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おかんかよほんま
実家の最寄駅から仕事へ向かった方がアクセスがいい日は実家に自転車を停めて仕事へ行く。
帰りに自転車を取りに実家に帰るとどうしても
"もも(犬)"に会いたくて実家へ上がってしまう。
自分の家に帰るのが遅くなって家事もサボってしまうし趣味に使える時間も減る。母親のめんどくせぇ小言や親戚間のいざこざの話を聞くハメになる。
「あんた彼女は?ほんま情け無いなお前は。あんた給料なんぼもうてんの?相変わらず貧乏やな。同級生のあの子は今何してんの?それに比べてお前ってやつは。」
一向に俺を認めようとせず縛り付ける母
はぁ、、めんどくせぇ。
今更認められようなんて思ってへんけどこいつだけは一生うるさいなぁ、。
あんたの俺に対する評価と周りの人からの俺の評価って全然差があるぞ〜。まぁあんたが言う通りダメダメな側面もあるけどやぁ。何笑ってんねん、ほんまやて、割とほんまにまだしっかりしてる方やと思うぞこれでも。わぁ〜った。あんたの若い頃の話はもうおもろあらへんて、あんたが大将。
そんな会話をしながら実家でももと戯れているとやっぱり実家ってめんどくさいな、自分の家の方が落ち着くなぁ。と感じる。
そうして時間が過ぎて帰る雰囲気を僕が見せると母が「ほれ、これ持って帰り。あ、これも余ってるから使い切って。」
なんて言いながら晩御飯のおかずや余った食材を渡してくる。
もうええって、めんどくさいわ。アホか要らんわ。なんでお茶碗にラップして持ってくんねん、せめてタッパやろ。俺のチャリカゴついてへんねん。片手でハンドル握って片手にお茶碗持ってる奴見たことあるんけ?お前。
ほんま頭悪いわ、アホやな〜あんた。
もうええって冷凍ハンバーグなんかいらんて。そんなん自分で買えるわ。てか帰るわ。ほなな、お疲れ。
そう言って実家を出た僕は帰りにスーパーや薬局で買い物をした。
お茶碗を持って入るのが恥ずかしくてチャリカゴが無い僕はサドルの上にお茶碗を置いて買い物を済ませた。
出てくると若い子3人が僕の自転車を囲み、お茶碗を覗き込んでいた。
ほんまあのアホのせいでこうなるやろ、どこまで田舎っぺ抜けてへんねん腹立つわ。
でもな、マジで美味かった。
あのおばはんアホほど不器用なくせに飯だけはほんま美味いわ。
ごっそさん。
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