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テレワークゆり物語 (88) 『テレワーク本質論』

「私は、テレワークの本質を書きたいんです。」

出版社とのオンライン企画会議で、私がそうつぶやいたことを、編集者さんは聞き逃さなかった。

タイトルは「テレワークの本質論」になりました、というメールをもらった時には、正直引いた。

なんて『上から目線』のタイトル?

いや、何より「本質論」なんてタイトル、書籍の中身のハードル、むちゃくちゃ高くなるやん。

私は、研究者でも、評論家でも、大学の教授でもない。地方に住む、小さな会社の経営者だ。自慢できるのは、テレワークを推進してきた『年月』と『経験』、そして『思い』だけ。

『テレワークの本質論』を語る権利(?)があるかどうか、とりあえず『論』の意味を調べてみた。

『論』・・・物事の筋道を述べること。また、その述べたもの。意見。

goo辞書「論」から

あ、「意見」でいいんや。つまり、自分の考えを述べていいんや。

よし。『年月』と『経験』と『思い』をベースにした、意見を言葉にしよう。自分が考えるテレワークの本質について語ろう。

・・・と、思って自分の考え方を整理したら、
なんと。「テレワークの本質とは」の文章は、新書2ページ分しかなかった。しかたがないので、『はじめに』に、書いてしまった。笑

そして動画にしたら、2分に収まった。よかったらどうぞ。

かくして『テレワーク本質論』という本の中身は、

田澤由利が考える『テレワーク本質論』にもとづく、テレワークの基本、考え方、課題とその解決方法、事例、そして日本の未来を救う可能性を、トクトクと述べるものになった。

正直、公私ともども、本気で忙しい毎日の中での執筆は、大変だった。というか、8年前の「在宅勤務が会社を救う」のときと同様に、書いているときの大変さの記憶がない。
残っているのは、自分の「論」を言葉にすることができた、という満足感だけだ。

今年のバレンタインデー、奇しくも、北京オリンピックで北見のロコ・ソラーレが大活躍中だった2月14日。

『テレワークの本質論』は、全国の本屋さんやAmazonに並んだ。

テレワーク本質論(幻冬舎) 新書 990円(税込)

本を売りたいのではない。
ひとりでも多くの人に、中身を届けたい。ただただ、それだけ。

ちなみに、この、新書らしからぬ、青々としたカバーの色は、私が愛して止まないオホーツクの空の色『オホーツクブルー』だ。

発売されて1週間。本を読んでくださった方がFacebookに感想をアップしてくださっている。それを、シェアすると、私のタイムラインが「オホーツクブルー」の色に染まる。

田澤由利のFacebook

ああ、本を書いて良かった。



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