ADHD及び精神疾患心理検査結果

昨日、4週間に一度通っている精神科の通院日だった。
昨日は、今月末に「障害年金申請」を受ける為の診断書と心理検査の結果をもらいに行った。
病院はとても混んでいて、予約時間を1時間もオーバーした。
多分、コロナの関係で精神疾患を患ってしまった人が増えたことにあるのじゃないかと思う。
実際、私の友人でもこの2ヶ月で精神疾患を患った人がいる。
それはそうと、その結果のお話。
とても面白い内容だったので、ここに書こうと思う。

●BDI-ⅡとはDSM-IVの診断基準に基づく、抑うつ症状の有無とその程度の指標として開発された、自記式質問調査票。抑うつ評価尺度として、世界的に広く使用されているらしい
評価は基準は以下の通り。(MDQとARSRの診断結果の総合評価)
0〜13点:極軽症
14〜19点:軽症
20〜28点:中等症
29〜63点:重症(何故か重症の幅だけ以上に広い)

私の結果は「31点:重症」だ。

●まずは躁鬱の検査MDQ
・あまりにいい気分で調子が高いために、周囲の人から「普通の状態じゃない」「トラブルに巻き込まれるのではないか」と思われたりしたことがある
・あまりにイライラして、他人を怒鳴ったり、喧嘩や議論をふっかけられたりしたことがある
・いつもより自信に満ちていたことがある
・いつもより睡眠時間が短く、その必要性もあまり感じなかったことがある
・いつもよりおしゃべりになったり、話す速度も早かったことがある
・頭の中で様々な考えが駆け巡り、落ち着くことができなかったことがある
・すぐ気が散って、何かに集中したり、持続的に取り組むことが困難だったことがある
・いつもより力に溢れていいたことがある
・いつもより活動的で、より多くの事を手がけていたことがある
・いつもより社交的又は、外交的になったことがある
・いつもより性的なことへの関心が高かったことがある
・自分でも、いつもは「普通ではない」と思っていることをしたり、一般にやりすぎ、バカげている、危なっかしいと思われる行為をしたことがある
・浪費で困った事や、家族に迷惑をかけたことがある

といった感じだ。これはどれも「発達障害」ゆえに起きている事となんら変わらなく、これで鬱や精神疾患だというのなら、その人は確実に「発達障害」だと思う。
だって全ての項目が「ADHD」の特性に当てはまるからだ。
だから、これらは「発達障害」ゆえの「二次障害」だと私は思う。

●次はAD/HDの診断基準「ASRS」。結果は「可能性:あり」
・物事を行うにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことが、非常に頻繁にある
・計画性を要する作業を行う際に、作業を順序立てるのが困難だったことが非常に頻繁にある
・約束や、しなければならない用事を忘れたことが、非常に頻繁にある
・じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることが、非常に頻繁にある
・長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわ動かしたり、もぞもぞしたりすることが、頻繁にある
・まるでなにかに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることが、非常に頻繁にある
・つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることが頻繁にある
・つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが困難なことが、非常に頻繁にある
・直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことが非常に頻繁にある
・家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことが、非常に頻繁にある
・外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことが、非常に頻繁にある
・落ち着かない、あるいはソワソワした感じが、頻繁にある
・時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐことが困難なことが、非常に頻繁にある
・会話を交わしている相手が話終える前に会話を遮ってしまったことが、頻繁にある
・忙しくしている人の邪魔をしてしまうことが、時々ある

といった感じ。
・非常に頻繁にある:10
・頻繁にある:4
・時々ある:1

そりゃもう完全なる「ADHD(発達障害)」ですよーという結果。
でもMDQとASRSの設問を見てもらえるとわかると思うように、言い回し方は少し違うにせよ、同じようなことを聞いているのがわかる。
これを比べても鬱や精神疾患は発達障害の「二次障害」と言わざるを得ない。
躁鬱ですねー、と私も15年前くらいに診断された経験がある。
投薬もカウンセリングもしっくり来なかった。
当たり前だ、私は躁鬱じゃなくて「発達障害」だったからだ。
今の病院にたどり着いたのは、以前にもここに書いたけど、発達障害児童支援センターで施設長をしている主人から受診を勧められたことがきっかけだった。

何を言いたいかというと「発達障害」は「治らない」。病気じゃない。脳の障害。
だから「なんで私はできないんだろう」「人と違うんだろう」と悩みすぎて鬱を発症したとしたら、発達障害を疑ってもいいと思う。
何故か。
発達障害は脳の障害だから治ることはない。もちろん発達障害の症状も10人十色ではあるけれど、大まかな「特性」がある。それを知ることによって、回避することが出来るからだ。
これがあるとないとでは、生活上の負担がかなり変わってくる。
「こうゆう特性がありますから気をつけて下さいね」と言われたら、「私の脳はそうなってしまいがちだから、そうなりそうになった時は一呼吸置いてからやろう」とか「忘れ物」も自分に合った方法で「忘れない」ように回避出来る手段はいくらでもある。
「忘れやすい」という特性があると知っているだけで「忘れやすいから気をつけよう」と思える。
発達障害の人が自分が何者なのか知るのはとても難しい。
少なくとも私はそう感じている。
でも「特性」を熟知して、生活すれば投薬と行動認知療法なんか受ければ結構ちゃんと生活ができる。
私はこれからもこの私を付き合っていかなければならないから、自分自身を傷付ける「特性」とはなるべく関わらないように生活していくしかない。
ネガティブ思考になるのも当然のこと。自分のことがまるでわからない。
でも「性格がおかしい」「性格が悪い」「頭が悪い」と自分で思っている人がいたらそれは「発達障害」かもしれないから、苦しまないで欲しいと思う。

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