「はたらく」にまつわるみんなの経験

重度身体障がい者の就労が難しい背景には、日本の公的な福祉制度の課題、雇用する企業などが合理的配慮に不慣れなための敬遠、そして働くロールモデルが身近にいないことなど、いくつもの壁があります。一般社団法人わをんは、勤務時間中も介助を受けながら働くスタイルを「介助付き就労」と呼び、その実現を目指しています。その第一歩としてハンドブックを作っています。

ハンドブック内コンテンツの一つとして、重度身体障がい当事者の、「はたらく」に関する経験や考えを集めました。ハンドブックに掲載しきれなかった、バリエーションに富んだたくさんの回答を、この記事でお届けします。

回答対象者は、肢体不自由があり、日常生活の動作(食事やトイレ、機器の操作など)介助が必要で、勤務時間中に介助がないと仕事ができない/仕事を続けるのが厳しい方(就労の有無は問いません)です。なお回答の一部は、読みやすさのため趣旨を損なわない範囲で編集しています。

このハンドブックはトヨタ財団 2021 年度研究助成プログラムの助成を受けて制作、2022年3月に発行したものです。教育機関や当事者団体などに無料で配布しますので、ご希望者は当団体にご連絡ください。PDFは当団体ホームページで公開予定なので、ご自身で印刷もできます。

20代・在宅勤務のITシステム業

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
昼休み1時間の食事と15時ごろの休憩及びトイレ

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
公的サービスのヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
もともと在宅就労がやりたいと思っていて、その中で高校生のころに紹介していただいたのが今の会社だった。ただ、この職種でこのタイミングで就職できなかった場合、福祉サービスの利用での暮らしになる懸念はしていた。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
仕事はずっと続けていきたいと思っていて、ただそのための福祉サービスが充実していないのも事実かなと思っている。自分はいろんな人に助けていただいているのだなと感じながら、それを自分と同じような障害や状況で働けない人に「こんなやり方もあるんだよ」と発信も行っていきたいし、もっともっと豊かな暮らしを目指して過ごしていきたい。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
商品販売の営業マンや、出張業務の多い仕事ができると思う。

30代・一般企業にて会社員として勤務/事務職

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
在宅勤務中休憩時間に排泄や食事の用意着替えなどでヘルパー制度を使用。たまにある出社の際は、同僚に荷物の出し入れなど手伝ってもらっている。

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
家の外で働きたかったがトイレ介助の面などで応募できる求人がなく、在宅勤務の求人は希望していなかったが、他になかったので今の仕事に応募した。面接などを受ける中で会社の良さを知り入社したいと思うようになり入社。
当初は家族によるサポートがほとんどだったが、家族での対応が難しくなったこと、職場のフレックス勤務制度ができヘルパーや訪問看護と就労の両立がしやすくなったことで、仕事と福祉サービスとを組み合わせてワークライフを組み立てられるようになった。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
研修や出張の際に福祉サービスを利用できず、スキルアップの機会を得にくい。フレックス勤務と在宅勤務を利用することで働き続けることはできているが、出社したり社外で活躍したりできる社員のようには選択肢がなく、スキルアップや成長が難しい。
ヘルパーの人手不足によりショートステイを利用するなどすると、会社としては働く場所を問わない場合でも福祉サービス利用中なので仕事ができない。現状の私の場合、常にヘルパー等がそばにいてもらう必要はない。ただし、トイレや家からので入りでは介助が必要である。出社勤務の場合の始業と終業時や昼休みのトイレだけのスポット的なヘルパーの使い方ができるようにしてほしい。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
泊まりがけの出張をしたい。出社時にサポートしてくれる社員の都合に左右されず働きたい。

40代・通勤の事務職

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
重い物や高い所の物を取るとき

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
職場の同僚

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
比較的、人の助けを得ずに働ける仕事だと思ったから。仕事を探すときは、車いすを利用しているので、職場やトイレがバリアフリーだったり、自動車通勤可能だったりしないと、応募できない。通院や病状への理解と配慮がないと難しいと思った。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
体力がある限り働きたいと思いますが、体力的に定年までは難しいのではと不安です。悪化予防のためにも、退社後にリハビリを受けられたらいいなぁと思います。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
電車通勤ができれば都会でも働けて、職種等の選択肢も増えると思う。

