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大人の読書感想文:店長はCDO

さて、今日の読書感想文は釧路の川岸のカフェ(というか複合施設)で書いてます。
いつもの通り、個人の感想文なので、これを読んでも得られるものはありません。ただ、「ちょっと、この本、気になるかも、、、」と思うきっかけにはなると思います。

本の概要、ではないですが、著者の三枝さんがどんな苦労をしてきたのか?については、色んなメディアで話していると思いますので、そちらを参考にしてください。

ちなみにアウトドアチェアは一休みするためのものであって、ノートパソコンをタイピングするために最適化されているものでは無いことを再確認中。。。(これ書き終わったら場所移そう、、、苦笑)

さて、こちらの本ですが、出光興産の三枝CDOの半生を綴った半ドキュメンタリー小説です。(おそらく似たようなトラブルなどはあったが、デフォルメされているものと推定)

そして、のっけから凄いことを書いちゃいますが、この本を読んでも得られるものはありません!CDOになるための処方箋も、DXを推進する秘訣も何も書いてはありません!

おっと、違うんです!悪口を書こうとしているわけじゃないんです!

この本ではノウハウ的な何かを求めて読むのではなく、読んで内面からフツフツと湧き上がる何かを感じるんです。そう、外的に変化させられるようなハウツー本ではなく、心の何処かを揺さぶられ、内側から溢れ出すパッションを得られるような「応援歌本」なのです!

三枝さんのような方でさえ、大企業でもがき苦しみ、それでも何かのためにアクションを起こし続け、周りの人に影響を与えながらも、最後は転職していく、、、

まぁ、人類全体の適切リソース配分と考えると、三枝さんのような方のスキルやセンスやパッションを一社にとどめておくのは勿体ない。すでにブリヂストンでは次の息吹も育っているようですし、そういう生き方もあるよなぁ〜と感慨深いものを感じました。

私も社内でやらかしすぎちゃって、経営陣からの信頼がなくなっている現在進行系です。苦笑。
とはいえ、改革自体はうまくいっているし、おそらく、このまま私なんぞがいなくても、組織内に「変革」というものがインストールされているので、きっと上手い方向に進むことでしょう。

デジタル活用も、デジタル応用も、そしてデジタル変革も、全ては中にいる人が「本気になって取り組むか?」だと思うのです。その種みたいなものを組織全体にインストールできれば、あとは水と肥料と日光が適切にあれば育っていくはず!(その出た芽を摘むようなことをしなければ、、、)

この本を読んで、今までの自分のアクションを振り返り、「間違えじゃなかった」という再認識に繋がったと同時に、「あのとき、もっと個人の気持ちに寄り添っていれば、、、」という後悔の念が出てきました。

そう、どの会社、どの組織にも特徴があり、更には構成する個人は違うのだから、「変革」の処方箋は個別に異なるし、それ以上に「変革」するべきなのか?しないべきなのか?という変革の目的だって大きく異なる。

なので、私は変革には正解ルートもないし、間違ったルートもない。そこにあるのはパッションと、それを支えるリソースだと思うんですよね〜。

この本は、そんな熱いパッションを思い起こさせてくれるような一冊でした。

もし、社内でデジタル推進やDXを担当していて、めげそうな仲間たちにはぜひとも手にとって、読んで、あのときの想いを奮い立たせて貰いたいなぁ〜と期待するばかりです。

日本には、まだまだ変革人材が足りていません!
一緒に頑張りましょう!


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