マガジンのカバー画像

かんがえるひとのレビュー

22
アラサーかんがえる女。その鈍りまくった感性を呼び起こすため、とにかく、みたもの・きいたもの・感じたもののレビューをしっかり残していこうと決意。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

「私をくいとめて。」大九明子監督の妄想世界への共感と非共感。

「私をくいとめて。」大九明子監督の妄想世界への共感と非共感。

昨晩、兼ねてから楽しみにしていた、のん主演の「私をくいとめて」をみてきた。

元々綿矢りさの原作本を読んでいたので、映画化が決まって、その監督が大九明子で、さらに主演がのんだと知った時は「運命だ!」と思った。私はこの作品に出会う運命だったんだ!と。というわけで、かれこれ半年近く前から心待ちにしていた。

金曜夜の映画館、話の内容的にも私のような寂しいアラサー女性一人客がたくさんいるんだろうな…と思

もっとみる
三谷幸喜の名作が教えてくれる。商業クリエイターに必要なもの。

三谷幸喜の名作が教えてくれる。商業クリエイターに必要なもの。

先週末、三谷幸喜の「ラヂオの時間」「みんなのいえ」を立て続けにみた。
やっぱりいつ見ても最高の2本だと思う。オールタイムベストってやつですかね。

いずれの作品も、ラジオ番組を作る人々、いえをつくる人々、「ものづくり」に携わるクリエイターたちが主役のハートフルコメディ作品だ。

両作品のざっくりあらすじをお伝えすると…

〜〜〜〜
ラヂオの時間…舞台はラジオ局。その晩、生放送のラジオドラマオンエア

もっとみる