ダークパターンとは?語源は?悪質な例はWSJ?
ダークパターンとは
「ユーザーをだましてクリックなどの望ましくないアクションを実行させる一連の操作やUI・UXのこと」
ダークパターンの語源
ダークパターンの語源は、Webサイトdarkpatterns.orgが人気Webサイトで観察された同サイトが定義する「ダークパターン」と呼ばれるUI・UXパターンの収集とアーカイブを開始した2010年代初期に有名になりだしたことを期限とする。 現在ではこの用語はユーザーインターフェース(UI)およびユーザーエクスペリエンス(UX)の専門用語に入り、「ユーザーをだましてクリックなどの望ましくないアクションを実行させる一連の操作やUI・UXのこと」を指す。
人気サイトでダークパターンが増える背景
テック大手企業の個人情報収集に関する世間の厳しい目と規制強化が背景にある。カリフォルニア州の消費者プライバシー法(CCPA)に象徴されるように、インターネット企業が好き勝手に個人から情報を抜き取れる時代は終わり、全てはユーザーとの同意を重ねることとなった。ユーザーの個人情報をなんとしても抜きたいテクノロジー企業は今までユーザーファーストとデータ・ドリブンや行動心理学で培ったUI・UXの知見をフル活用し、ユーザーを知らず知らずのうちにデータに関する個人の権利を放棄するように誘導しようとする悪質なデザインの数々を生み出しているのが実態だ。
ダークパターンを規制する動きも
超党派の米上院議員がユーザーをだまして個人情報を入手する「ダークパターン」の利用禁止を義務付ける法案を提出するなど対策にも乗り出しはじめるなど、規制の動きもある。この法案は米国上院議員Mark R. Warner(およびDeb Fischerによって2019年の春ごろ提案された。
ダークパターンの実施例① WSJ(ウォールストリートジャーナル)
米国の著名な経済専門新聞WSJ(Wall street journal)のデジタル版購読の
解約プロセスは有名なダークパターンの適用例としてよく知られている。WSJの会員に一度でもなってしまうとカリフォルニア州在住でない限りwebだけで解約できない。カリフォルニア州に住んでいるという設定で解約をすすめようとしても、ダークパターンをフル活用したウェブページが消費者に立ちふさがる。ジャーナリズムを売りにしてる会社がこの状態はさすがに信頼なくすよなと思わされます。とにかくWSJの契約は要注意だ。
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