見出し画像

ホビーとの冒険


 皆さん、こんにちは。割と趣味人の木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて、いきなりですが、ワタクシはプロレスが好きだ。そして、プロレスにまつわるプロレスラー同士の舌戦も好きなのである。


 (´・Д・)」 言いたい事を
 そのまんま言っちゃったり、

 思ってもない事を、
 流れで言わされちゃったり、


 プロレスにまつわる舌戦には色んな種類がある。
 実際に仲が悪かったり、ホントは仲が良いんだけど、演出上で喧嘩して見せたり、こーゆーのは興業が関わってるから、あって当然。
 中には、こーゆー舌戦を取り上げて「八百長だ!」と憤る人もいますが、試合を盛り上げるためのパフォーマンスはボクシングでも昔からありますし、むしろ楽しむべきポイントだと思うんですよ。ええ。TVドラマの予告編で盛り上げるのと一緒。

 そんな訳で、舌戦あってこそのプロレスって部分はあり、これは舌戦由来ではないと思われるが、世間では演出過剰気味の舌戦を「プロレス的」と呼んだりもする。
 これをプロレスファンが良しとするかどうかは知らんが、ワタクシ個人は長年「プロレスなんて八百長」とか言われ続けて慣れているので、今更これぐらいでは怒らない。
 いっそのこと、プロレスって単語を使ってくれてありがとう、ぐらいの気持ちでいる事にしている。
 少し前振りが長くなったが、そろそろ話を進めよう。


 その「プロレス的舌戦」がちょっとした話題になっていた。


 「エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明と、「攻殻機動隊」で知られる押井守は、時折マスコミなどを通じてお互いを揶揄し合ってたりするのだが、今回の口撃は、庵野から押井に向けてのものだったようだ。


 庵野がウルトラセブンについて語った時の話である。


 「セブンの良さって、ちょっと年を取らないとわからない」

 「アニメの監督では押井守という人が、『ウルトラセブン』を大好きなんですね。放送当時、あの人は中学生。なんで中学生がこれを観ているんだって話ですから」

 「小学生が観るのは普通。なんで中学生が…。でもそれくらい『ウルトラセブン』は魅力があったんですね」

 蓋を開けてみると、特に押井を貶している訳ではなく、マスコミが面白いように切り取っただけでしかない模様。いや、実際に庵野と押井がお互いをどう思っているのかは知らないが。

 で。ぶっちゃけ、ワタクシは両監督ともに熱烈なファンという訳でもないから、どっちがどうであれ、あんまり興味はないのだが、このニュースを見た人のコメントの中に、少々気になるものがあったのである。


 わざわざ火種になるような事を言わなくても。

 人の趣味に口出ししない方がいい。

 いくつになっても何が好きでもいいじゃないの。

 こんな感じの内容だ。まあ、ひとつめはマスコミが面白おかしく切り取っただけのような気もするが、ふたつめとみっつめが引っ掛かったのである。

 誤解なきよう、先に断っておくと、これらの意見に反発するつもりはない。むしろ、人の趣味に口出しするな、とか、何歳で何が好きでも構いやしないと思っている。いや、もっとハッキリ言うなら、どちらかと言うとその意見に賛同するぐらいだ。

 では、何が引っ掛かったかと言うと、

 ウルトラセブン放映当時って、


 大人が子供番組に夢中な姿を
 社会は「ありえない」非常識
 だと考えていた時代なのよね。


 ワタクシはセブンこそリアルタイムではないが、まだまだそーゆー空気が色濃く残っていた時代ではある。
 ここで注意して欲しいのが、現在のいわゆる「オタク叩き」とは少し違う、という点。

 「オタクはキモい」と言うより、この当時は「マニアは ってのはカッコいい趣味人として扱われていた時代」でもあったし、しかしそれは、


 (´・Д・)」 金持ちの蒐集家が、
 持て囃されていただけなのよ。


 つまり、金もなく、稼いでいる訳でもない軟弱な男が金銭価値も低いオモチャを集めてるなんてのは下等と見做され、


 子供番組に夢中だなんて、
 人間として未成熟だ!!


 ってな考え方が当たり前だったのよ。マジで。
 つまり、宮﨑勤事件が起きる前は「オタクはキモい」ではなく、それ以前の問題として単純に、


 (´°Д°)」 穀潰しの分際で
 道楽なんぞに溺れられる
 立場だと思ってんのか!?


