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大人の読書感想文:テレワーク本質論

今回も読書感想文です。テレワーク、リモートワーク、在宅勤務、、、それぞれ意味合いが異なりますが、そのあたりの説明は本書にお任せしたいと思いますが、個人的にも「会社という場に集まることが仕事」という固定概念には一言いいたいので、今回も個人的な意見が多めです。(笑)
「おいおい、お前の意見より、本の内容を教えろよ!」という方は是非とも本書を御購入お願いします♪

とはいえ、それはいい加減すぎるので、概要のyoutubeを貼っておきます。


言葉の定義ではありますが、著書の田澤さんは昔から使っている「テレワーク」を前面に出して書籍を書いているので、この読書感想文でもテレワークで統一しようと思います。

一応、テレワークとは?は下記サイトを参照。


つまり、在宅だろうが、在宅だろうが、コワーキングスペースで働こうが、すべてをまとめて、「離れて協業して働く」がテレワークだと理解しています。

これって、別に特別な事ではなく、私は東京本社と関西支店との協業、海外拠点と日本本社との協業、工事現場と営業所との協業、出先の営業さんと社内の事務員さんとの協業、、、つまり我々の生産活動のほとんどはテレワークなんじゃないの?というのが私の感想です。

そう、なにか特別な事ではなく、我々は普通に離れた相手と仕事していたんです!それをもうちょっと広げれば、色んな仕事がテレワークでできると感じています。

そうそう、テレワークって何か教科書のように決められた定義があるわけでなく、仕事に対する一つの意見だったり、姿だと思うんです。なので、この本自体は、テレワークの「教科書」ではなく、「本質論」なんですよね~。

このあたりの下りは、著者の田澤さんのnoteに書いてあったりします。


この本の中でもテレワークにより生産性は本当に落ちているのか?という問題定義がされています。私もそこには疑問を感じています。

私の意見は、テレワークであろうが対面であろうが、生産性が上がる組織は上がるし、生産性が下がる組織は下がる。それはコミュニケーションツールが対面なのか、チャット+web会議なのか、の違いだけである。

何を言いたいかというと、ちゃんとチームビルディングとコミュニケーションが出来ていれば生産性は変わらず、それが出来ていないから生産性が下がっているという単純な公式だと思います。

特にチームビルディングに関しては、かなり疎かにしている組織が多いと感じています。我々は何をなすべきなのか?そこの合意形成が出来ていないなかで、「同じ社員なんだからわかるだろう」という前提に基づいて、いい加減に進めている気がします。


もう一つ、コミュニケーションツールを如何に使うか?ここも柔軟に発想を変える必要があると思います。

対面ならコミュニケーションが十分に取れている、と思っている管理職が多いかも知れませんが、本当にそうなのでしょうか?

確かに、言語だけでない表情やしぐさ、体の動き等、言語以外のノンバーバルな情報はコミュニケーションの質を上げてくれると思います。ただ、それをくみ取るためには、同じ時間と場所を共有しないといけません。(いわゆる同期コミュニケーション)

逆に社内SNSであれば、ノンバーバルな情報を得る事は出来ませんが、その場にいなくてもメンバーの会話を後から追う事で情報を得る事が出来ます。しかも、チャットであると、正式な型にはまった文章でなく、個人の感情が入り込んだ自然体の文章を感じ取ることが出来ます。(いわゆる非同期コミュニケーション)

つい10年前まではテレワークと言えば、非同期コミュニケーション+電話くらいでした。しかし現代はどうでしょう?web会議を使った同期コミュニケーションも可能になりました。

こういう話をすると、「web会議なんて、対面に比べると情報量が少なすぎる!」という方もいますが、そこは私も同意します。ただ、そこで思考停止せず、使えるツールを使って補填すればよいのではないのでしょうか?
そう、そこで非同期コミュニケーションを使いこなせば良いと思うんです。


私も小さいながらも組織の部門長をやっています。自慢ではないですが、対面オンリーだったときよりも、テレワークで行った方が生産性は上がっています。(部のメンバーの頑張り、という側面も大きいですが、、、)

しかも、今年の初めからは、本社の自部署の人間だけでなく、各支店のメンバーも当部に兼任してもらっています。もちろん、この文脈からわかる通り、「完全テレワークでのサテライトメンバー」です。

これにより、今までは本社~各支店間の壁みたいなものがありましたが、かなりフラットに協業できるようになったと自負しています。

そんな自分の経験から、コミュニケーションにおける方程式を編み出しました。(ちょっと大げさですが、、、www)

コミュニケーションの総量 = 質 × 量

むっちゃ単純ですが、これが真実なんじゃないかな?と思います。
つまり、対面コミュニケーションは質は高いが、量はこなせない。逆にチャットやweb会議は質は対面に劣るが、量はこなせる。

つまり、管理職はきちんと「コミュニケーションの量」をこなしているのか?という話だと思うんです。

ここをないがしろにして、「テレワークは生産性を下げる」というのはあんまりにも間違っている!と私は言いたいです。

そのためにも、全管理職にはこちらの本を手に取って読んでもらいたいと思っています。


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