30代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
私は脳性まひで、ほぼ全介助のため社会福祉士の資格を持っているが就職することが難しい。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
私は社会福祉士を持っているのでネットを使っての相談支援業務ができると思う。

40代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
無理だと思って探していない

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
何ができるかわからない

40代・ディーラー

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
使用していない

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族、職場の同僚

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
車が好きだったから。ALSになりだんだんと体が動かなくはなっていき、自動車整備士として直接整備をすることは諦めたが指導、そして新たな部署で勤務中。その職場が唯一バリアフリーなのも、そこになった理由。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
トイレなど家族が席を外しているときに、便意を感じたらどうしようと不安になる。ただ重度障害でも会社員として働き続けることを発信していくのが、今後の世の中には大切だと思っている。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
整備士の育成や出張ができると思う。

40代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
みつけかたがわからない

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
わかりません

20代・公務員(教諭)

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
ヘルパーの利用なしだが、学校に雇用されている支援員はいる。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
支援員

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
前例がないという理由で障害者は教師になれないと言われることに違和感をもっている。私自身は、学校は差別や偏見があり辛かったので同じ経験をさせたくないと思って教師になった。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
①支援員に障害者支援の経験がなく、何でもしてあげるのが良い支援者だと思っていたり、誤解を恐れずに言えば支援員のミスで命の危機に直面したりした経験があるため、このままこの支援員でいいのか不安である。
②就労や通勤に公的な介助サービスが使えないため、送迎できる家族がいなくなれば自費、もしくは仕事をやめるしかない状況に不安を感じている。
③組織に合理的配慮があり働きやすい環境になってきてはいるものの、働きにくさもある。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
家族の負担を減らして動くことができる。出張等も行きやすくなる。一人暮らしをしながら就労ができる。

30代・公務員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
使っていない

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
介助は入れていない

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
何個も受けた求人のひとつ

20代・パートの事務員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
利用していない

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
介助は入れていない

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
高校卒業時に体調を理由に大学進学を諦めた時に、進路先が障害者事業者しかなかったこと(現在は、一般就労中)

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
電話対応ができ通勤に母の支援が必要なため、母の時間を制約していることを申し訳なく思い、自分が働かず家にいた方がいいのではないか…と、たまに思う。

40代・就労なし

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
社会福祉士ができると思う。資格を取得するための通学も大変ですが、資格取得している障害者が結構いるのに、資格を生かして働ける場が少ない。自立生活センター以外でも当事者目線は活かせるはず。

30代・講演や、文章を書く

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
前は教員をしていた。しかし完全にヘルパーをつけず、周りの同僚に頼っていた。その後、小さな文書依頼が増えて、どんどん増えていった。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
どんな場所や条件の仕事も引き受けられると思う。

60代・介助派遣業

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
他の職員の協力

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
職場の同僚

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
市に要望中

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
働きやすい

20代・フリーランスCGアーティスト / OriHime(※) パイロット

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
勤務時間中は介助は入れていない。食事準備や家事援助として2時間スポット。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
介助は入れていない

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
趣味が高じて仕事になった。PCとネット環境さえあればできる仕事なのに、パンデミック前は出勤前提の会社がほとんどだった。結果、自営業として自宅で働くことを選んだが、パンデミックを経て業界が変わり、業務委託という形ではあるが遠隔で大手制作会社に属することができた。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
自分のような重度障害を持ちながらこの業界(メディア・エンタメ・制作)で働いている人に出会ったことがないため、ある種のロールモデルになれたらいいと思っています。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
現場に出向いての制作業務。撮影・ディレクション等ができると思います。

※編集部注:人が遠隔操作で動かす分身ロボット。オリィ研究所が開発、実用化されている。

20代・フリーランス、フルリモート、アナリストやマーケティングなど

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
起業関連の知識を活かせてフルリモートなので選びました。人並みかもしれませんが障害があると働けないと就活セミナーなどで感じたので、大学院修了ギリギリまで諦めていました。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
寝たきりでも働けます。そのため、延命のネガティブな面だけ見るのは避けるべきです。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
フリーランスではない働き方ができると思います。望んでいるわけではありませんが。

30代・相談業務(パート職員)

