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北海道佐呂間町生まれ → 沖縄5年(学生・バーテンダー) → アラスカ3年(日本語教師…

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北海道佐呂間町生まれ → 沖縄5年(学生・バーテンダー) → アラスカ3年(日本語教師)→理科教員で"学校をオモシロク"するキャンペーン挑戦中。当たり前を疑う視点と将来にワクワクできるよう、子どもの応援者でありたい。夢は「教育現場から日本を変える」 本と旅と海が好き。

最近の記事

先生。

新たな春を迎える。 12年間の中学校勤務を経て、今年からは小学生と共に学びの現場に立つ。 そもそもなぜ小学校に行こうと思ったのか。 きっかけは恩師である。 決意表明として、昔、大変お世話になった担任の先生との想い出をここに記しておきたい。 お転婆で変にずる賢い子どもだった私は、大人にとって大変扱いにくい、いわるゆ「面倒なクソガキ」であったに違いない。 なんでも自分の思うままにしたがる我侭な私を、毅然と叱ってくださった過去の先生方には、感謝の意でいっぱいである。 小学校ピカ

    • 恩師 ①

      新たな春を迎える。 今年からは、小学生と共に学びの現場に立つ。 決意表明として 昔、大変お世話になった担任の先生について ここに記しておきたい。 お転婆で変にずる賢い子どもだった私は 大人にとって大変扱いにくい いわるゆ「面倒なクソガキ」であったに違いない。 なんでも自分の思うままにしたがる我侭な私を 毅然と叱ってくださった過去の先生方には 感謝の意でいっぱいである。 小学校ピカピカの1年生の担任、川崎先生。 真っ直ぐな誠実さと、情熱あふれる人であった。 ユーモアたっぷり

      • 繋がり

        北海道で教員として7年を経た後に、結婚を機に神奈川県の採用試験を受け直して、赴任したのが2020年のこと。 あれから5年が経ち、今年度で勤めている中学校を離任することとなった。  先日、離任発表があり、生徒たちも誰が離任するのかを知るところとなった。私は今年3年生の担任であったため、共に卒業する気持ちなのでクラスを持っていた3年生への未練はない。たったひとつの心残りは部活の子どもたちである。  現在、男子バスケットボール部の顧問である。日頃から毎週末はいろんな大会の審判活

        • 「肌で感じる幸福感」

          毎朝、勤務先の学校まで急な坂道を自転車こいでお勤めしています。 冗談抜きで歩くと冬でも汗が滲むくらいの坂です。 北海道の時はどこに行くにもドアtoドアで車でブンブンだったので 横目で流し見していた外の風景。 神奈川に来てからは、とにかく自分の足で歩くことが多くなり (最近はどこにいくにも自転車のお世話になっていますが) 生身の体で外の空気に触れていると 見える景色も心持もずいぶん違うことに気付かされます。 太陽の光の温もり 風のそよぎ 空気が含む湿度 雨の匂い 土の匂い

          手間をかける

          なんでも便利な世の中になった。 スーパーコンビニへ行けばいくらでも食べ物は手に入る。 親指のスクロール一つで商品が購入できる。 今やいつでもどこでも、一瞬で世界と繫がることができてしまうネット網が世界中に広がっている。 便利すぎて、かえってつまらない、と思う。 1番の変化は、時間軸であろう。 手間ひまかけず、なんでも「時短」「効率化」されたこと。 時間の軸が一気に短縮された。 それだけいろんなことに忙しくしているのであろう。 仕事も、娯楽も、あまたの選択肢がある分、たしか

          手間をかける

          愛しの布巾

          母からたびたび送られてくる雑貨の中に よくあるのが素敵な布巾たち。 消耗品だからとたくさん送ってくれるのですが どれも色味や柄がお気に入りすぎて、 捨てることなんて! 到底できずにいます。 消耗品にはなかなかできない私。 引っかけて破れてしまっても 鍋のそばに置きっぱなしで 端っこが燃えて焦げちまっても 犬にかじられて穴が開いても 神奈川県にきてから5年間はそのまま使ってるかな(笑) 中には10年以上、引越しのお供をしてくれてる子もいます。 そのうち とうとう3枚は

          愛しの布巾

          アラスカ浪漫飛行

          もうだいぶん昔になりますが 2007年の冬に アラスカの氷山(グレイシャー)の上空を飛んだことがあります。 その頃アラスカで知り合った、ある野営飛行家の写真にすっかり魅了されて、空の世界が頭から離れなくなってしまったんです。 彼は湯口さんと言って、奇遇にも北海道出身で、空からの景色を提供し続ける執念といえる情熱に魅了されました。 「一度だけ撮影に同行させていただないでしょうか」 とお願いしたところ『いいよ!』という意外な結果に結びついてしまった。 思うは招くとても幸運な出

          アラスカ浪漫飛行

          アラスカでのお引越し~Condo

          アラスカにいたころ、ホームステイから独り暮らしを考え始めた。 しかし賃貸で借りるのは結構乗り越えなければいけない壁が多く、アパートは高いので、シェアルームなんかも検討しつつ・・・結局、持ち家の一部屋を間借りするCondo(コンド―)という形式で森の中に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんの地下室を借りることに。(家賃.光熱・水道代金込みで月5万円) Condominium(コンドミニアム)の略で友人が提案してくれたのですが、本来の分譲とは少々ニュアンスが違い、一軒家を保持する方

