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20230927ふかいメルマガ18回 無意識と意識の多様性

おはようございます!
今朝は涼しいですねー。
体調を崩さないようにしたいですね。

ところで、
最近、考えさせられることがあります。
それは多様性です。
それも会社における多様性です。

私にとってとても重要な問題なので、1度では書き切れません。
今回と次回の2回、もしかしたら3回にわたるかもしれませんが、
おつきあいくださいm(__)m

多様性とは、人それぞれ違うことを認識して受け入れる、ということだと思っています。
人種・国籍・性・年齢・家族・思想・信条・宗教・考え方・価値観・知識・技術・経験・能力などなど、考えればいろいろ出てきます。
そもそも私自信は、多様性の受容度が高いのか?

その前に、日本人は、多様性に対する受容度が高いのか低いのか、考えました。
そもそも日本は、外国人に対する耐性が弱いように思われがちです。
例えば「難民の受け入れ」については、国連から指摘を受けているほどです。
日本の入国管理法については、日本国内でも批判されています。
日本が島国だったこともあって、地続きのヨーロッパやアジア・ユーラシア大陸のように、他国との戦争や侵略が、歴史的にほとんどありませんでした。
だから、ほとんどの日本人は、民族を意識して生活をしていないと思いますし、外国人を見ても、どこの国籍かとか、なんの宗教か、なんて気にしていないはずです。

もともとの日本人は、多様性の受け入れる性質を持っていると思っています。
中国大陸の文化を受け入れ、例えば漢字とひらがな、カタカナの併用を昔から行っています。こんな国、他にはありません。
例えば韓国は、漢字の国でしたが、ハングルの導入とともに漢字の使用をやめました。ベトナムも漢字を廃止しています。

話し変わって、浅草で有名なのは浅草寺(せんそうじ)ですが、同じくらい有名な三社祭りは、浅草神社(あさくさじんじゃ)のお祭りです。
行くとわかりますが、浅草寺と浅草神社は同じ場所に建っています。
本社に祀ってある神棚。神田明神の神様ですが、神田明神界隈もおもしろいですね。
神田明神から徒歩5分のところに湯島聖堂があります。これは儒教です。
湯島聖堂からJRお茶の水駅を越えて7分のところに、正教会のニコライ堂があります。
戻って神田明神から歩いて5分のところには、円満寺があります。
今は鉄筋コンクリートのビルのお寺ですが、創設は江戸時代です。
お茶の水駅を中心に徒歩5分圏内に、様々な宗教の寺院が立ち並んでいる。こんなこと、世界では珍しい光景ですが、実は日本中で見かける日本では珍しくない光景です。
結婚式はキリスト教で葬式は仏教、大みそかは除夜の鐘で、初詣は神社で、バレンタインにクリスマス・・・この日本人の性質はなんでしょうか(笑)笑ってしまいます、うれしくて(笑)

こんな民族、世界中に数少ないと思うからです。
仏教も、釈迦ブッタの教えを修行によって得るものなのですが、日本の仏教は、様々な宗派に分かれていますが、その教えの根本には神羅万象に御仏が宿る、という考えです。
この考え方は、日本の神道にほとんど近いものです。
だから日本では、宗教戦争のようなことは、信長以外にはなかったはずです。
(キリスト教迫害や差別は局地的にはありました)

日本人が外国人を苦手なのも、単に英語が話せないだけであって(私もそうですが)、国籍や人種で避けているわけではないはずです。
むしろ、来日した外国人の日本人に対する印象や評価は、とても良いモノばかりです。
先日の東京オリンピックでも、来日した外国人選手の、特に日本人ボランティアに対する評価はひじょうに高いものでした。

問題は、日本人の私たちに、その認識がないことだと思うのです。
歴史的に多様性を受け入れてきた民族だという認識が、です。

八百万の神(やおろずのかみ)として、神社だけでなく、お寺でも、道端のお地蔵様にも、木にもお日様にも、これから食べるご飯にも、あちこちで手を合わせる日本人。

こうして、誰かに教えられるわけでもなく育ってきているので、教えをくださった方を、極端に信仰することもないわけですが、逆にそれらの教えが刷り込まれているという認識もない・・・

だから、何かにつけて日本は「ガラパゴス化」するのだと私は思っています。
しかし、それが日本人特有の現象だとすれば、これらの現象は「ガラパゴス化」ではなく、「日本化」だと思うのですが、これには反論もあると思いますし、今日の主題ではないので、この辺でやめます。
※ガラパゴス化についての反論は、またこんどでお願いしますm(__)m

一方ヨーロッパは違います。
様々な人種、宗教、そして陸続き。
それぞれの「違い」による凄まじい争いの歴史です。
だからヨーロッパでは、「多様性を受容すること」への意識も、直接的に強く表れます。
ヨーロッパ、デンマーク・ドイツ・オランダ、それぞれ3つのCMを見てください。

テーマは「多様性を受け入れよう」です。

デンマークのテレビ局のCM(3分)

ドイツのスーパーのCM(1分43秒)

※YouTubeの字幕から自動翻訳を選んでください

自動翻訳がうまく機能しなかった場合、このページ一番最後に要旨を書きました。

オランダのハイネケンのCM(4分32秒)

3つとも数年前の同時期のCMです。

日本人は、もともと多様性を受け入れている国民性だと言ってきましたが、これらのCMを見ると気づかされることがたくさんあります。
むしろ、無意識だっただけに、認識していなかったことがたくさんあることを、です。

今日はここまでにします。

次回は、会社の中の多様性について、書きたいと思います。

※ドイツのスーパーEDEKAのCM要旨
「想像してください。
ドイツ製の商品だけの品揃えのスーパーを」
「なんにもない!」
「食べるものがないわね」
「コーヒーもチョコレートもない」
「ビールならたくさんあるよ(苦笑)」
「今日の品揃えは、はるかにバラエティ(多様性)さがない」
「私たちは多様性を受け入れないと」
「ドイツはもっと開かれた国のはず」
「私たちのスーパーは、多様性を愛しています」

 深井賢一

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