喜怒哀楽-楽-

喜怒哀楽シリーズもついに4つ目。
最後の感情である【楽】について書いていこうと思う。

楽とは決して「楽なこと」では無いと私は考える。楽とはこれまでの喜や怒、哀とは違い想定外の望外の歓びがあった時に発生する感情だと考える。

いわゆる「楽しい」に該当する感情でありそれは人を動かす最大の原動力だと私は考える。例えどんなに辛いことであっても、高い壁であっても乗り越えたときの楽しさ。当たり前だと思っていた事が覆されて嬉しい事態になった時の楽しさ。
ふと愛を見つけ受け取ることができたときの楽しさ。そうしたものが楽と呼ばれるのだと私は考える。

楽のメリットは燃費がいいことだろう。人は楽しいと感じると疲れ難くなり能率も上がる。これはいわゆるモチベーションの向上と深く関連していると考えられる。ポジティブな感情の中でも特に効率が良く楽しさを感じられている内は「好きこそ物の上手なれ」という言葉通り物事の習得が早くなるという大きなメリットがある。

対してデメリットだがこれはとにかく当たり前になってしまいやすい、慣れてしまいやすいことにあるだろう。単調な刺激になりやすい楽は維持するのが難しく楽しさを見つけ続けられる能力が無いと長持ちしない。加えて利己的な思考に陥りやすいというのもある。自分の楽しさを優先して、追求して他者に目を向けられなくなるケースを多く見てきた。一種のトリップ状態になることもある為視野が狭くなりがちなのだ。そこには注意して頂きたい。

まとめると楽とは「楽しい」であり燃費が良くデメリットも心の持ちようでかなり軽減できる為使いこなせば最も有用な感情かもしれない。
しかし一度デメリットにより暴走すると最大のマイナスを生む危険性を孕んでいる為取り扱いには注意されたし。

ちなみに私は喜怒哀楽の中で楽が一番強い。
完璧に使いこなせているとは言い難いが人生の目標が「あらゆる物事を楽しめるようになること」なのでそうなりたいと強く願っている。
読者の方々も好きを大事に生きていけるよう願っている。

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