水処理と英語
「私はペンを持っている」「私はそれが好きです」
こういったことを伝えられる、いうこと。コミュニケーションをとるための現地言語が分からない、発音もできない環境において、お互いが共通の言語を知っていることで意思疎通ができることは、本当にす素晴らしいことです。
世界の皆が学んでいる英語とは、そんな言語ツールです。
非英語圏で駐在をした経験から感じた正直な感想です。
水処理技術者にとって、海外で意思疎通するためには二つの大きなコミュニケーションツールがあります。それが図面と英語です。ここでは、非英語圏で図面と英語でコミュニケーションした経験を記述します。
1.図面と英語によるコミュニケーション
技術屋の最大のメリットは、コミュニケーションのために、言語だけでなく図面という共通コミュニケーションツールを使えることです。図面がしっかりとしていれば、例え英語ができなくともコミュニケーションが可能なのです。だからこそ、「水処理と設計」で記述した美しい図面であると、このコミュニケーションが捗ります。図面とは、お手紙のようなものなのです。
英語が全く不要なのか?というわけではありません。もちろん、現地スタッフとは言語による意思疎通が必要です。ただ、こと仕事に限って言えば、図面で主に語らい、英語で補助する程度になります。
2.必要な英語力
非英語圏における技術屋としては、中学英語のレベルで十分です。なにしろ難しい言い回しなどは相手方も理解できませんから。それよりも重要なのは、「何が一番言いたいことなのか」ということを常に考えて伝えることです。お互いの英語のレベルが高くないと、シンプルな言い回しに終始せざるを得ません。だからこそ、要点が何なのかが明確にあぶり出されます。言いたいことが明確でないと、英語のレベルが高くないことも相まって、何を言いたいのか分からない文章となってしまいます(英語レベルが高くとも微妙ですよね)。一方、何が言いたいのかの芯がしっかりと中心にあると、シンプルな言い回しでも、あなたの表情、繰り返しいうポイント、身振り手振りなどと連動して、言いたいことがよく伝わるようになります。非英語圏同士の仕事の会話では、シンプルで本質をついたコミュニケーションが重要です。
よく、TOEICの点数が高くてもしゃべれない、ということが言われているようですが、原因の一つに「要点を明確に伝えられる力不足」があるかと思います。
3.英語対応おすすめツール
【スピーキング】
駐在していれば自動的にある程度話せるようになるかと思いますが、Level7-8くらいあれば非英語圏では十分かと思います。ミーティングやプレゼン、業界に特化したコースなどもあり充実しています。グループレッスンで大分スピーキングが鍛えられます。私も大分お世話になりました。Level10でいっぱいいっぱいですが。お勧めです。
【文章作成】
一体、このサービスがなかったらどうなっていることやら。昔の方は辞書を片手に大変だったろうと思います。日本語⇔英語の精度が非常に高いです。もし他の言語の翻訳に使いたいのであれば、英語を経由することを推奨します。日本語⇔他言語(英語以外)だと意味が不明であることがしばしばあるからです。ちなみに、現地のスタッフもこのサービスを使ってきますので、あなたの日本語メールもしっかり翻訳されて解読されてます!
英語のグラマーを自動訂正してくれるアプリです。Google翻訳との相性が抜群です!冠詞・前置詞の間違いを自動で訂正してくれます。この訂正の何が良いかというと、非英語圏の場合、自分の作った英語文章がスタッフによってGoogle翻訳されて母国語でチェックされてる場合がある時に、冠詞や前置詞がしっかりしていると、Google翻訳が正確に英語→他言語へ訳してくれる助けになることです。これにより、スタッフがあなたの英語を翻訳にかけた時、要らぬ誤解を防ぐ手助けとなります。
文章作成でお勧めの使い方は下記です。
0.自分で英文を書いてみる。
1.Google翻訳で英語→日本語モードにて、自分で書いた英文が意味の分かる日本語になっているかチェックする。スペルも同時に直す。
ちょっとニュアンスが違ったので動詞を変えてみる。
2.Grammarly for Chromeを起動していると、Google翻訳で入力した英語テキストのグラマーミスを指摘してくれるので訂正する。
3.再度、Google翻訳で英語→日本語モードにて、自分で書いた英文が意味の分かる日本語になっているかチェックする。
これをやっておけば、技術屋にとっての英語メールは十分です!
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