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大人の読書感想文:業務改善の問題地図

待ってました!沢渡あまねさんの最新刊です。

とはいえ、ココは読書感想文なので、中身の概要には触れずに読書感想文として私の思ったことを書いてあるだけです。そんでもって、この本は「うちの会社はよ~」と思ったことが一度でもある人は読んでもらいたいです。そして、読んだ想いを会社の人と共有してもらいたいな~と思います。

概要はまとめるのが上手い人に任せます。(笑)

冒頭にも書いちゃいましたが、そもそも業務改革や改善って言っているけど、どこの会社でも「うちの会社はさ~」みたいな愚痴が聞こえてきませんか?(え?あんたの会社もそうだろ?ですって、まぁ、そうなんですけどね。。。)

ここで、内容にちょっとだけ触れちゃうけど、一番自分が腹落ちしたのが改善と改革の違い。ここがごっちゃになっていると、理解すべきポイントがずれてしまうのかな?と思いました。

改善=現状肯定、今よりよりよくすること
 ⇒ボトムアップ(トップの後押しは必要だけど)
改革=現状否定、今あるものをベースに掛け合わせて、新たな価値を創出
 ⇒トップダウン

ここだけ見ても、立ち位置がかなり変わってきますよね。

つまり、改善というものは、現状を肯定しつつも先に進まなきゃいけない。内部環境も外部環境も変わっていくのだか、常に変化し続けなければならないのに、どうしても正常性バイアスが働いて、「現状から変えられない」が始まり、「変えられない理由探し」をしてしまうんじゃないかな?と、、、

この本ではあらゆる角度から、その「変えられない理由探し」をつぶしていっています。ホント、よくまあ、これだけ多角的に原因を追究できるよな~と感心するばかりなのですが、、、

またまた内容に踏み込んでしまうが、私が感心したのが5丁目の「抵抗勢力」に関する記述。要約してしまうと、社内の改善活動に抵抗してくる人としても「会社に良かれ」と思って行動しているだけで、決して悪気があって人を止めているわけではないというところです。

ここではダニエルキムの循環モデルから導いていますが、会社なんて個人の集まりなんだから、行きつく先は人と人との関係性。ココが重要だったりするんですよね~。

また、これを読んで自分の中で確信ができたのですが、「改善ができない組織に改革はできない。」ということ。

結局ね、改善も改革も『現状を変える事ができるか?』というマインドセットと深く紐づいているんだな~と思いました。

まさに今の時代は、各社が思っている以上にビジネスの在り様が変化している時代。自社や競合だけでなく、今までの50倍の市場や競合(日本1億人⇒世界50億人)が膨れ上がっちゃっているし、さらにはデジタル化が進み、市場も競合も入り乱れる世界になっちゃいました。(建設業の競合がIT企業!なんて可能性も。。。)

そんな環境が目まぐるしく変化する時代、その場にとどまっているだけでは死んでしまうかもしれない、、、まさに「赤の女王仮説」ってやつですね~

そんな、時代の変化に対応するには、自らも変化し続けなければならない。そうなったときに、変化をいとわず改善できない組織や人に、改革なんてできっこないでしょうね。。。

私としては、本業で会社を「改革」するべき立場にあるので、やはり重要なのは個人マインドだと再認識しました。

(あ、個人のマインド変革を阻害する制度や慣習はなくしていく所存ですけどね。)

最初に「うちの会社はさ~」と愚痴る人に読んでほしい!と思いましたが、やはり全サラリーマンに読んでほしい本ですね。

そして、企業の枠組みを超えて、読書会をやろう!という人がいたら、是非お声がけください。一緒にやりましょう!



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