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健康診断の感覚でキャリアカウンセリングを受けてもらった話。

皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントをやっている和山です。

私がキャリコンとしてやりたいテーマの1つとして、「悩み相談以外のキャリアカウンセリングの習慣を一般的なものにしたい」というものがあります。

一般的なカウンセリングのイメージとしては「カウンセリング=悩んだり、病んだりした時に受けるもの」という所謂「治療」に近いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、よく聞かれる話として、海外では日ごろからカウンセリングを受診し、メンタルの調子を整える「予防・メンテナンス」の意味で、気軽に利用されているそうです。

一般的に言う「悩み」というわけではないにしても、

・転職しようと履歴書を書き始めたけど、自分の強みとかやりたいことが分からなくて書けない。
・今の仕事も嫌じゃないけど、なんか毎日モヤモヤしている。でも、その正体が何なのか分からない。
・人生100年と言われて、変化も激しい今、「このままでいいのか?」、「何かやった方がいいのでは?」とは思うが、そこから何も進んでない。

と言ったことを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そして、キャリアコンサルティングの素養を通して、定期的に自分自身の経験や考えを棚卸しすることで果たせる意義は大きいのではないかというのが、このサービスを作ってみようと思った発端です。

そして、この「定期的に自分のことをチェックをして、必要なことがあればあれこれやっていきましょう」という感覚が、私個人は身体の「健康診断」と感覚が似ていると感じ、健康診断と同様に年に1.2回程度、悩みの有無に関わらずに利用できて「過去から今、今から近い未来の自分のキャリアについて見つめ直し、考えるサービス」が作れないかなと考え、試作しては壊し、試作しては壊し、時々落として壊して(?)を繰り返しています。

その中で今回、現時点でのサービスをモニターとして、ある方に体験して頂いたので、その時の様子を書いていきたいと思います。

以前も似たようなことをやっていたのですが、その時の様子はこちらから…

サービスの概要

アンケート用紙の記入とカウンセリングで1セットのサービスとしており、アンケートは「何かを診断する」というよりは各テーマへの回答を通して自身のキャリアへの考えを深め、振り返って頂くという準備運動のような意味で答えて頂いています。

項目としては「職務意識(現在の職務に対するモチベーション、内容理解、仕事への自己評価 等)」、「自己理解(自身の長所や短所、価値観や特徴などの理解 等)」、「将来イメージ(将来の仕事に対してどのように捉えているか(肯定的?否定的?)、変化や転機が起こった際の適応力の有無 等)」、「将来に向けての取組(将来に対して具体的な好奇心・展望を持ち、必要なスキルアップや資源の保持増進に意識が向いているか 等)」、「メンタルヘルス・ワークライフバランス(自身の心身の健康を保つために意識的に生活しているか?また、問題が発生した際に対応できる対処法や信頼できる他者の有無 等)」の5項目です。

こちらの項目やアンケートの質問項目はこちらを参照しています(少し古いものですが…)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/kyarikon/manyuaru/kyariakenshin_manyuaru.pdf

似たようなサービスなかったっけ?

このように思った方、察しが良いですね(笑)。

「ある」か「ない」かで言われると「あります」。

ただ、(あくまで私がリサーチした範囲ですが)巷にあるこういったサービスは転職エージェントのようなところが運営しているものが多く、所謂「転職市場の中の自分のキャリア」が対象であったり、「既に働いていることが前提」というものが多く、尺度も「労働市場の中での価値」を図るものが多いように感じました。

これらのサービスが悪いというわけではなく「これらに該当しないけど、キャリアに悩んでいる人っているよね?そういう人向けのサービスもあっていいんじゃない?」ということで「万人に使えるものを作りたい」ということで、作成をしています。

例えば
 ・転職はしたくないor今の会社で働き続けたいけど、キャリアの満足度は上げていきたいという方
 ・これといった経歴や資格がないため、「キャリア」や「市場価値」という言葉を出されると、ちょっと億劫になってしまう方
 等々

モニターさんとのやり取りの概要

※こちらのモニターさんへは匿名の上で、本人特定を避けるために一部内容を加筆修正の上、noteで使用させて頂くことを了承頂いております。実際のカウンセリングの内容をむやみにこのようにSNS上で扱うことはありません。

■クライアント概要:30代女性、現在はお子様の出産の為、育休中。空き時間を利用して週に1・2回ほど、休職中の本業とは別業種のアルバイトをしている。

■アンケート結果:
職務意識:30点 / 自己理解度:55点 / 将来イメージ:40点 / 現在と将来に向けての取組:25点 / メンタルヘルス・ワークライフバランス:85点

■概要:
・率直な感想として、育児を優先したいので、将来が関連する「将来イメージ」や「将来に向けての取組」の点数が低いのは想定していた通り。育休が空けた後、復職してからの転職等も考えてはいるが、それも子供の成長に合わせてのことなので、「今から何か準備を…」ということはない。
・転職についても希望として業種はある程度絞られている(本業の経験・資格を活かしたい)ので、今の時点で「何かをしなければ!!」、「こうしたい!!」という気持ちやイメージはあまりない。それよりは職場に求めるものが多いので、整理して見極められるようにしておきたい。
・「職務意識」は現在のアルバイトに対して書いた。正直、育休中のつなぎのバイトなので、モチベは高くない。ただ、仕事である以上、自分なりには一生懸命取り組んでいるので、その分の30点という感じ。
・メンタルヘルス・ワークライフバランスについてはパートナーが協力的であることや孤立しそうなときも趣味のSNSで繋がっている方や他にもサポートをして下さる方がいるので、満足感は高いと思う。
・アンケートに答え、和山と話している中でこれまでにモヤモヤしながら話せないでいた悩みを明確化できた。
・こういったキャリアについて考える機会はなく、いろいろ話せたことですっきりもしたし、いろいろ考えさせられた。サービスとしての価値はあると思う(「有料で受けたいか」と言われると…)

大まかにはこういった内容のやり取りをさせて頂きました。
純粋なカウンセリングとして反省すべき点もたくさんありますが、それでもクライアントさんに「自分のキャリアについて考える機会」を体験して頂き、それなりに肯定的な価値を感じて頂けたことは良かったと思います。

この「価値」をより明確に、再現性を持たせられるようにまたPDCAを回していきたいと思います。

ということで、今週も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
踏むべき手順や抑えるべきポイントはありますが、こうして「やりたいことを自由に出来る」のもフリーランスの良いところの一つだなとも思っています。大変なことも多いですが…。

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確認後、こちらからご連絡させて頂きます(連絡までに数日頂く場合もございます)。


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