それでも人を愛したい
小学生の時、先生からテニスボールみたいなうんたらかんたらがなんだかんだあってビッグバンが起きて宇宙が出来たと教わった。
その時に頭の中で勝手に妄想が広がって、「じゃあ今も広がり続けてんのかな?じゃないと何億光年なんて距離に星があることの説明が付かない。」なんて思ってた
大人になってから知ったけど逆だった
星と星との距離が広がってることがわかって、それぞれとの距離の開き方を計算していくと元は一点に集約されていたことがわかったからビッグバンって仮説が生まれたらしい。
残酷だよ
ビッグバンが起きて間もない頃に僕らが生まれて、今の技術力が備わっていたら近所にあった星に遊びに行けたかもしれない。
月っていつも地球に同じ面を向けて地球の周りを飛び回ってるんだよ
望遠鏡で覗いたって反対側は見れない
都会では星があまり見えないけれど田舎だととても綺麗に見える
月って空気も街灯も無いから僕が見た星の何十倍も見えるらしい
もっと技術が進歩していたら、二百年後に生まれていれば、月なんて最寄駅かもしれないのに
そんな宇宙から見ればちっぽけな現実は僕らにとっては壮大な真実で、それを知ることも出来ず、それを目にしたいと希望を抱くことすら難しい
言い訳を重ね、目を瞑り、頭の中をどうだっていい仕事だとかそんなことで埋めつくして今日明日を終え、今年を終え、人生を終える。
空虚かもね
月に降り立った人間もいるのに
そんな選ばれた人間が自分でなくてどうするんだろう
一度きりなのに
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