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安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』というビジネス書がとてもオススメという話


「仕事ができる」とはどういうことか?

仕事ができるようになるにはどうしたらよいか?「最初に案を出せる人になること」である──このように、仕事に関する鋭い問いと答えが端的にまとまっているのが本記事で紹介する安達裕哉著『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』である。

「成果が出せる」、「仕事が速い」、「信頼されている」などといったように、いわゆる”仕事ができる人”には共通の特徴があるが、その特徴と行動の仕方を、暗黙知とされているところも含めて「論理的かつ実践的な形式知にすること」が本書の目的とすることだと筆者の安達は述べている。

『仕事ができる人』本の対象読者とその魅力

では、本書はどのような人を対象にしているか?どんな人が本書を読むと「学び」があるか?

・「仕事ができるようになりたい」と漠然とでも感じている人
・「成果」という言葉に振りまわれ、疲弊している人
・「やりたいこと」はあるが行動に移せていない人

『仕事ができる人』本はあらゆるビジネスパーソン・社会人にオススメの本ではあるものの、上記のような想いを持つ人には特に刺さる内容になっている。また「こういう流行りのビジネス本なんて...」という「自己啓発本アンチ」の人にもぜひ読んで欲しいと思う。というのも、本書は「数多くの仕事をこなしてきた」という実践の現場からピックアップされた人間的な具体的なエピソードが語られるためにとても濃い内容となっているからだ。多くの自己啓発本は人間心理洞察が浅く、かつおせっかいくさい内容のためにどこか他人事感がある理論が展開されがちだが、本書はその内容がひどく的確であるために読めば「痛いところを突かれる感覚」があるはずだ。

以下では、筆者が特に学びがあった内容を抜粋し紹介することとしたい。

努力は報われないこともある。にもかかわらず「努力」が大切な理由

努力が報われないこともある。これは確率的な事実であり、すべての努力が報われることはないということは、ある程度分別がつく子どもでも分かることである。

にもかかわらず、努力は我々にとって重要な役割を果たす。

なぜか?

努力することが楽だからである。
人間は「何もしない」という退屈やヒマに耐えられないのである。

「何かに没頭することは精神を安定化させる」という効用が努力にはある、と安達は言う。多くの人は「苦行」のような努力の末には「報酬」が得られると勘違いしているために「報われないなら努力しなくない」などと言うこともあるが、努力することのほうが根本的な苦痛である退屈を免除するという意味で「楽」なのである。

商売の本質とは何か?

商売の本質とは、「つくり、告知し、売ること」だ。

「なぜ、自分のつくったものは読まれないのか?」
「なぜ、自分のつくったものは使われないのか?」

そういったことを考え抜き、修正して、やり続けることでビジネスの嗅覚を磨くことができる。ビジネスパーソンがこの能力を身に着ける最適な道は、副業をすることだ。

支持されるのは「頭がいい」より「行動力」がある人

あなたが部下だとして、上司は「頭がいい上司」がいいだろうか? それとも「行動力がある上司」がいいと思うだろうか?
安達によると、人間的な魅力があるリーダーが支持される傾向にあるが、つまるところ”人間的な魅力”というのは「最小限の力で正確に仕事をこなす」よりも「精一杯、力の限り働く」という部分によって形成されているという。
部下は、リーダーに間違いを犯さないことを求めているのではない。それよりも率先して行動し、間違えたときはその非を認めて素早く修正することを求めている。

使用・参考文献

「耳が痛いことを言われてもいい仕事したい!」という想いを持つ方には、ぜひ読んでいただきたい本です↓

筆者の前著でベストセラーになった本(筆者的には『仕事ができる人』のほうがスパルタで好きですが、その内容の厳しさゆえに『話す前に考えていること 』のほうが売れ続けるかなと思いますw)

仕事本はこれもオススメ↓

※Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ます。

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