君が笑った理由を僕は一生理解できない
大学での講義中、教授が特殊なボール片手に学生へ呼びかけました。
「せっかくの機会なのでこのボールを実際に手にとって前で感想を言ってくれる人はいませんか?」
すると前の方の席に座っていたN君が手を挙げました。
僕だったらいくら触りたくても、恥ずかしくて挙げられないなと思い少し感心していました。
しかし、周りの生徒から聞こえてくるのは少し馬鹿にしたようなクスクスと笑う声。
この時点で僕は少し疑問を抱いたのですが、すぐにN君が前に立って話し始めたのであまり気にしないことにしました。
そして壇上に立ったN君は実際に手にとってボールを触った感触や落とした時の跳ね返り具合について事細かに説明してくれました。
食レポとかもそうですけど、今感じたことをそのまま言葉にすることってものすごく難しくて、しかも150人くらいの学生の前です。
そんな普段の生活では中々経験しないような状況でも、スラスラと説明するN君を見て僕はただただかっこいいなと思ってみていました。
そしてN君は話を終え、壇上から降りました。
もちろん僕はそんなかっこいい姿に拍手を贈りました。
しかし、この時拍手をしていたのは150人中たったの2人。
僕と、僕が普段一緒に行動していて隣の席に座っていたO君という友達だけ。
もちろん、拍手をしなければいけないわけではありません。
でも僕は周りの様子を見てがっかりしました。
さっきまでの様子を動画に撮って周りの友達と笑い合う人。
「よくやるよね」と人を馬鹿にしたような笑みを浮かべ、冷たい言葉を吐き捨てる人。
僕にはそれのどこが面白いのか全くわかりませんでした。
そりゃあ興味がない人もいると思います。
大学の講義中なんてそんな人もいて当たり前ですから。
でも興味ないから携帯をいじっているならまだしも、せっかく勇気出して発表してくれた人に対して笑うのはちょと違うのかなって思いました。
だってその時の状況を考えた時、N君は経験1つ分僕たちの上に行ったわけです。
もしかしたら1つだけじゃなくて、壇上から見た景色・壇上で考えたことがN君の大切な経験になっているかもしれないわけですしね。
僕はN君を見た時、悔しかったんです。
自分の触れたことのないものに触れるチャンスを自分のものにしていたから。
きっとこういう小さな差が将来大きく響いてくるんじゃないかなって思いました。
だからせめてN君の言葉を通して自分も得られる情報を得よう、そんな気持ちでした。
笑うことって相手とコミュニケーションをとるときも、場の雰囲気を明るくするためにも大切な手段だと思います。
もちろん人それぞれ意見は違うと思いますが。
でも僕はいくら笑顔が長所とはいっても、笑うときはタイミングと場面を考えられる人になりたいなと思います。
今思い出してもN君のあの時の姿はかっこいいなって思います。
ということで今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました!
実はN君とはサークルが同じなんです。
普段から少し目立ちたがり屋で、変わったところもあります。
でも僕が道を見失って人を傷つけそうになった時、
「今のサクラサクは自分の思い通りにならないから人に当たってる」
とガツンと言って立ち止まらせてくれた人なんです。
だからこそ大切で、そんなN君の一面を知っているからこそ、なんで人は人のことを笑うんだろうと思ってしまいました。
笑うということについて僕自身考え直させられた機会だったのでこうして記事にしました。
自分の長所であり武器になりうる部分だからこそ、沢山の経験を通して磨いていきたいと思っています。
では、また。
いつか僕の記事を読んでここのボタンを押してもらえた時には、夢叶えて誰かを笑顔にするために使います。もしも僕にその価値を見出してくださった時には精一杯の感謝を!