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Midjourney には本当に感心する、音楽もこうなっちゃうんだろうかね

#midjourney

Midjourney で絵を描いてもらった

WAVEFORM LAB note に目を通している人に Midjourney の説明は野暮だけど、テキストをもとにグラフィックを描写してくれる AI のひとつだ。/imagine コマンドでキーワードを与えるとワードに着想を得たグラフィックを描いてくれる。

#midjourney

例えば、WAVEFORM LAB というワードをあたえるとこのような絵を描いてくれた。4つの絵の中から気に入った絵について、推敲をお願いすると発展した着想を描いてくれる。また、アップスケールをお願いすると緻密な細部描写をしてくれる。

#midjourney

手前に人がいて、どことなく、アーノルドベックリンの「死の島」を彷彿させるではないか。凄い。

#midjourney

これは音楽や鍵盤など、好きな言葉のクラスタで描いてもらった。本当に凄い。説得力まであるよ。

AI による創作・創出

#midjourney  を使うと「本当にグラフィックデザイナーという職種のある部分は AI に置き換えられてしまうんじゃないか」と思う。

もちろん「人間が描いたのではないから芸術とは呼ばない」とか「人間と比べて上か下か」とか、そういう話をしたいのではない。ぶっちゃけ、#midjourney のモデルは人間が絵を創作するプロセスと似てなくもない。出力された絵には個性やテイスト、説得力すらある(個性やテイストは #midjourney の演算モデル、説得力は受け手の感受性だが)。

AI で音楽を出力する という領域がある。実際に音源を出力するものや、コード進行を考えてくれるもの、ピアノをらしく弾いてくれるもの(アレは全然ダメだ)、いろいろある。仕事で AI 的なこともやっているので、趣味と心の世界である音楽とは繋げないように、近寄らないようにしている。

あ、デスメタルを24時間生成している AI は凄い好きだ(笑)!

自分は AI が作った音楽には懐疑的だ。否定はしないけど、聴いた音楽が AI が作った、とわかった時点で「驚く」というより、「がっかり」すると思う。

それは自分にとって「音楽は表現(考えやイメージを伝えること)」だからだ。だから生成されたフレーズが凄くても、実際に音楽味があって美しくても、相手が見えない感じがして戸惑ってしまう。メッセージは感じとれない。

たぶん、絵を描く人も Midjourney に同じような想いを抱くんじゃないか。
どう?絵を描いてる人。どうなの?

テクノロジーに「色」はない、という幻想

#midjourney

ちなみに、機械が作る音楽(生成する音楽)に価値を感じない、ということは全くない。むしろ逆だ。

かつての M のように数学的に導き出される音楽や、KORG Kama のようにいくぶん音楽的な文脈で生成される音楽も面白い。そこには、作為的なものを感じさせない無機質でイノセントなピュアな音楽が存在する。それはいい。

でもね、機械学習や深層学習による演算出力はちょっとね。人間の雑念みたいなものを感じちゃう。AI のインプットには大量の人間の創作物(や写真などの記録)使われていて、そのあまりに膨大で集約・集積した人間の雑味を感じずにはいられないのだよ。

テクノロジーに「色」はない、は既に幻想なのかもね。

AI と人間のコラボレーション

Midjourney に自分が思う絵を描かせてみたり、Midjourney が設定されたテーマにより出力した絵をレタッチして、アートにする人たちも出てきた。面白い。

例えば自分専用のコラボ・プレーヤー AI がいたら、そりゃ、独りで音楽するのより楽しいだろう(ボールの壁打ちよりずっと楽しい)。その AI にいろんな音楽的な問いかけをしてみたい。「あー、今日はこんな気分なんだ、ポロポロリー」とかね。

なら、相手が人間だとか AI だとかあまり重要ではないんだろう。遠隔地の知らない人と演奏や楽曲制作を楽しめるようになった。そこに AI も登場する。あー、どうなるんだ!

そんな世界が近々来るのかもしれない。もう来てるのかもしれない。

これが「過渡期・端境期・夜明け前のなんとか」というものだ。
しっかり・じっくり体験していこう。


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