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研究するほど先人の偉大さに気づく

Stand on the shoulders of giants

日本語に直すと「巨人の肩の上に立つ」
Google Scholarと呼ばれる論文検索に用いるツールを開くと、TOP画面にこの言葉が記載されています。

意味としては↓

先人の残した業績が大きな土台となって、より展望が開け、学問や技術の進歩につながることのたとえ。巨人の肩に乗る。

デジタル大辞泉(小学館)

研究をする中で、このことを身をもって体感しています。

例えば、僕の今行っている研究。
一言で言うなら世の中にまだない新しい分子を作っています。

一旦わかりやすい例えにすると、レゴブロックで何かを作る作業。子供の頃は割と無意識で作っていたと思いますが、あれって分解してみると結構考えながら作っているんですよね。

車を作るって決めたとすると、どう作れば扉を作れるか?どの部品を使えばタイヤが回るようになるのか?どう作れば重さに耐えられるのか?

それを分子レベルで作るのが僕の研究です。
目には見えないけれど、僕たちの身の回りにあるC(炭素原子)とかO(酸素原子)を使いながら、欲しいものを作っていくわけです。

僕の場合は、作った物質を抗がん剤に応用することが目的なので、そのために、どうすれば薬の効果を挙げられるか?どういう構造にすれば身体の中で壊れにくいか?を考えながら設計しなければなりません。

もちろん新しい物質を作るので、作ってみないとわからない部分もあります。ただ、そうは言っても、ある程度、設計の段階で予測は立てないと人生終わってしまうくらい研究には時間がかかるんですよね。

そこで登場するのが、先人たちが築き上げてきた膨大な実験データです。

これによって、本来であれば消費したであろう時間を大幅にカットして進めるわけです。そうして進んだ分が、また誰かにとっての一歩になる。

この歴史で見たら本当に小さな一歩を進めることに全力になれる研究者って本当に偉大だなと感じます。

僕は修士を出たら、研究には携わらないけれど、そんな世界を知れた2年間は本当に価値があったなと思います。

絶賛修士論文執筆中で、文献を漁る時間が普段よりも多いからこそ感じました。

ということで、今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました!

巨人の肩の上に立つ

改めて先人たちに感謝できる素敵な言葉だなと思いました。


では、また。

いつか僕の記事を読んでここのボタンを押してもらえた時には、夢叶えて誰かを笑顔にするために使います。もしも僕にその価値を見出してくださった時には精一杯の感謝を!