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
在宅ワークで家族と住んでいる。その同居家族に、2時間に一度姿勢を整えてもらったり、トイレ介助、水分補給などをしてもらったりしている。今後、一人暮らしを予定しているため、その場合は2時間に1度30分程度必要である。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
同じ障害を持つ方の相談支援の仕事をしたかったが、働きたかった施設はとても忙しそうだったので介助が必要な私が入ることによって職員の方等に迷惑をかけてしまうと思い、天気や体調に合わせて在宅ワークができる今の職場を選んだ。
今の職場でも週に1、2日ぐらいは通勤できるようになりそうだが、その場合、誰に介助してもらえるのか、どのようにヘルパーを入れたら良いのかとても悩んでいる。このように頭を悩ませるぐらいだったら、誰にもなるべく手を借りないように、在宅ワークのままがいいとも考えているが、一人暮らしの場合の在宅ワークでも介助者が必要になるため、通勤にしろ在宅にしろ、介助をどうするか非常に悩んでいる。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
職場で車椅子を利用しているのが私だけなので、必要なサポートを申し出るのが申し訳ないと思ってしまう。その他では、同じ姿勢で車いすに長時間座っていると褥瘡ができてしまうため、姿勢を変えたりする時間をこまめにとってもらったり、その理解を得られないと仕事の継続は難しいと考える。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
いろんなことが可能になると思うし、可能になるだけではなくて、介助関係の余計な心配をせずに仕事に専念できて、やりがいもかなりアップすると思う。私たちは仕事がしたくないとかではなくて、仕事をすることで、必要な介助を受けることができず体調を崩してしまったり、必要な介助を受けられるように働きかけることで労力を使ってしまったり、時には出費も出てきてしまったりするため、働く過程や就職活動する中で不安に押しつぶされそうになるのである。

40代・フルタイム会社員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
いまは就労中、ヘルパーさんは入ってないです。出勤時は帰宅したときの移乗などで利用してました。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族、職場の同僚, 食堂の職員さんが配膳は介助

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
新卒で障害者雇用をみつけて就職しました。自宅近くの大企業だったので選びました。就職時は歩けてたので、苦労は少なかったですが、その後車いすになり、継続にあたり会社への助成金などが少ないと思いました。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
私が働いてることで周りの人への障害に対する考えかたがかわって来たと思います。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
出張で沖縄や大分のオフィスにでかけられると思います。

40代・在宅勤務のフリーイラストレーター

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
使っていません。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
自分の最も得意とする分野を職業に選びました。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
重度訪問介護を利用して、排せつや食事の介助、吸引等の介助を受けていますが、仕事をする際、そういった生命を維持するために必要な公的な介護サービスを受けることができず、大変困っております。経済活動中の利用が認められていないからです。
現在、私は在宅で仕事をしておりますが、介護なしでは生命を維持ないがために、家族の介護がないと働くことができません。家族も高齢になり、以前のように介護してもらえなくなりました。それに伴い、重度訪問介護を利用する時間が増えてきました。それと同時に、公的な介護サービスを受けられないがために、働くことのできる時間も減りました。ヘルパーさんに来ていただいている時間帯は、仕事ができないからです。
仕事とは一切関係のない、生命を維持するための介助が、なぜ受けられないのでしょうか?仕事中であるかないかに関わらず、公的な介護サービスを受けられるようにしてほしいです。私は、進行性の疾患があり、将来的には、必ず24時間の公的な介護サービスが必要になります。それが利用できないということは、仕事を失います。収入を得て就労と納税の義務を果たすことができれば、私は、サポートされるだけではなく、サポートする側にもなることもできるのです。そういう障害者もいるということを知ってほしいです。役所に何度も相談をしていますが、いまだに、認められません。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
自分の特技を活かした仕事であれば、何でもできると思います。

10代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
地方での就労を目標にしてるが、事例がないこと。精神、知的、発達の方々が就労しているのは見かけるが、肢体不自由の方が働いているのを見かけたことがない。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
地方では電車がないので、車移動が欠かせない。車に乗ってオフラインで働くことができる。

30代・本業:個人事業主の講演業 副業:在宅の就労支援A型

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
自分がやりがいのある仕事であると共に、自分がスキルを活かせる&やりたい仕事の選択肢がなかった。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
仕事が増えた場合の実費支払いと収入のバランス

