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一行コンセプト|ことばだね004

わけあって、安い。
無印良品|小池一子|1980

「わけ」あり。
この言葉は、ネガティブな印象を与えるときも多い。わけあり物件。あのカップルわけありかな。なんて具合に、何かしらよからぬ事情を察せられる言い回しにも用いられる。

無印良品は、(僕にとっては)ライフスタイルを総合的に提案してくれる企業というイメージ。

ものの生産プロセスを徹底して合理化すること

1980年に誕生した無印良品は、一貫して、「これがいい」ではなくて、「これでいい」と思える商品づくりをしている。

ここに、「わけ」が潜んでいる。
でも、重要なのは、「わけ」自体ではなく、「わけ」の結果の商品だ。

①暗黙知

「わけあって、高い。」

本来的にしっくりくる表現はこっちな気がする。高いのには「わけ」がある。そして、人はその「わけ」にお金を出したりする。例えば、オークションで取引されるような有名人が使用していたものは、その付加価値自体が価値になっている。

このおぼろげな違和感が、無印良品のすぐれたコンセプトに寄与しているのだろうか。

(他にも文章表現で特筆する点はあったりするんでしょうか。)

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