々と試して見るのも面白いでしょう。

 精製塩、海水塩、岩塩、湖塩、藻塩、加工塩やハーブ塩など、様々な種類があり、それぞれに適した調理法がある。
 茹で塩には何が適しているか。振り塩には? 付け塩には、化粧塩にはどんな塩が? 盛り塩には? なめくじにはどれが効くの? 二度と来るな!って時に撒く塩は?

 これをいちいち説明するのはかったるいので省く。
 それでも手取り早く違いを知りたい人は、

 ググれ。


 無論、値段や種類によって味が違うなんて事は、塩に限らず言える話なのだが、塩をピックアップした理由は簡単だ。


 塩は劣化しにくい。


 無論、湿気にやられたりするので、劣化しないとは言わないが、醤油なんかはすぐに劣化して味は変質するし、香りも飛ぶ。だから塩なのだ。
 塩なんて、最高級のものでも1キロ¥1,500ぐらい。確かに、安いものだと¥100買える。15倍の差は大きいかも知れない。しかし、考えろ。
 一回の料理にどれだけの塩を使うつもりだ?
 毎日塩釜焼きを食う訳じゃないだろう?

 無論、大量に塩を使わなければならない料理の時は、安い塩でいい。そりゃ、いい塩を使った方がいいだろう。しかし、パスタを1回茹でるのに、高級塩を使う必要はない。パスタの茹で塩にはそこそこの塩を使えばいいだけのこと。簡単な話です。

 そんな訳で、料理上手への一歩目は、

 塩。


 ご理解いただけましたでしょうか。


 ※ この記事はすべて無料ですが、この記事を読んだ人が、どれだけ塩を買ってもウチには1円も入って来ません。しおしおのパーです。
 「なんて可哀想な木賃!」って思った人は、¥100の投げ銭をお願いします。この先には、特に何も書かれてません。

ここから先は

37字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。