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大切な時間

久しぶりのnoteだ

包み隠さず伝えることができればいいが
そんなこともできない気もする

私はここ2週間ほど、書けなかった

サボっていたなーとか、時間を作っていなかったなーとか、色んな要素はあるが、とにかく何を言っても自分への言い訳になるので一言

見失っていた

自分自身を見失っていた

何をやるにも心ここにあらずで
日々の美しさと儚さに目を向けることを
とても安易に受け流していた
強迫観念に近い何かが常に私の心の周りを包み、その灰色の霧の先に明るい道が続くということばかりを考えてまた、大切な時間を無駄にしていた
実際は霧の中にいるから何も見えない

人が生きて死ぬことの意味を考え
その終わりまでにこの人生に何を残せるのか
そんなことばかりを考えていた

先日、姉の安産祈願へ両親と神社へ出向いた
妊娠5ヶ月になった姉のお腹は少し膨らみ
母親への道を着実に進んでいた
とてもいい時間だった
旧姓がなくなった姉の名前が呼ばれ
安産祈願の儀式を執り行う後ろ姿を
私は畳の上で上手に正座をして見守った

小学生の頃、習字教室に姉と通っていた私の
いつも自分より上手に文字を書く姉が
机に向かう正座姿を思い出した

結婚して母になるのか

その時間を今ここで
家族で見守りながら
祈っている

灰色の霧が徐々に薄くなり
空間が露わになった気がした

そこにいる自分は
とても可愛くて
大きく太い根が張った大地で
すくすくと育っていた
まっすぐに伸びていないと思った枝も
いつかは太陽へみな伸びる
そんなことを感じた

書けないということに囚われていた私は
自分に目を向けていなかったのかもしれない
この大切な時間を守るためにも
ここに記そう

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