 って扱いだったのである。
 地域差や細かい年代差はあるだろうけど、割とそーゆー空気だった訳です。

 繰り返すが、ワタクシは誰がどんな趣味であろうとも構わない。それに何十万円、何百万円注ぎ込もうと知った事じゃねえし。ワタクシの金でもないしな。
 むしろ、それが好きなら立場や年齢なんか気にすんな。


 (´・Д・)」 好きなものを
 好きだと言い続けて欲しい。


 ワタクシはそう思っている。ぶっちゃけ、誰かに迷惑かける訳でもない。
 それがアニメだろうと特撮だろうと、映画だろうと筋トレだろうと、美食でも恋愛でも、アイドルのおっかけだろうと、ゴスロリ衣装だろうと、ロックだろうと演劇だろうと、


 (´・Д・)」 好きを曲げる必要はない。
 自分の気持ちに正直でいて欲しい。


 そう願わんばかりである。
 どんな趣味だろうが、別にその趣味が見える訳でもないし、見えたところで「だからナニ?」って話だし、親や子ならともかく、どんな趣味であれ、他人からとやかく言われる筋合いもないし。
 わかりやすい話が服飾だ。
 ファッションは最も目に見える趣味だろう。

 だが、一緒に歩く訳でもない赤の他人の服装にキレたり、馬鹿にする事に何の意味があると言うのだろう。悲しいかな、そーゆー人は少なくない。
 そう、キミが嘲笑われる立場とは限らないだろう。

 オタクを見て、ヤンキーを見て、デブを見て、ギャルを見て、インスタ女子を見て、ゴスロリちゃんを見て、それらを嘲笑っているかも知れない。

 いや、心の中で誰をどれだけ馬鹿にしようが、それは自由にすればいいだろう。

 しかし、どうせその99%と、キミの生活とは何の接点もない。気に入らないと言う理由で叩くのはやめるべきであろう。
 ワタクシはそう思う。

 だが、ワタクシは同時に、これだけは言っておきたいのだ。


 (´・Д・)」 それがどんな趣味であれ、
 嘲笑って来る奴は、必ず現れると。


 いや、嘲笑わないで、そっと離れていく奴の方が多いだろう。近付きもしない奴は更に多いだろう。

 どういう事かというと、キミが、アナタが、どんな趣味だろうとワタクシは構わない。他人に迷惑をかけたり、犯罪行為って訳でもないなら、どんなド派手な服を着ようが、きわどい服を着ようが、気色の悪い虫を集めようが、育てようが、虫を食おうが、何の写真を撮ろうが、どんな絵を描こうが、何を作ろうが、ワタクシはむしろ応援さえする。

 しかし、キミの選んだ道が、


 (´・Д・)」周囲から
 どう思われてるか。


 どう見られてるか。


 どう扱われるか。


 その覚悟だけはしておけ。


 例えば、引きこもりオタクっぽいファッションが好きなら、そのスタイルを貫けばいい。だが、それで異性にモテなくても、そいつは大体、トレードオフされる関係でしかないのだ。
 女子で言えばゴスロリ服でメンヘラ扱いされるとか、逆に、派手で露出度の高い服を着ていて何らかの性犯罪に巻き込まれたとか。
 おっと、誤解なきように念押しだけはしておくが、ワタクシは「露出度の高い服を着る方が悪いなんて思っちゃいない」し、更に言うと露出度の高い服装は主に気の強さに比例しやすいので、性犯罪に巻き込まれる可能性が下がったりもする。
 そう。ワタクシ個人がどう思うかなど問題ではない。


 (´・Д・)」 世間という
 あやふやな基準と、

 アナタが関わるであろう、
 特定個人の基準の話だ。


 派手な服を着て、意中の人物から「チャラい」と思われて軽蔑されても知らん。
 節度を守ってパチンコで遊ぶのが好きなだけだったとしても、「ギャンブル狂だ!」と思われるかも知れない。
 フリフリの服が好きなだけで「メンヘラだ…」と見られているのかも。


 どんな道を選ぼうが、それは自由だ。
 だが、その道を選んだ人間をどう見るか、それも、相手の自由なのである。


 どう見られるか。その結果として起こりうる、自分のケツを拭く覚悟だけはしておけ。

 (´・Д・)」 ワタクシの趣味と言えるモノは大体バカにされまくって来た。


 プロレス → どうせ八百長


 ヘヴィメタル → うるさいだけ


 アメコミ → 濃い


 馬鹿にされる事に慣れすぎて根性が育っちまったわ。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、恵まれないおっさんに投げ銭(¥100)をする趣味の人っていませんかね?
 なお、この先には薄れてきた昭和の価値観の話しか書かれてません。


ここから先は

232字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。