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大人の読書感想文:説明組み立て図鑑

家で読書感想文を書こうと思ったら、思わず寝てしまい、「こりゃイカン」と思い、ヴェローチェに避難して書いてます。(それよか情報セキュリティマネジメント試験の勉強をしなきゃいかんのに現実逃避中www)

こちらの本はいわゆる「ハウツー本」なので本の中身はあんまり追求せず、自分なりに「説明するとは?」を考えたものをココに記載しようと思います。

上にも書いたように「ハウツー本」なので概要を知っても意味はないかもしれませんが、いつものように概要はFlierさんのサイトに任せて、興味を持った人は是非ご購入ください。買って損はしない本だと思います。


「説明」の目的って何なんでしょうね〜。簡単に言えば「自分の言いたいことを相手に伝える」何でしょうけど、問題は、「伝わる」という部分が確証を持てないこと。ですよね。

自分に置き換えてみればわかりますが、学生時代に授業を受けて、その内容を100%完璧に覚えられたか?でいうと、そんな人はいませんよね?(あ、稀にそういう人もいますが、ここでは異常値としてカウントさせていただきます。)それが不思議と「自分の説明ではわかってくれるはず」と思っちゃうんですよね〜。

私の大好きな漫画に「宇宙兄弟」があるのですが、その中に出てくるNASA長官、ダニエル・エルドンの言葉でも似たようなものがあり、人にものを伝えるときには、中々伝わらない、という一節が出てきます。

舞台上から客席までは“2割増し”、カメラを通して一般視聴者まで届けるには“5割増し”でようやく届く

ダニエル・エルドン長官(宇宙兄弟)


エルドン長官は架空の人ですが、本当に「ものを伝える」とは難しいものです。この本には色々なテクニックが載っていて、自分自身は説明上手だと思っていたのですが、いやいや、そんなことはない。世の中には説明のテクニックなんていくらでもあるもんだなぁ〜と感心しながら読んでおりました。

ただ、この本を読みながらも、ちょっと心に引っかかった事がありました。それは、「その説明を自分は本心から、相手に伝えようとしているのか?」という部分です。

何かというと、特に第3部の「相手に動いてもらうための説明(セールス・販売編)」のところなのですが、どうしてもセールス・販売では自社の持つ商品を売り込む形になるのですが、このテクニックが「口先だけ」に感じてしまいました。

本当に人に動いてほしい、そこには自分自身のエゴではなく、相手にも本当に効果があるはず、という利他のような心意気がなければ、伝わらないのではないか?と思っちゃいました。

特に、実際にある話なのですが、ペーパーレス化に関する商材を売り込んでくるIT企業の方がいるのですが、自社のペーパーレス化について聞くと「恥ずかしながらさっぱりで、、、」なんて事がよくあります。
(笑い話では、FAXで「御社のDXをサポートします」という、いかにもワードで作った書類が流れてきた時ですね。爆笑させていただきました。www)

このように、自分が体験もしていないし、その効果を実感していないのに、果たしてテクニックだけで相手に伝えて良いのでしょうか?

これもまた、先程の宇宙兄弟のネタにこんなものがあります。宇宙の魅力、宇宙に行く意味を、それに反対するする人に如何に伝えるべきか?それは2次元に生きている人に3次元を説明するようなもの。
そう、2次元に生きる人に3次元を「見せる」のが一番の方法なのではないか?という話です。

#26「3次元アリ」のエピソードは野口さんの著書「宇宙においでよ!」や各公演で話をされており、小山宙哉との食事の席でも話されたこのエピソードが描かれた。

自分を“アリ”だと想像し、一本の直線の上を前後にだけ行進できる「1次元アリ」。
「石コロ」の登場で、線の外――次の世界に出てみようと思い立ち横の動きを手に入れた「2次元アリ」。
大きなカベが登場し、前後左右しか動けなかったアリの中で命をかけて登ってみようとする者が現れる。批判されながらそれでも登っていった彼らは上下の動きも手に入れた「3次元アリ」。彼らは新たな世界への道を作る。

2次元アリの世界で止まっている彼女に抗議文を送って届くのだろうか…。
2次元頭の人に3次元の魅力や意味は言葉では伝わらない。野淵さんの「3次元アリ」の話を考えているうち、「抗議はしない」という結論を出したムッタ。
連れていくしかない。「宇宙(3次元)に」。


そんなわけで、私個人としては、自分が見たこと、やったことについて雄弁に語るのは良いが、想像で補完していることは、その旨をきちんと切り分け、「俺はこうありたい、ひいては、あなたにも協力してほしい」と常に一人称にで相手に語りかけたい、と思うのでした。


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