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マジックミラーの牢獄

ごきげんよう。わらわです。

私は他人と会話している時、ふと誰と話しているんだかよく分からないな、と思うことがあります。今回はそんな瞬間について、自分なりの考えを記していきたいと思います。

流行りのHSPに心当たりのある方は、実感があるかも知れません。

1. 他人は自分を映す鏡である

ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの言葉を訳したものらしい。
どこまで正確に真意を表せているのかは定かでないが、聞き覚えのある方もいらっしゃるだろうか。

概ね、自分が他人に嫌な感情を抱いた時、自分も同じように嫌な思いをさせているものだから気をつけなさいな、といった文脈で使われる。逆もまた然り。

要は、自分のされて嫌なことはするな、という小学校の道徳で教わるような話。

しかし、そんな幼い頃から耳にすることが、格言のように扱われる。簡単に言うけど実行するのは難しいぜ、ってことなのだろう。

2. 鏡に映るもの

さて。
私は表情とか仕草から、他人の心がなんとなく読める。急になに言ってるんだと思われるかも知れないが、私は自分でそう思っている。

この人は多分、こういうことを言って欲しいんだろうな。

言って欲しそうなことを、そのまま言うだけ。
私の口から発せられるのに、私の言葉ではない。

心は読めるが、未来は読めない。
あくまで現在の相手の気持ち。

いまこの発言で相手の表情が曇ったな。恐らく傷つけてしまったな。

やってしまってから、気づく。
いや。
やってから、気づいてしまうことが多い。
めちゃくちゃ引きずる。相手は大体忘れている。

自分がされて嫌なことはしない。しかし、自分がされて嫌でないことは、平気で言うし、してしまう。

どこまで目を凝らしても、鏡に映っているのは自分の姿だ。

3. マジックミラー

マジックミラーをご存知だろうか。
明るい側からは鏡のように向こうを視ることができないが、暗い側からはガラスのように向こうが透けて視える代物だ。

私は、他人の心がなんとなく読めると言った。

ガラスのように、他人の心を見透かしたつもり。
鏡の向こう側のように、他人の心のうちなんて誰にも視えない。

鏡にしろガラスにしろ、結局映るのは表面だけ。
宝箱の中の宝物までは映してくれない。

4. それでも、目を凝らす

ここまで色々書いてきたが、自分のされて嫌なことはしない、という主張は正しそうだ。
自分がされて嬉しいことを他人にして、まさか嫌がられることもないだろう。

たまーにあるのかもしれないが。

電車で席を譲ろうとしたら、そこまで老いてない!とか怒鳴られる例もあるらしい。
そんなん知らんわ。気持ちよく譲られとけ、と思う笑

しくじることがあったとしても、実は鏡をみていたとしても、労わろうとした優しさを、せめて自分は否定すべきではないだろう。

目を凝らし過ぎて疲れた時は、目を閉じればええんやで。ワイはいま、その練習をしているぞ。

緑も目に良いらしい。自然と戯れよう。

今回は以上です。読んでくださり、ありがとうございました。

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