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大人の読書感想文:2030年すべてが「加速」する世界に備えよ

いやー!久々に自分の中で何かがはじけた気がする一冊でした。今まで起きた事、過去の成功事例も良いけど、未来の事を考えただけでドキドキしちゃうのは性なのかもしれません。

で、毎度のように本の概要については触れません。こちらのサイトでお読みください。(でも、購入することを強くお勧めします。)


この本の著者はイーロン・マスクの盟友ともいえるピーター・ディアマンディスさん。なんでも、シリコンバレーでも有名なビジョナリーらしい。でも、その称号にふさわしいだけの数々の未来洞察がされています。

その中でも面白い見方だし、おそらくそうなるだろう、というキーワードがコンバージェンス(融合)というもの。(会計基準を自国の基準に合わせこむような件じゃないですよ)

コンバージェンスは1+1=2ではなく、それ以上になる可能性を示しており、しかも、現代のようなデジタル社会において、無限の組み合わせでコンバージェンスが進むようです。その無限の組み合わせが、どんどん進むと。。。そりゃ~一人の人間が悩むなんてよりも早く、指数関数的に物事が進むだろう、というのが全体のストーリーです。

概念的には「なるほどな~」で終わるところですが、この本ではそれらの未来ストーリーを丁寧に、かつ、ある程度のファクトをもって記載しているのがスゴイ!!読み手を深く納得させるだけの力を感じました。

また、そのビジョナリーとしての「未来の導き方」も、ストーリーの組み立て方とともに非常に勉強になります。上で書いたように、基本的には「技術の深化」と「技術の融合」の視点で未来を予測しています。

おそらく、単純な深化だけだったら、その辺の門外漢でも予測できると思うんです。例えば、このままいけば5Gが浸透するのは間違いないし、そうなると通信速度も早まって、まるで現実世界にいるようなVR空間ができるだろう、とか。。。

重要なのは、その深化と何を組み合わせるか?という素材の選び方。これが上手いんですよ。筆者は。。。(何を上から目線で言っているんだ?という感じですが。。。)

それと、重要な示唆は、コンバージェンスは加速度的に増えるという事。

今後、世界はデジタル化によって、今よりも更にフラットに、そしてオープンに繋がると筆者は予測しています。そこは肌感覚的にも感じます。だって、ただのサラリーマンの私が、こうやってツマらん読書感想文を全世界に公開できちゃうんですもの!!

その「オープン」な情報が、企業単位ではなく、個人単位で発生し、それがデジタルの力で自由に繋がるようになったら、、、そりゃ、組み合わせは無限大ですよね?

ただ、この書籍には書いてありませんが、今まで受動的に生きてきた人には過酷な時代が来るのかもしれませんね。だって、発信すれば繋がる可能性は無限大なのですが、待っているだけでは、情報の洪水に飲み込まれ、誰も拾ってはくれないようになりますから。。。


少なくとも、この本を読んだ人は能動的に動きたくなると思います。なので、多くの人に読んでもらいたい未来預言書だな~、という感想でした。




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