見出し画像

高次脳で絶望した話①

高次脳で絶望した話①

大学に入学したきっかけ

「次に起きた時は、
障害がなくなってて欲しい。

それが無理ならもう一生目覚めたくない」

って思いながら、眠るための薬を飲んでた。

寝ても醒めても泣いて、
それでもなんにも変わらなくて、
相変わらずちっとも動けなくて、
記憶力は低下したにもかかわらず
嫌な感情には囚われ続けて、

もうこんな人生嫌だった。
死にたいって思ってた。

とにかく救われたかった。
現実から抜け出したかった。

現実に耐えられなくて大学に入学したって
まあまあポジティブな現実逃避だよな。

救われたかった、
なんなら社会的弱者と呼ばれる対象を救済することで、こんなわたしでもなにかに必要とさて
自分の生を肯定できるかもしれない。

もちろんそんなことを考えて入学したのではない。

わたしの入学動機は
「社会的弱者との共生」だった。

それは卒業した現在もずっと変わっていない。

心理を学んでいる友人に援助者が陥る心理状態の話を聞いたことがある。

誰かを援助することで、
この人より自分は上の存在だ、みたいな。

無意識でそんなふうに思ってたんだ、自分。

って冷めることもあったけど
援助って純粋な気持ちでは成り立たないことが多い。

もはやまわりの弱者がどうとか、
それどころじゃなくて、
今まで自己実現を叶えてきた方法を
失ってしまったわたしは、

「福祉を学んで、自分が助かりたい
苦しくて苦しくてしょうがない。」

というのが動機だった。

イラストだと
コミカルにソフトに伝わるけども
もっとドロドロしていた。

あの頃の自分は。

わたしのメンタルは、
生と死の堺に踏み入れる手前だったと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?