          アラスカでのお引越し~Condo

          父の教え Vol2

          父のもうひとつの信念は 「偉そうな奴や強そうにしてる奴には食ってかかれ。弱い人には迷わず手を差し伸べなさい」でした。 それができないのはただの弱虫だと。 「勉強ができなくてもいい。喧嘩が強くなくてもいい。お金多少は必要だが大金持ちにならなくてもいい。ここぞというときに、大切な人を守れる心のあったかい人間になれ。それがホントに強いってこと。そういうハートも持つってのが、かっこいいってことなんだ」 「偉そうにしてる人間、強がってる人間は、誰かの足を引っ張ることでしか自分を保

          父の教え Vol2

          父の教え

          人よりも牛が多いような北海道の海街で生まれ、中学時代はそれはやんちゃで生意気な娘でした。幼い頃から柔道少女。小学生からはラグビーをやらされたおかげで、年中真っ黒で男の子顔負けの逞しい娘っ子に育ちました。そんな私の父は柔道家でラガーマン。ハゲ&ヒゲもじゃの熊親父です。最近は髪も髭も真っ白になり、仙人に進化中。  父は、よその子でもゲンコツ食らわせて叱り飛ばす、怖〜い雷親父(昭和の化石のような人間)であると同時に、人間が好きで、小さな子どもや困ってる人のことは、絶対

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol5

          こまちゃんが死んでから、もう数十年が経つ。 こまちゃん、私もう、ずいぶん歳を重ねたよ。 こまちゃんがなくなってから、 私は毎年こまちゃんに会いに行った。 私がその一年で見たものを報告しに。 「こまちゃんとこ行って来る~」と家を出る。 父も母も「よろしく伝えといてね~」と返す。 そんな調子だ。 それはお盆だったり 彼の命日だったり なんでもない日突然会いたくなった時だったりした。 中学を出て、隣町の高校に通うようになり、大学で沖縄に飛んで、仕事でアラスカに渡って、どんどん

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol5

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol4

          こまちゃんの通夜の翌朝。 こまちゃんは、天国に行く前に会いには来てくれなかった。 なんにもしようとしなかったくせに、会いたいなんて、私の勝手すぎるお願いなんか、きかなくて当然だとも思った。 でも、やっぱりどこかで期待していた。 こまちゃんに、もう一度会いたかった。 葬儀場では、火葬される前に 棺の中に横たわるこまちゃんと最期に会うことができた。 白くて大きな百合の花を選んでポキリと折り、 長い列にまぎれて緊張しながらその瞬間を待った。 こまちゃんと何年かぶりに顔を合わせ

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol4

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol3

          そんな彼は、小3の1学期から、体調がすぐれない日が多くなっていった。なんだかよくだるそうにしていて、学校も休む日の方が多くなった。 まだ子どもだったあたしは、心配なのに誰にもこまちゃんのお休みの理由を聞くこともできず、何かしたくてたまらないのに、ただ学校に来た時だけ、こまちゃんのそばにくっついて様子を見守った。 「大丈夫?」そう聞くと 「うん、大丈夫だよ」という言葉が返ってくるのを、すでに十分学んでいたので、もう「ダイジョウブ?」とは聞かないことにした。 何にも気にしていない

          タンポポ笛(小説リアルショートストーリー)Vol3

          タンポポ笛 (小説リアルショートストーリー)Vol2

          憧れのこまちゃん。 大好きなこまちゃん。 気付かれてはいけない「好き」の気持ち。 ある日、いつもと同じように、下校する人たちに足並みそろえて、 さりげなくこまちゃんの背中を見つめながら、距離を保って歩いていた。 その日、こまちゃんは珍しく独りだった。 それだけで、あたしとこまちゃんの距離が、 いつもよりずっと近くに感じられた。 ―――すこし、どきどきした。 「何かが起こればいいのに―――」 そんな、淡い期待のどきどきだった。 心を落ち着けようと、 ふぅーっと息を吐いて、空

          タンポポ笛 (小説リアルショートストーリー)Vol2

          タンポポ笛 (小説リアルショートストーリー)Vol.1

          【あらすじ】 こまちゃんと私は小学校2年生。 こまちゃんは”私”にとって「はつこい」の人。 好きということに気づかれないように、慎重に毎日を過ごしている。 ある日の帰り道、タンポポ笛がきっかけで仲良くなった2人。それから幼くも真剣な想いで向き合う2人だったが、こまちゃんが学校に来れなくなっしてまったことで、次第に疎遠になっていった。 ”私”は、めくるめく日々に身を任せているうちに、こまちゃんのことはあんまり思い出さなくなっていったが―数年後の寒い冬の朝、担任の先生から「こまち

          タンポポ笛 (小説リアルショートストーリー)Vol.1

          個々の繋がり ☞ 未来を紡ぐスペース創り

          オトナ・コドモの年齢の違い 社長・フリーランス・教員・主婦の立場の違い 老若男女の違い いろんな垣根を越えた個人が ちょっと疲れたとき ちょっと立ち止まりたいとき ちょっとぐるぐるしてるとき なんだか世界と繫がれないとき なんだか物足りないとき なんだかうまくいかないとき なんとなく一人になりたいとき なんとなく一息つきたいとき なんとなく心の声を漏らしたいとき 居場所になるようなスペースを創りたい それは カフェでもあり 図書館でもあり 学校でもあり 公園でもあり

          個々の繋がり ☞ 未来を紡ぐスペース創り