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水処理から学んだビジネス基礎

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水処理業界にいながら異業種転職した経験から、この業界を舞台に、どんな業界でも通じそうなビジネス基礎として感じたことを書き記しておきました。
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#プロジェクトマネジメント

夢を目標に 目標を現実に

表題は、私が転職のための準備をしている際、私の人生を振り返った時に、こんな人生を歩んできたな、とふと頭に浮かんだ言葉です。 夢を目標に。目標を現実に。 Make Dream Change to Target, Make Target Realize. 夢を夢で終わらせない。夢を語るとき、それを目標に変える方法を考えよう。目標が決まったら、どう現実にするか行動しよう。 この思想をベースにさらにチャレンジしていきます。 * 水処理エンジニアリングという分野で仕事をしてき

水処理と技術営業/一般産業編

水処理の分野の営業さんは、いわゆる技術営業というものに該当することになります。こちらの記事でご紹介した分野毎に、営業の仕方や仕事の仕方がどう違うのか?を経験と知見を基に解説してみました。 今回は一般産業編です。前回の巨大プロジェクト編においては、顧客の業界が限定的でした。一方、一般産業においては「一般」というだけあって様々な業界が対象となります。技術営業においては、お客様の業界に精通して情報を収集し、必要な技術情報を提供する必要があります。従って、この分野においては大中小様

水処理と設計

営業は取ってきた仕事の質と量で評価されます。営業をサポートしてシステム設計をしたエンジニアも同じように評価されるでしょう。努力がお金に変わる時です。では、営業が取ってきた仕事を図面により具現化していく設計は、どのように評価されるのしょうか? 設計の評価は、できて当たり前の減点方式です。不具合を起こさず、予算の範囲内で制作できる図面を仕上げていく。予算内にできなければ営業から文句を言われ、不具合やミスを起こせば工事試運転から怒涛の突き上げ。それを当たり前のように数多くこなして

水処理と購買

購買の実務的スタンスについては、「水処理と協力会社」の中で紹介しました。ここでは、購買業務について、それ以外の部分を私の経験を元に記述しています。 1.安いって何ですか?「これは高い」「これは安い」と言っているとき、間違いなくある基準で判断しています。その基準って何でしょうか?結構な割合で「経験による」なんていう答えが返ってきそうです。ではその経験によると、いくらが標準なのでしょう? モノの価値を判断する時は基準を明確にする必要があります。その基準が「合っているか間違えて

水処理と工事

事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ! 某有名なドラマのセリフ。世代がばれますね。このセリフを受けて、「そうだ!現場は大事なんだ!」という意見や、「会議室で情報整理しているから現場が成り立つんだろうが!」という意見もありましたね。どちらも正しいと思います。この言葉の持つ意味と背景は、水処理と工事を解説する上で通じるものがあります。工事を行っている現場は、図面が具現化する場です。備えや図面に不備があれば現場は動きません。私は現場そのものを対応してきた経験はない

水処理と検査

検査とは、まさに縁の下の力持ちです。プロジェクトにおける、ヒト、納期、品質における、品質を守る重要な工程になります。水処理設備の検査の仕事は、自社の仕様書に沿い、構成する機器たちの検査要求内容を考えてメーカに提示したり、それに対して出てきた検査証明書をまとめたり、実際に機器メーカへ納入予定品の検査を立ち会ったり、水処理設備工事完了後にチェックしにいったり、と節目節目で品質をチェックしていくものになります。 1.検査とコスト水処理と技術営業/巨大プロジェクトでご説明した通り、

水処理と予算管理

予算管理で重要なことはなんでしょうか。予算管理とは全体の現状を把握して未来を予測する、ということです。現状だけを把握して、管理してます!というのは、管理ではなくて単なる現状リポートです。現状を把握せずに最終仕上がり予測を述べているのは、夢を語っているだけです。 ある会社において、プロジェクト予算について現状把握の仕組みだけは整っていることは多いです。しかしながら、それが未来を予測するツールとして利用できる整え方になっていないことが多く、予算管理の仕組み構築の妨げになります。