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
仕事の準備におけるサポート

20代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
大学内に障がい学生がおらず、情報が得にくい。ロールモデルに出会えない。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
オフィス勤務がしやすくなる。

40代・一般事務

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
介助なし

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
介助は入れていない

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
今の職場を選んだ理由は、手書きの仕事は、障害の状態から困難なためPCのみで完結できる仕事であることを書類選考の前に企業に確認し、PCを使った仕事のみでOKとのことだったので、面接試験を受けました。
面接時もどのようなことが一人で出来て、どのような配慮が必要かを詳しく聞いていただけましたので、今の企業に就職を希望しました。これまで3つの企業で働いた経験がありますが、いつもやりたい仕事、就きたい仕事ではなく、自分自身の障害状況で出来る仕事内容かどうかで決まってしまって、自分自身がやってみたい仕事や興味をもった内容で仕事を選んだことは、ありません。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
職場は、多目的トイレがあり今のところ時間をかければ(20分)自分で出来ますが、時間がかかるので、トイレは、1回と決めており、水分量も制限しているので、いつもで続けられるか不安です。あと年を重ねるごとに長時間、車椅子に座り続けることが辛くなってきている。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
旅行会社の添乗員。介助者がいれば旅行の下見に行くこともできるし、添乗員もやってみたい。

30代・在宅勤務の会社員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
毎週一回、トイレ介助(家族外出時)

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
介助は入れていない。

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
在宅勤務ができる一般企業だったため。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
勤務時間中にトイレ介助者がいなく困ったことがある。また会社に出社した際に介助者いなく困ったことがある。社内業務は社内情報なので介助者と共に仕事をすることは機密情報の漏洩につながると言われたことがある。介助者付きで仕事をすることは甘えだと言われたことがある。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
講演会の講師、旅行をしながらのルポライターなど

30代・相談支援専門員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
全時間

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
私費で雇用しているヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
IT企業を面接した際、自力通勤やパソコン検定1級がないと雇えないとのことで基準を満たせなかったため、作業所に行かざるを得なかった。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
相談支援の中で私の武器は、障害当事者であることなので私が働き続けることで、利用者の生活が豊かになり、私のノウハウがその人に影響を与えられたらと思ってます。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
大企業のプロジェクトなどをやってみたい。

40代・研究者

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
一般企業勤務経験あり。決められた時間に会社に行き、定時までいることの身体的負担が大きかった。また、待遇面もよくなかった。学位取得することで、大学の非常勤講師など研究者の働き方は会社員より身体的負担が少ない。そのぶん責任の大きさあるが。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
講義中のヘルプ。ヘルパーに頼むか、TA頼むか。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
カフェ店員

30代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
就労中に使える介助制度がよく分からない。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか
事務系

20代・ソーシャルワーカー(就労支援員)

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
ヘルパーは使っていませんが、ドアやものの開け閉め、上着の着脱など些細な動作を職場の人に手伝ってもらっています。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
職場の同僚

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
ソーシャルワーカー(社会福祉士)になりたいと思ったのは、社会になかなか声を届けられない人達の声を代弁できる専門職でありたいと思ったから。就職活動中にいくつか相談員として働けそうなところを応募したりもしたが、今のところ以外は面接や書類で落とされてしまった。理由はわからないが、「障害者は支援の対象。障害者が支援者になることは難しい」と思われているのではないかというもやもやは常にあった。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
普段のトイレ動作は自立しているが、生理中のトイレが完全に自立していないため不安。今は生理中はオムツを履いて対処しているが、もっと安心してトイレに行ける工夫方法が見つかると良いなと思っているし、人知れずそんなことに苦戦しているということを職場の人は知らないという当たり前のことに孤独を感じることもある。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
その人が就きたいと思っている仕事

30代・メーカー系企業の会社員/NPO法人役員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
お昼休み1時間中の食事・トイレの介助

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
公的なサービスのヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
障害者雇用の求人サイトを使用して就職活動して、現在の会社に就職しました。コロナ禍になってからは在宅勤務になったので、お昼休みの時間にヘルパーさんの介助を頂きながら仕事をしています。
選択を狭められる経験は、入社後の部署異動についてです。就職は出来ても会社でのキャリア形成がなかなか難しく感じます。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
私が働くことで、その会社や周りの企業がまた障害者を雇うことに前向きになってくれたら嬉しいと思って頑張っています。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
出張や外回り営業などの幅も広がると思う。

