本紹介『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』
本日はリハビリ2日めです。図書館はいいですね。
フリーWifiもあるので記事もこうしてPCで書けるし、最高です。
昨日の、カフェを4軒ハシゴするとかいう苦行は一体なんだったんだ。。
さて、昨日も軽く触れていた通り、今日は本の紹介記事です。
本書は『論理学』、『認知科学』、『社会心理学』の3分野に分けて、それぞれ20項目ずつ認知バイアスの事例を紹介しています。
認知バイアスを簡単に説明すると、人間は先入観(バイアス)をもって物事を見てしまうので、しばしば現実を歪めて捉えるということです。
ただ、この認知バイアスは必ずしも悪いものではなく、しっかり認識したうえでうまく付き合っていくことを推奨しています。
①論理学
論理学とは、現実の出来事の曖昧さを排するために、形式化された言語や計算式に見立てて捉える学問です。
『AならばB』と『BならばC』が同時に成り立つとき、『AならばC』が成り立つ、みたいなやつですね。
この章では、トートロジーや希望的観測などが紹介されていて、一見ロジカルに見えても間違ったことを言っている場合があるから、気を付けましょうという内容でした。
②認知科学
この章では、錯視やデジャビュのような事例が紹介されています。
実は人間の脳は結構テキトーに物事を捉えているものだ、という内容です。私的には、タイトルのイメージから一番近かったですね。
吊り橋効果なんかも紹介されていて、雑学感がありますね。
③社会心理学
ここまで単純な論理の歪み、個人の中で生じる歪みと続いてきました。
最後となるこの章では、他者との関わりや、集団であることによって生じる歪みが紹介されています。
専門用語が多めな印象でしたが、身内びいきをしてしまうメカニズムや、ひとたび行列ができるとどんどん列が長くなっていくメカニズムなんかを解説しています。
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最後に、全体を通しての感想を述べます。
3章x20項目、計60項目で結構分量が多いように見えますが、個々はあっさり説明されていて読みやすかったです。
心理を勉強するための本というよりは、雑学チックな内容ですね。YouTubeでいうと、DaiGoの配信の切り抜き総集編みたいな感じ。
また、最後の事例が、ある知識を持っている人は、その知識がない人の立場で考えることが難しい、という内容で、認知バイアスに関する知識を身につけた読者に対する、ある種の警告になっていたのは構成がうまいなと思いました。
本日は以上です。読んでくださり、ありがとうございました。
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