日本の精神性

武士道という本を昨日読んだ。
それによると武士道とは日本民族の遺伝子に刻まれているものらしい。
その武士道の中で神の声と一致した部分というのを取り上げて書いていこうと思う。

仁の精神、つまりは愛、寛容、他者への情愛、哀れみの心。これを最大の価値を持つものとするということ。他者を認め、許し、破滅への道を歩んでいる者を見た時の哀れみを持つこと。
例え殺し合いをしていた敵であっても戦いが終わればそれを助け許すこと。
何故ならば人は争いを本来望んではいないのだから、防衛の為に行うのが闘争であるからなのだ。

必要以上の富を持つことを良しとしないこと。
何故ならばそれは際限のない欲望を生み出し徳から離れてしまうからだ。
また恥の概念を忘れてしまうことにもつながる。神に背を向けることに繋がってしまうのだ。
そうなれば神の救いを受けることは叶わない。
神が救わなくなるのではなく救えなくなるのだ。神国である日本においてこれは致命的なことである。だからこそ武士道において士農工商という制度を作り商人を一番下の序列に置いたのだ。

まとめると実にシンプルになる。
仁の精神を持ち我欲から解放されるよう努めよ。
ということだ。
文章にすると一文になるがとても難しいことだ。だが少なくとも日本民族にはこれを可能にする素質が備わっている。
やってできないことはないのだ。

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