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お茶のお稽古16

先日の16回目のお茶のお稽古について書きます。

床の間

お軸の言葉は、「心外無別法」でした。
心の外にあるものがあなたを決めるのではない、自分の内側を鍛えよ
という禅の言葉だそうです。
人にどう思われるかではなく、自分がどう思うかを大切に生きようとしている私自身にピッタリな言葉で、とても驚きました。

お花は、常満寺椿という開いたものが飾られていました。
通常、床の間には蕾のみを飾りますが、常満寺椿はとても珍しいそうで、「社中の皆さんに見ていただきたかったので飾りました」と先生がおっしゃっていました。

決まりごとは大切にしながらも、柔軟にたくさんのことを教えてくださるのでとてもありがたいです。



お菓子

この日のお菓子は、うさぎやさんのうさぎまんじゅうと末富さんの若冲墨画でした。

うさぎまんじゅうはとっても可愛くて、ほっこりしました。

若沖墨画は、伊藤若冲さんという画家の作品のモチーフが描かれていて、とてもユニークなお菓子です。
パリッとした食感に2つの甘みが感じられ、とても美味しかったです。




長板総荘薄茶点前

長板総荘のお点前では、杓立や水差しなど長板に置かれるものがすべて同じデザインで揃えられています。
そういったもののことを皆具と呼ぶそうです。

この日は、1月最初のお稽古から3回目のお点前だったので、少しずつ慣れてきたような気がしました。

お茶碗と棗を運んで来る時に、手とお茶碗の間に宇宙を作ると先生がおっしゃっていたのが印象的でした。
宇宙・・・なんだかとても奥が深そうです。




先生のお話

先生からとても心に残るお話を伺ったので、それも書いておこうと思います。

薄茶のお稽古に慣れてくると、濃茶のお稽古をはじめるそうなのですが、
薄茶が完璧にできていなくても、背伸びして濃茶のお稽古をはじめることが大切なのだそうです。

それは、濃茶のお点前をする中で、たまに薄茶のお点前をすると、見える景色が変わるからなんだと伺いました。
このことは、経験してはじめてわかることだそうです。

背伸びをするのって、ドキドキするし、不安もあるし、過去に失敗したことを思い出してしまって躊躇しがちです。
しかし、先生のお話を伺って、茶道でもそれ以外のことでも、チャレンジすることに対してとても前向きになれました。



感想

私の先生は、お稽古の中で怒ることがありません。
その理由は、怒られる経験をすると、怒られないかどうかばかりに気がいってしまい、せっかくのお茶の時間を味わうことができなからだとおっしゃっていました。

お点前の流れはとても大切なことですが、あとからでも身につくものです。

一方で、季節を感じたり、道具などを通じて日本文化に触れ、教養を身に着けることは、
お稽古の時間に感じることを積み重ねることで、じわじわ身になっていくもので、それを大切にしてほしいとお考えだそうです。

先生がこのお考えに至った経緯も伺い、とてもとても心に響きました。
(先生のご経験なので、書くのは控えます。)


先生のところでお稽古を続けれることが、とても幸運なことだと思いました。

また、私は、仕事でヨガをお伝えしています。
お恥ずかしながら、こんなインストラクターになりたいという理想像のようなものがありませんでした。
しかし、先生と出会って5ヶ月という短い時間の中ですが、たくさんのお話を伺い、先生のように愛情いっぱいに本当に大切なことを伝えていけるようなインストラクターになるという目標ができました。

お稽古をはじめて、お茶もお茶以外の時間も充実するようになってきたように思います。

これからがますます楽しみです😊


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