30代・会社員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
自分でできないことすべて

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
職場の同僚, 公的なサービスのヘルパー, 同居はしてない家族(ヘルパーがいない時)

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
大学、院で学んだ福祉の知識が活かせると思ったから。会社の理念に共感したから。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
テレワークの時しか制度が使えないので、出社時や出張時も利用できたらと思う。フルタイムで働いているので体力的にあとどのくらい続けられるかなという感じ。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
なんでもできると思う。

10代・就労なし

Q: 仕事探し・就職活動について感じていることは?
どのようなお仕事に就けるのか、お仕事させてもらえるのか不安

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
会社内郵便やコピーなど

40代・SE(システムエンジニア)、PG(プログラマー)

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
食事介助とトイレ介助

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族, 職場の同僚, 私費で雇用しているヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
自分の障害に関係なく、今の仕事を選びました。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
歳を重ねるにつれトイレが近くなり、これまでの生活パターンが厳しくなってきました。幸い、コロナにより在宅就労が認められ、今は事なきを得ていますが、以前はトイレ介助のヘルパーは自費で来ていただいていたので、何らかの工夫・交渉をする必要があるなと感じていました。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
客先訪問、出張など、仕事の幅が広がると思います。

20代・分身ロボットOriHimeを使った遠隔接客業、在宅での事務員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
短時間勤務のため、就労中はヘルパーを利用していない。

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
同居している家族

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
介助の時間に影響を受けずに、短時間もしくは自分の好きなタイミングで仕事ができるため今の仕事をしています。介助が使えないので一般企業への就職が難しいのはもちろんで、在宅であっても就労中は介助が使えないので、フルタイムで完全在宅勤務の企業にも応募できない現状があります。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
ヘルパー制度が使えない限り、長時間勤務は難しく、家族に介助を頼らざるを得ない。この先生活面や経済面での自立を目指す上で非常に不安である。だが短時間でも働くようになり、重度障がい者も働きたいと思っていることをたくさんの人に知ってもらえ、中には「そのように思っている人がいることを初めて知った」という人も少なくなかった。たとえ今は短時間でも働き続けることで、社会や周囲の人の理解が変わることにつながると思うので、諦めずに続けていきたい。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
フルタイムでの一般企業への就職

40代・ヘルパー派遣事業所職員

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
全時間

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
勤務先が就労のために雇用したヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
勤務先が就労のためにヘルパー雇用してくれたから。仕事内容に興味があったから。20年ほど前の新卒の頃、物理的にバリアフリーでない候補はすべて諦めた。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
重度障害者等就労支援特別事業を申請中で、これの利用により勤務先による介助者雇用の賃金負担が減るのでさらに仕事を続けやすくなると思う。

Q: 介助付き就労が実現したら、どんな仕事ができると思いますか?
重度障害者等就労支援特別事業で場合によっては2名介助も認められるようなので、出張時など長時間移動の時、公的介助で2名で行けたら出張しやすくなる。

40代・生活保護を受給しながら、オンライン講演、オンラインライブ(コンサート)、オンラインサロン運営などで収入を得ています

Q: 就労中のどの部分にヘルパーを使っていますか?
トイレの介助、パソコンと音響機材の接続(配線をつなぐなど)

Q: あなたが仕事をする時に誰が介助をしていますか?
公的なサービスのヘルパー

Q: 今の仕事を選んだ理由は?また就職・転職活動や進路決定にあたって、社会にある障壁により選択を狭められたと感じた経験があれば、教えてください。
常勤だと介助を使えないと行政に言われたことと、体力が無いので月金フルタイムは体力的にも厳しいため。現在はコロナ禍もあり在宅勤務が主流になりましたが、自分の就活の時代は、トイレ、着替え、通勤に介助が要らないことが企業採用の最低条件だったため、諦めてしまいました。

Q: 自身の障がいや、介助が必要な状況の中で、仕事を続けていくことについて思っていることを教えてください。
お遊びの外出なら介助保障をするのに、仕事の外出は介助をつけたらだめと言っても、同じ外出先に行き、帰るという、こちらの動きは全く同じで変わらないのだから、どうせなら仕事の外出を認めていただければ、納税者になれる人は飛躍的に増えると思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?