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【第3回 勉】自己流・友達の作り方~「友達が少ない」人は性格が良くないわけでも、つまらないわけでもないのかもしれない~
僕はすごく友達が少ないです。二人くらいしかいません。
いつも僕が不思議だったのは、「すごく気が合うな」「話していてとても面白いな」と思う相手でも必ずしも親しい友人になるとは限らないということです。すごく気が合うから数か月に1回くらいその友人と会って食事をしていたけれど、段々会う回数が少なくなっていよいよ会わなくなってしまった……(別に億劫だったわけではないのに)なんてことが結構ありました。
僕は、友情でも恋愛でも人間関係は以下のことから成り立っていると思っています。
・価値観、相性
・会う頻度
・厚意のやりとりができているか
・どれだけお互いのことを知っているか
・二人の間にどれだけ思い出があるか
そして、「価値観、相性」が影響するのは本当に微々たるもので、ほとんどが「会う頻度」「厚意・好意のやりとりができているか」「お互いのことをどれだけ知っているか」「二人の間にどれだけ思い出があるか」に委ねられています。(これは恋愛の「3つのing」ともいわれるものです。「feeling(フィーリング)」「timing(タイミング)」「happening(ハプニング)」
そう考えると、「友達ができない」のは世の中に自分と合わない人がいないから、ではなくてただ単なる心理学的な理由だったりするのかもしれません。
「会う頻度」
これは心理学では「単純接触の原理」とも言われます。3つのingでいえば「timing」にあたると思います。僕も最初はあんまり気が合わないと思っているクラスの子とグループワークをしたことがあるのですが、何度会っても「気が合わないな」という気持ちは消えなかったものの、その気の合わなさもなんだか愛せるようになっていきました。あまり喋らなかったクラスの面白い子よりもずっと好ましく思えるようになったんです。
恋愛でいえば、濃密なデートを月に1回するよりも、毎日一緒に下校するとか、たまの長電話よりも頻繁に10分くらいだけ電話するとか。遠くの親類よりも近くの他人、とも言いますしね。高頻度で会える人が近くにいる、というのは親しい友人を作るためには必要なことかもしれません。
「厚意・好意のやりとりができているか」
これは心理学でいえば「返報性の原理」です。何かしてもらうと返さなきゃ、と思う心理のことですね。
誰かに好かれたらその人のことをちょっと好きになりませんか?よく褒めてくれる人のことは同じように褒めたくなりませんか?誕生日や記念日、何か自分にとって嬉しいことがあったときにお祝いしてくれたら、自分も相手をお祝いしようと思いませんか?相手が自分を頼ってくれたら自分も相手を頼ってしまいませんか?「相手に返さなきゃ」と思ってお互いにいろいろなものを与えられて、与えて……を繰り返していくと、とても心地よい人間関係を作ることが出来ると思います。
ただこの「返報性の原理」にはひとつ注意点があって、どちらかが与えすぎたり与えられすぎたりすると、しんどくなってしまって関係が破綻します。だから、大切なのは「やりとり」をすることです。
(自分が「この人はこちらが何かを与えてもほとんど返してこない、こちらが頼っても頼ってくれない」とか「あの人は距離感がバグってる、あまりにもいろいろしてくれるから少し引いてしまう」とか思ってしまうときは、そもそもこの「やりとり」に対する価値観が合ってない場合も多いと思います)
「お互いのことをどれだけ知っているか」
聞いたことがある人も多いと思いますが、これは「自己開示」です。自己開示は大事なことで、相手に悩みを打ち明けたり、悩みを打ち明けてもらったりすることで距離を縮めることが出来ます。
「二人の間にどれだけ思い出があるか」
これは僕がそう思う、というだけなのですが、やっぱり非日常を一緒に経験してるって大きいと思います。特に僕は高3の最後の文化祭に一緒に取り組んだクラスメイトには特別大きな感情を持っていますし、部活の仲間にも深い親愛を抱いています。
一緒に変なことをした人、とかも良く覚えています。
こうやってつらつら心理学のことを書きましたけど、これをすべて意識して生きていくことなんて出来ませんから、どちらかといえば「ご縁があってたまたまこういった心理学の現象が二人の間に起こった」ということのほうが多いのだと思います。一応最後に友達の作り方、と題してまとめを書きます。
【友達のつくりかた まとめ】
特に知り合って初めのうちだけでもこれを意識すると、少なくとも相性の合う人を逃すことはないと思う。
①出来るだけ相手には優しくする(誕生日をお祝いする、何か節目の時にお土産を買ったり、特別感を出したりする)
②相手の好意・厚意は「同じくらい」返す
③誘いは断らない
④LINEや連絡は出来るだけすぐに返す。悩んでいる様子があれば話を出来るだけ素早く聞く、ある程度近況を聞く。こちらも悩みを相談する。
⑤Twitterの小さなアカウントで空リプを飛ばす、インスタのストーリーにリアクションをするなどはかなり有効
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