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欲のドリッパー

普段は人から自信家だね、なんて言われたりするけれど本当は自信が無いんです。

人に囲まれて幸せそうだとか人の輪の中心に居るのが羨ましいだとか言われるけれど逆だよ。と思ってしまいます。

いつも自分から人と接して人と人を繋ぎ合わせて、なんてしているけれど僕だって近付いて貰える方がいいに決まってる。

何もしなければ人が離れて行ってしまいそうで、僕が大切にしなきゃ大切にしてもらえないんじゃないかって不安が頭の片隅にある。

そんな不安に目を向けず、気にしてないふりをしながら堂々としているけれど臆病で、でもみんな気付いてなくて。

熱い人だねって言われるけれどそれも少し違う。不安と寂しさをふり払うために一生懸命になっているだけなんです。

人に優しくされると不安を拭えてそれが凄く嬉しくて、先延ばしになった不安をまた掻き消す為にそれ以上の熱量で優しくなろうとしている。

誰よりも利己的で自信が無い事は僕がよくわかってる。

バカなフリをしてカッコつけているだけ。

みんなが僕に対して思うバカさとは違った方向にバカなんだよ僕。

そんな自分をみんなに隠して、自分に隠して、それが辛い。だから優しい、温かい、熱い、そんな言葉をかけられた時に心が目を逸らすんです。

バレたく無いけれどわかってもらいたい。

ここがバカが露呈しているところだな。って

でもいいんです。

僕が作り上げた僕を愛してくれる人もいるから

弱いところをわかって貰えない寂しさもあるけれどみんなが気付いてない内に、僕に騙されてくれているうちに

欲にまみれた今の自分から無欲に人を愛せる様になる為に

優しさだとか温もりだとか愛だとか、そんな物だけを抽出できるドリッパー

欲しいものですね。

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