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親子ドーン!


 皆さん、こんにちは。どんぶり飯大好き! 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。皆さんは、丼料理について深く考える事はありますか?


 ワタクシはありまくりです。


 (´・Д・)」 だって、
 丼が好きなんだもん!


 特に好きなのは親子丼とカツ丼。
 その完成度たるや、日本が世界に誇るべき逸品なのではないかと思うほどです。

 理由は、親和性と一体感です。
 「具材」と「ご飯」と「具材とご飯」の三層からなるハーモニーは、一皿の料理でありながらも、「おかず」と「ご飯」と「おかずとご飯」という3品に相当する完全食。
 音で言うならド・ミ・ソ。あるいはレ・ファ・ラ。

 なので、ワタクシは、


 (´°Д°)」 ただ具が乗っただけの
 ご飯を丼と呼ぶのは納得行かない。


 なので、天丼とか海鮮丼とか焼き鳥丼とかは「丼と認めない」過激派です。

 ただし、天丼でも天とじ丼(卵で繋いでるタイプ)は認める。
 また、海鮮丼は「混ぜ御飯」の類として認めるし、焼き鳥丼とか鰻丼は「具を乗せた御飯」として認めるので、ただカテゴライズの問題でしかありませんが。
 特に、美味しければカテゴリとかどうでもいいので。ええ。

 あ。丼としては日本で最も食されているであろう牛丼の存在を(マジで)忘れていましたが、ワタクシに言わせれば、丼ツートップが親子丼とカツ丼なので、牛丼はその下の四天王ぐらいでしょうか。

 ちなみに、至高の丼はカツ丼だと思うのですが、至高のカツ丼に欠かせないのは、

 カツが揚げたてサクサクである事と、カツの衣の下面部位が出汁を吸って、トロリとした卵と絡んでいる事、という条件付きになってしまうため、


 (´・Д・)」 なかなか巡り会えない。


 だが、必要条件が少ないため、アベレージで言うと、


 (´°Д°)」 親子丼最強!


 と言うのがワタクシの持論です。
 そりゃ、高品質の卵とか、米とか、鶏肉とか言いだせばキリはありませんが、親子丼はとりあえず、

 出汁の味さえ良くて、
 卵の火加減さえ良ければ、


 (´°Д°)」 文句ナシですよ。



 いや、米と鶏肉には最低限のクォリティを求めますが、並であれば文句はないので親子丼最強説は揺るがない訳です。ええ。

 そんなワタクシは、かつて「なか卯」の親子丼の大ファンだった。
 なんでなか卯でわざわざ牛丼なんか食うの?って思うぐらいに、なか卯の親子丼は素晴らしい出来だったのである。

 なんと、出汁の甘味が強い。
 甘味料は使っているだろうが、椎茸出汁系の甘味だ。

 甘い卵に難色を示す人は多いだろう。しかしこれが不思議と、卵にマッチして、白い御飯を引き立ててくれる。
 そして、ちょいと載っただけの三つ葉が、全体をくどくさせないバランサーとして大活躍してくれている。


 (´・Д・)」 やるな、なか卯。



 (´・Д・)」 そう思ってた。


 モスバーガーが経営してた頃の、なか卯の親子丼は、安いし、美味かったのである。(¥490だったと思う)

 その後、ニチメン(現・双日い)に買収された時も、目立った改悪は見られなかった。
 それは、更にゼンショーへと売却された時にも無事だったのだ。


 (´・Д・)」 途中まで。


 いつの頃からか、味がじわじわと落ち始めた。椎茸出汁系の甘味は、どんどんと甘味料の甘さに変わっていった。
 まあ、この程度は許容範囲だったと言っていい。
 ぶっちゃけ、なか卯の親子丼は調理する人によって、卵が生過ぎたり、加熱し過ぎだったりしてた。それぐらいは許容しよう。
 だが、5年ぐらい前だろうか。


 (´・Д・)」 肉増量。


 とか言い出した時に、味が暴落した。

 肉増量とか言いながら、今までモモ肉オンリーだったところ、ムネ肉を混ぜて「肉マシ!」とか言い出したのである。
 ワタクシはムネ肉は好きなので、ムネ肉を使った事に文句を言うつもりはない。
 単純に、味が劇落ちしたのである。

 丼物において、重要になるのはご飯と具材の一体感である。そして、具と具の一体感だ。
 この点において、急加熱したムネ肉(一口大)はパサパサに仕上がり、弾力のあるモモ肉との親和性が低い。また、かき込める事が魅力の丼において、口の中でご飯だけが先になくなり、ムネ肉だけが残る一体感のなさ。

 例えば、ムネ肉を柔らかく蒸し、細く小さく繊維に沿って裂けば、ムネ肉を使用する意味もあろう。しかし、単に目方上の肉増量のためだけに、ムネ肉を使用した事は許し難き蛮行なのである。

 この日まで、確かに味は下落の一途だったが、この時までは「なか卯フリークス」を自称し、それでも足繁くなか卯に通っていたのだ。(うどんは悪くないし)

 だが、この時を境に、なか卯に行く機会は激減した。

 度し難い、と言う言葉があるが、まさに度を超えたのである。



 

 そして約二年の月日が流れた。


 この間に、「米の味が一番いい」と言う理由でワタクシは「松屋派」に乗り換えていた。
 そんなワタクシの耳に、興味深いニュースが届いた。


 (´°Д°)」 吉野家から親子丼発売!


 なんと、10年の開発期間を掛けて完成したという肝煎りの品であると言う。10年はむしろ何もしてなかったって事だろ、とか、シャブ漬け事件で間の悪い発表となったが。


 早速食ってみた。



 (´・Д・)」 ほう、、、!


 これは確かに気合を入れただけの事はある。
 確かに美味い。少なくとも、今現在のなか卯の親子丼は軽く凌いでいると言っていい。

 味、価格帯、ボリューム。申し分ない。
 卵の火の通し加減も、かなり考えられたレシピとオペレーションなのだろう。下手な定食屋の親子丼を凌いでいると言える。
 近所に吉野家があれば、続けて食ってもいいぐらいのクォリティだ。(ないので、遠回りをしてまで食いたい程ではない)
 掛け値無しに、心から吉野家を讃えたい程である。


 しかし、、、!


 しかし全盛期のなか卯を超えるとは言えぬ、、、!



 (´°Д°)」 カムバック!
 全盛期のなか卯!!


 なお、吉野家の躍進を受けて、なか卯が味をリバイバルさせる、なんて事はなかった。残念。
 そして、更に一年ほどの月日が流れた。

 ちなみにワタクシは「松屋」派を自称するものの、通勤路の都合から、「すき家」に通う羽目になっている。理想と現実ってのはそんなもんだ。


 そんなある日、「松屋」の前を通りがかったところ、



 「松屋の本気の親子丼」



 なるものが発売されているではないか。
 牛丼の安売り合戦から足を洗った牛丼屋業界は、「美味い親子丼」戦争へと突入するのか、、、?



 (´°Д°)」 これは食わねば!!


 ワタクシは心を躍らせながら、松屋の門戸を潜り、券売機にて親子丼を注文する。




 (´・Д・)」



 (´・Д・)」



 (´・Д・)」



 (´・Д・)」



 (´・Д・)」 松屋はキムカル丼だな。



 全然期待してないが、すき家で美味しい親子丼が発売されないかな。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、親子丼に一家言ある方もない方も、投げ銭(¥100)をお願いします。  なお、この先には不謹慎なので本編に組み込めなかったオチが書かれている。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。