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大人の読書感想文:オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

いつものように概要は購入するか、flierでご確認ください。(って、別にflierの回しもんじゃありませんが、、、)

まあ、正直いうと「デジタルとAIの未来を語る」の副題はいらなかったんじゃないかな?と思います。多分、編集者が売れるために本のタイトルを考えたのでしょうけど、実際には「オードリータン 自分・未来・台湾・世界を語る」でよかったような気がします。

でも、オードリータンさんの考え方、思考の軸などを知りたい私には非常に興味深い本でした。

この本を読む前、オードリーさんのイベント視聴した中では自分の中では消化しきれていない部分がありました。オードリーさんは常々「誰も置き去りにしない社会へ」という言葉を発しているのですが、その対象が「サービスを受ける人」だけでなく「サービスを提供する人」も含まれているんです。

全員で全員の幸せのために相互に活躍できる世界、、、それはそれで聞こえは良いのですが、サービス提供者が本当に多種多様な人が存在することで価値が出るのであろうか?その答えが台湾の考え方「青銀共創」という青( 若者)と銀(老人)が互いに学びあい、創り出すという文化でした。

確かに公共サービスであるならば、こういった考え方は必要だな~と関心はしました。

が、あくまで公共事業に関して、、、

実際のビジネスの場では、どうしても全ての人に平等に活躍してもらう組織、というのは難しいでしょうね。「利用者感覚をプロダクトにフィードバックする」というのは、既にA/Bテストなどで実装できますし、その他にもテスターの募集などでも代替できます。

恐れずに私の考えを言うと、「世にないものを生み出したければ、少数精鋭のぶっ飛んだメンバーでないと実現しない」と思ってます。つまり「及第点に達しないものとのコミュニケーションは時間がかかるから無駄、そんな時間があるんだったら、PoCを繰り返した方が良い」と思ってます。

例えばNetflix、ココは急成長してますが、トッププレーヤーしか雇用しない、というポリシーがあるようです。なぜならば、トッププレーヤー同士であれば、コミュニケーションコストが最小化され、イノベーションの創出に時間を全振りできるから、だそうです。

まあ、正直、既存の事業会社が急にNetflixのようになることは無理でしょうけど、ビジネスの世界って極論するとこういう形なのかな?と最近は思っています。

で、公共事業とはこことは対極にある世界、使う人も作る人も、お互いに共存共栄する世界なので、オードリーさんのような思想家でありつつ、テクノロジストが必要なんだろうな~と思います。

という、ことで、多分次回は対極にあるNetflixの本の読書感想文をアップすると思います。



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