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詩(風)

冬の風

熱のこもる身体を
すーっと吹き抜ける空気
凍えるような風ではないけれど
冬の寂しさを訴える 

空気が透き通る
木々が町が
鮮やかにそこにある
1人きりの世界のように
きらりきらりと

それでも私は行く

1人でないことを
歩み出せば誰かに出会えると    
何処かで知っているから

寒さと風から
寂寥の香りがする
この香りも
いつか流れていくだろう
今はまだこの香りに包まれていよう
冬の風の
見送りだろうから

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