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ボロボロになった病棟看護師時代の話③ 夜勤開始編


夜勤の始まり

プリセプターの一言により、夜勤が開始となりました。

始めはプリセプターにシャドウイングして業務を覚える事となりました。

そこで僕が感じた事。

やる事が多い!多すぎる!!

僕が働いていた病院は三交代制だったので、準夜勤と深夜勤の業務を覚える必要がありました。

実際の夜勤業務について

準夜勤

  • バイタルチェック

  • 配膳

  • 配薬

  • 経管栄養の準備・交換

  • 点滴更新

  • ドレーン類やバルンバックの尿破棄

  • オムツ交換

  • 術直後管理(食道や膵臓の手術は21時ごろに帰室してくる。)

深夜勤

 準夜勤とほぼ同様の業務➕で採血

準夜勤と深夜勤では、業務を行う時間帯や量に差はありますが、これらの業務を15人以上に行っていかなければなりませんでした。

そしてそれ以外にも、患者さんが急変したり、認知症やせん妄でまともに業務ができない時もあります。

「これ独り立ちできるか?💦」

これが僕の率直な感想でした。


夜勤独り立ちに向けて


何度かシャドウイングを行った後、次は僕が主体でプリセプターに見守られながら、何度か夜勤を行いました。

そこで良く注意された事があります。

「患者さんと接し過ぎ。早く業務を進めなさい。」
日勤や夜勤でも同様なのですが、じっくり患者さんと向き合いたいという思いがある中、そんな事よりも早く仕事を進めるようと注意されました。

確かに時間配分は必要なのですが、じっくり関わる時間も大切なのではないかという葛藤がありました。

そして、夜勤をやり始めてから、この病院の勤務形態が体にきつ過ぎるという事がわかりました。

夜勤を含めた勤務形態について

僕が働いていた病院の勤務スケジュールはこうです。

  • 日勤 8:00〜16:45 (残業2〜4時間前後)

  • 日勤 

  • 日勤 

  • 日勤 

  • 準夜 16:30〜0:15 (残業1〜4時間前後)

  • 準夜

  • 休み

  • 深夜 0:00〜8:15(残業0〜2時間)

  • 深夜

  • 休み

この流れが一つのセットなのです。
その後にまた日勤日勤と続いていきます。

感の良い人は気づいていると思いますが、準夜と深夜の間の休みはほとんど時間がありません。

準夜勤で残業があれば、朝の4時頃に帰る。
      ↓
風呂に入って何か食べて5時頃に寝る。
      ↓
夕方に目が覚めて何か食べる。
      ↓
22時頃に深夜のため家を出るので、それまで寝ようとするが寝られない。
      ↓
数時間、自分の好きな事をするが、眠気と深夜に行くストレスでソワソワして、結局時間になり家を出る。

このような過ごし方なので、これが休みとカウントされるのがすごく納得いきませんでした。

この勤務スケジュールは、正循環と呼ばれ、人間の生活リズムを調整しやすいというメリットがあるようです。

しかしこれは、残業がなかったらの話で、これだけ残業が多い部署だと、ただ寝るだけの休みになってしまうのですよね。

これなら二交代でまとめてしまって、休みが多い方が良いです。

実際に準夜勤では、仮眠なしで4時ごろまで働いたりする事がありましたからね。

そして、残業がなくても24時間空いてないのですから、休みと扱う事がおかしいと思いませんか?

おっとすみません、僕の愚痴が出てきちゃいましたね。

わっちょの変化


夜勤にも慣れてきて、全ての業務に独り立ちし、重症患者も受け持つようになりました。
しんどかったですが、やりがいを感じながら頑張っていたと思います。

しかし、年が明けて1月に入った頃から、僕の中で何かが変わっていきました。

  • 想像以上に過酷な勤務。

  • 休みが少ない。

  • 患者さんとじっくり向き合えない。

  • 結婚して家族ができたとき、家族と関わる時間も余裕ないのでは。

  • 辞めたい、、、。

徐々に夜にぐっすり眠る事ができなくなっていき、疲れて数日風呂にも入らなかった事がありました。

ですが、1年経って後輩が入ってくれば、また気持ちも変わるだろう。

そう思い休まず頑張っていました。

ところが、ついに限界を迎えてしまいます


次回、わっちょの限界 


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