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推しが結婚した話。

推しが結婚した。

とてもめでたいことだ。

こんな暗い世の中で、推しの結婚報告だけが輝いて見えた。

その瞬間、私は泣いていた。


お久しぶりです。松藤です。

またまただいぶ期間が空いてしまいました。
最近、自分用のマックブックを買いました。組みましたよローン。大人ですね。汗


あの日は、ドラマ『ゆとりですがなにか』を観ていた。

最終回、まーちんとあかねちゃんの結婚式のシーンだった。ほろっと泣いて、ふとインスタを開いたときに例の報告が目に入ったのだ。

身体中に衝撃が走り、心臓の音が聞こえてくる。

どくどくどく。

何度も深呼吸をしたが、どうやら冗談ではないらしい。

悲しかった。いや、嬉しかった。

ファン歴は2年。まだまだ新参者だ。

中学生の頃、いわゆる『逃げ恥』のファンで、「恋」から入り、「SUN」もよく聴いていたが、キーが低く歌えないからという理由で、それ以上は聴かなかった。

再び彼に出会ったのは高校3年の夏。

当時私が入っていた演劇部は、音響機材もちゃんとそろえていた。

休日稽古の休憩時間、当時音響をやっていた後輩がふと「Pop Virus」を流した。

夏、ざわつく稽古場、ミキサーやアンプを通して聞こえる音がやけに爽やかで、優しかった。

澄みわたるような彼の”いろ”が見えた気がした。

そのとき初めて、音楽の色を認識したのだ。

彼を知って、音楽を歌うためではなく、”感じるため”に聴くようになった。

彼の音楽は、聴けば聴くほど暖かく、孤独だった。

社会人になって2ヶ月目、初めて彼のライブを見た時のことは忘れられない。
もちろん配信ライブだったけど、残業せず、真っ直ぐ家に帰って、iPadを開いてドキドキしながら待った。

仕事が辛く、「しんどい。辞めたい。」が口癖だった私が唯一、幸せで泣いた日だった。

彼の本は全部読んだし、配信ライブは2回とも視聴した。

音楽も、芝居も、文筆までこなす彼は、推しでもあり、憧れだった。


そんな彼が結婚したのだ。

その日はそのまま仕事に行き、帰りが遅かったのでそのまま寝た。

次の日やっと実感が湧いてきて、ものすごく嬉しい気持ちになった。なんてったって逃げ恥ファンなんだから。

帰りにスーパーでケーキを買ってお祝いした。

エッセイを読み返して、新曲を何度も聴いた。

推しよ、おめでとう。

ガッキーをよろしく。

どうか、推しが末長く、幸せでありますように・・・

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