喜怒哀楽-哀-

今回は喜怒哀楽の哀について書いていこうと思う。
哀とは怒と同じく願望が叶わなかった時、あるいは愛を得られなかった時に起きる感情であると考える。

怒との決定的な違いは怒は外側に向けての感情であることが多いのに対して哀は悲しみとして内側に向けての感情であることが多い点にある。

この感情は尾を引きやすくいわゆる心の傷になりやすいのが特徴であるがそれはつまり記憶に残りやすいということでもある。
理不尽を受けての悲しみだったとしても、自業自得の結果の悲しみだったとしてもそこから得られる教訓はいつまでも心に刻まれる。

人間がまだ類人猿だった頃からの本能的なものなのか、ポジティブな記憶よりネガティブな記憶の方が残りやすく重く受け止めやすい傾向にある。
これはおそらく生き残るためにマイナスな事は記憶しておかねばならないという生存戦略がベースになっていると考えられる。

また哀には悲しみとして涙を流させる効能が付随することが多い。これにより怒と同じかそれ以上にストレス解消になる。

一方で哀を溜めすぎると精神疾患を患ってしまう危険性がある。私の場合はおそらく先天的なものが原因だったのだと考えているが人間関係や勉強、仕事がうまく行かない悩みから病んでしまうことも勿論多い。そしてその原因となる感情が哀である。

まとめると哀は生存戦略の為の感情と考えられるが一方で爆弾として心を壊してしまう危険性を孕むものであるとも言える。

悲しみよこんにちは、という歌があるが哀を友人として付き合えるように、上手くやっていくことが生きる上で大切になってくるのかな。と私は考えている。

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